浅山佳郎

浅山佳郎

浅山 佳郎 

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最終学歴(学位)

上智大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程単位取得満期退学
文学修士

専門分野・研究内容

日本語学,とくに現代日本語文法
日本漢学,とくに訓読語文法

お薦めの本

日本語学についてなら,黒田成幸(2005)の『日本語から見た生成文法』岩波書店を薦めます。

外国語学習の魅力

ドイツ語学科の特任でいらっしゃった高橋輝暁先生の受け売りですが,外国語学習とは他者になる痛みを経験することであるというのが,「魅力」だと思います。

主な著書・論文

最近のものでは,日本語学については,「発話において述語はいくつの名詞句と結合するか―日本語談話における述語句の基本型」(『獨協大学日本語教育紀要』No.13.2019.pp.25-47),あるいは,英語学科の安井先生がファースト・オーサーの共著ですが「Labelling Ambiguity in the Root Context and Sentence-Final Particles」(M. Yasui & M. Mizuguchi eds. Phase Theory and Its Consequences. 開拓社.2016.pp.85-118などです。

日本漢学については,やはり共著ですが「羅山随筆抄訓釈稿()」(『上智大学国文学科紀要』No.37.2020.pp.1-55)などがあります。

 比較的まとまったものとしては,日本語学としては,「接続詞と主題フォルダの関係について」(武内道子編『副詞的表現をめぐって』.ひつじ書房.2005.pp.151-174)が,私の研究をよく示すものかと思います。日本漢学としては,厳明氏との共著ですが『伊藤仁斎』(研文出版.2000年)がやはりそうです。

研究員メッセージ

 研究所の研究員としては,今年度お迎えする予定の,中国四川省西昌学院の威古先生との共同で,中国における彝語,中国語,英語,日本語の複数言語学習の実態や問題点を調査したいなと考えます。まあ,個人的にはまずは彝語の習得を行ったうえで,彝語の分の種類に果たすモーダルの機能について分析してみたいと計画していますが。
 少数派言語の地域では,その「国」における優越言語と母語としての少数派言語の2言語の教育と学習の上に,高等教育においては,既成の標準国際語としての英語の学習があり,さらに「第2外国語」としての日本語の学習があります。そうした状況で,言語がどのような「文法的変容」を示すのか,興味深いところです。