学友会発会式式辞
学友会発会式式辞
「親愛と友情関係の形成」1964(昭和39)年12月16日
本日、獨協大学学友会の成立したことを諸君とともに喜びたいと思います。
私は、諸君を獨協大学にお迎えしたときに、諸君と同志として、この獨協大学という教育共同体を構成し、これを発展させていきたい。そのために諸君は私たちの同志であって、我々とともにそれぞれの持ち場において獨協大学の発展に力を尽くしていただきたいということを申したのでありますが、そういう教育共同体というものが学友会の成立によって一層具体化してきたということを思うものであります。
学友会は、さまざまの部を持っておることはただいま皆さんのご承認されたところでありますが、その部というのは決して孤立した部ではなくして、学友会の一つの部であると。自分の部というのは学友会という全体を通じて他の部と共同しているものであると、自分が、ある意味では学友会という全体を代表しているものであると、そういう全体と個体と申しましょうか、各部と学友会全体という関係をどうか諸君がいつも頭に持っておいていただきたいと思うんです。どの部であってもすべて獨協大学学友会を代表している。他の部のことは自分たちと無関係というのではないのであって、全体を、哲学の言葉で言うなら『媒介』として、みんな同じであるんです。一つであるんです。そういう多数のものが、一方から見れば多数であって、他方から見れば一つだという、そういう関係をよく頭に置いて、したがって、我々はどの部でも全体に対する責任をもっている。したがってまた、他の部に対する責任をもっているということをよくお考えになって、そして一致団結してこの学友会を発展させ、したがってまた、獨協大学という教育共同体を強力にし、発展するということに努力していただきたいと思います。
そういう団結ということの根底にあるものは、どこまでも親愛であって、親愛の情というものは友情関係であって、お互いに助け合っていくという、そういう友情関係がもとになって親睦とか団結とかいうことができていくと思うわけであります。どうか諸君が、ただの自分たちの部が独立しているんじゃないのであって、他の独立の部とともに一つの学友会を構成しているんだと。自分のことは他人にも関係があり、他人のことは自分にも関係があるという、そういう相互媒介という関係においてこの学友会というものが成り立っているんだと。したがって、全体に対する責任というものが常に自分達と共にあるんだということをよくお考え下さって、そして学友会を強力にし、発展させ、したがってまた獨協学園という教育共同体がますます発展するようにご尽力を頂きたいと思います。
これをもって私の挨拶といたします。