目的
本研究所は、草加市を含む埼玉県各市町村、北関東・南関東諸地域と大学との連携、協力の中で、当該地域が抱える多くの課題やそれへの創造的対応を発見しつつ、他方で以下の諸点について共同研究・調査を推進し、「地域モデル」を構築することを目的としている。
1. 共生-グローバル化への地域からの対応
多くの外国の人々との軋轢と共生、外国企業の市プロジェクトへの入札も含めての参入、地域産業との競合に現れるグローバルなインパクトへの地域への直接的影響にどう対応するか。
2. 安心-「格差社会」への対応
「格差社会」といわれるように急速に貧富の差が広がり、固定化され、それが福祉や安全の問題にも関わっていることをどう考えるか。他方で、草加「都民」や、人々の高学歴化と教育なども含めて
3. 成熟
「生活の質」や多様性を求める「豊かさ」という日本社会の成熟への対応を如何に図るか
4. 地域からの展望
高齢化、成熟化社会による"ポスト・ベッドタウン"における地域財政、地域産業、地域生活をどう展望するか?例えば草加市は、東京(足立区)に隣接している地域であり、「特区」提案を含む「分権」改革の渦中にある、草加市に独特の、固有の対応を促しており、それは同時に他の自治体とは異なる産業、都市計画、福祉、安全などにおける差別化を要請している
言うまでもなく、以上の課題は究明していかなければならない先端的な学問的課題でもあり、実践と学問の両面から"草加モデル"、あるいは地域の状況に応じたそれぞれの"地域モデル"の創出が要請されている。今後関係市町村と大学が共同で叡智を集め、大学内外でも研究所、学部・学科を場にして共同研究を行い、それが先進的かつ新鮮な教育を準備すると思われる。