学科の特色・3つのポリシー

学科の特色・3つのポリシー

理念・目的

外国語学部英語学科は、英語の運用能力を養成し、英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的視野に立つ教養人を育成することを目的とする。

学位授与方針(DP)

(学位授与要件、学位の種類)

英語学科は、修業年限を満たし、所定の単位を修得し、卒業時点で以下の能力を身に付けた者に「学士(外国文化)」の学位を授与する。

(学位の裏付けとなる「能力」)

1.英語を第一外国語として、英語のスキルと、主に英語圏を対象とする包括的な国際教養を持ち、国際的な市民としての社会的責任を果たす能力を身に付けている。

2.英語運用能力に関しては、語彙力、文法力、書く、読む、聞く、話すなど総合的な英語力を修得し、英文マテリアルについて日本語を介さず英語で論理的に思考し、英語で討議する能力を身に付けている。

3.第二外国語については、ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語のいずれか一言語の「読む」「聞く」「話す」「書く」という4技能を使って、国際的に社会生活を営む上で必要とされる言語能力を身に付けている。

4.以下の四コースのいずれか一つを選択し、そのコースが求める能力を身に付けている。

a.グローバル社会コースについては、グローバル社会に関する専門的知識を修得し、背景事情や諸課題について的確に理解、分析し、自らの見解を効果的に表現する能力を身に付けている。

b.メディア・コミュニケーションコースについては、メディア・コミュニケーションに関する専門的知識や諸理論を修得し、様々な視点からメディアやコミュニケーションを分析、批判的に読み解き、自らの見解を効果的に表現する能力を身に付けている。

c.文学・文化・歴史コースについては、英語圏の多様な文学・多文化・多様な歴史に関する専門的知識を修得し、様々な研究アプローチを使って対象を鑑賞・分析・批評する能力を身に付けている。

d.言語・教育コースについては、言語学や言語教育に関する専門知識を修得し、言語データを分析し、論証する能力を身に付けている。

5.演習(ゼミナール)については、英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係などに関して、各演習の設定するテーマに沿った系統的な知識を修得し、口頭発表や論文・レポート執筆などを通して、論理的で説得力のある表現力を身に付けている。

教育課程の編成・実施方針(CP)

(カリキュラム)

英語学科では、学位授与方針に掲げる能力を養成するために、以下の通り学科基礎科目、学科共通科目、学科専門科目、学科関連科目(交流文化論)、演習、卒業論文、外国語学部共通科目、全学共通授業科目、免許科目(教職課程・外国語(英語))を配置する。

(外国語教育)

第一外国語を英語と定め、学科基礎科目として第1学年から第2学年(第1学期から第4学期)まで「聞く」「話す」「読む」「書く」という4技能に関して口頭での受容技能と産出技能および書き言葉での受容技能と産出技能の基礎を養成するために、Lecture Workshop、Comprehensive English、Reading Strategies、Writing Skills、E-learningの必修科目を配置し、習熟度別教育を実践する。また第1学年第2学期後半にTOEFL®TESTとTOEIC®LISTENING AND READING TESTを全員が受験し第2学年の習熟度別クラス分けに利用すると同時に、各自の英語習熟度を客観的に判断できるようにする。また学科共通科目として第2学年から第4学年(第3学期から第8学期)まで4技能のより高度な能力を養成するために、英語専門講読を必修科目として、またAdvanced Writing、College Grammar、Communication Skills、Discussion、Debate、English Communication Seminar、Academic Presentation Skills、Academic Lecture、Listening and Pronunciation、英語の音声、通訳、翻訳、英語ビジネス・コミュニケーション、英語ビジネス・コミュニケーション実務、メディア英語、シネマ英語を選択必修科目として配置し、英語を総合的に理解・習得し、さまざまな事柄について正確な英語の文章で表現することや英語で論理的に議論できるようにする。

また、第二外国語をドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語のうちいずれか一ヶ国語(外国人学生は日本語)と定め、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能に関して、国際的に社会生活を営む上で必要とされる基本的コミュニケーション能力を養成するために、全学的に編成される全学共通カリキュラム(全カリ)外国語部門(英語以外)の枠組みで第1学年から第2学年(第1学期から第4学期)まで選択必修科目を配置し、そのうち8単位を必修とする。

(教養教育)

建学の理念に基づき、学生の人間形成にとって必須と考える共通の教養を学科の専門性を越えて修得できるように、学部・学科を越えて編成される全学共通カリキュラム(全カリ)の枠組みで全学共通授業科目を配置し、以下のような知識、技能、態度を養成する。

・思想、歴史・文化、社会、自然・環境・人間に関する概括的な知識の理解、さまざまな言語およびその文化的背景に関する知識の理解。
・問題や関心に基づいてさまざまな知的領域を探索できる技能、および論理的・芸術的・倫理的・科学的・社会科学的等の多様な思考能力、諸言語によるコミュニケーション技能。
・組織やチームの一員としての統率力と自己理解のための態度、自律的かつ積極的であるとともに多様性を尊重する協調的かつ国際的な態度、創造性・社会性・好奇心・チャレンジ精神・粘り強さ。

全学共通授業科目は学際的学修を可能にするように、分野の点で大きく「ことばと思想」、「歴史と文化」、「現代社会」、「自然・環境・人間」の4つに分け、授業形態の点から全学総合科目群(全学総合講座部門、全学共通講義科目部門、全学共通実践科目部門、スポーツ・レクリエーション部門)と外国語科目群(英語部門、外国語部門(英語以外)、日本語部門(外国人学生および帰国学生用))の2科目群7部門とし、科目それぞれの特性および内容に応じて第1学年から第4学年(第1学期から第8学期)まで順次あるいは必要に応じて履修できるよう配当する。

学際的教育

学科の専門領域を越えた総合的な知識を修得し、国際的・学際的な視野をもって分析し、自らの見解を提示できるようにすることを目標として、外国語学部共通科目「総合講座」、「情報科学概論」、「情報科学各論」、「経済原論」、「社会心理学」を設置し、これを選択科目として履修できるようにする。

専門教育

英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係に関する体系的な専門知識、技能を修得するために、学科専門科目を設置し、第2学年から第4学年(第3学期から第8学期)に配当するとともに、それをグローバル社会、メディア・コミュニケーション、文学・文化・歴史、言語・教育の4コースに分ける。学科専門科目の専門教育への導入として第1学年(第1学期から第2学期)の学科基礎科目の中に、必修科目として国際関係入門、メディア・コミュニケーション入門、英語圏の文学・文化入門、英語学入門を置く。またコースとは別に第3学年から第4学年(第5学期から第8学期)の必修科目として演習(ゼミナール)を設置する。演習では英語や英語圏のさまざまなテーマに関して系統的な専門知識を学習しつつ、少人数での協働学習(グループワーク)によりコミュニケーション・スキルやチームワーク能力を修得するとともに、独自に設定した研究課題に関する研究発表・レポート作成・ディスカッションを通じて学習成果を自分の言葉で的確に表現する論理的なプレゼンテーション能力の獲得を目指す。また卒業論文を第4学年の選択科目として置く。

グローバル社会コースについては、グローバル社会に関する専門的知識を修得し、背景事情や諸課題について的確に理解、分析し、自らの見解を効果的に表現する能力を養成するため、必修科目としてグローバル社会論を設置するとともに、グローバル・ヒストリー、英語圏の国際関係、国際的な開発・協力・交流・ボランティア、国際リスク・海洋論などに関する科目群を設置する。

メディア・コミュニケーションコースについては、メディア・コミュニケーションに関する専門的知識や諸理論を修得し、様々な視点からメディアやコミュニケーションを分析、批判的に読み解き、自らの見解を効果的に表現する能力を養成するため、必修科目として異文化コミュニケーション論とメディア文化論を設置するとともに、メディア効果論、視覚イメージ、スピーチ・コミュニケーションなどに関する科目群を設置する。

文学・文化・歴史コースについては、英語圏の多様な文学・多文化・多様な歴史に関する専門的知識を修得し、様々な研究アプローチを使って対象を鑑賞・分析・批評する能力を養成するため、必修科目として英語圏の文学・文化を設置するとともに、英語圏の文学・文化・批評、英語圏の社会・思想・歴史、英語圏の地域研究などに関する科目群を設置する。

言語・教育コースについては、言語学や言語教育に関する専門知識を修得し、言語データを分析し、論証する能力を養成するため、必修科目として言語学の世界を設置するとともに、音声学、音韻論、シンタクス、意味論、コーパス言語学、言語教育などに関する科目群を設置する。

また、交流する文化の諸相を理解する概括的な知識を修得するために、交流文化論の科目群を選択科目として設置する。

 そして、学生のニーズに応えるために、コース横断科目を設け、国際ツーリズム、世界ブランド、世界のポップカルチャー、海外留学と国際理解などに関する科目群を選択科目として設置する。

教職課程

中学校・高等学校での英語教育を実践できるようにすることを教育目標として、教職免許「外国語(英語)」取得に必要な教科の指導法を修得するための教職課程の科目群を設置する。

外国語学部英語学科履修系統図

外国語学部共通科目履修系統図

入学者受け入れ方針(AP)

(求める人物像)

英語学科では、獨協大学および外国語学部ならびに本学科の教育目的に共感し、次の学力・適性をもつ人物を求める。

・高等学校段階の基礎的な学力と、日本語での思考力、判断力、および表現力ならびに専門分野の学修に必要な学力、特に英語の学力。
・大学において英語を学修するのに十分な語学適性。
・将来、国際的視野に立つ教養人として社会的に活躍する意欲と倫理観。
・英語圏に脈々と受け継がれる言語・文学・文化・社会・国際関係などを理解したいという意欲。

(出願要件)

高等学校もしくは中等教育学校卒業(当該年度末卒業見込みを含む)またはそれに相当する資格(詳細は入試要項および入試概要参照)と学力を要する。科目別では、全ての試験方式で外国語(英語)の学力を求める。それに加えて国語(または小論文)、地理歴史・公民、数学、理科のいずれか一つもしくは複数の科目の学力を入試種別に応じて求める。

(入学者選抜方法)

外国語教育重視の観点から、外国語科目(英語)を重視した入試を行う。また、多彩な学生の受け入れを図るべく、一般入試をはじめとするさまざまな入試制度(詳細は入試要項および入試概要参照)を設ける。