市原ひかり

市原ひかり

市原 ひかり Hikari Ichihara

市原ひかり先生

最終学歴(学位)

青山学院大学大学院文学研究科
フランス文学・語学専攻(文学修士)

専門分野

17世紀モリエール演劇

研究内容

修士課程では、モリエール『お嫁さんの学校』における視点の逆転をテーマにフランス古典劇を専攻していました。本研究所では、「外国語教育におけるホリスティックアプローチ」をテーマに研究しています。また、古典芸能における日本人特有の言葉と身体の関係性や、「ケア」の概念も組み入れた教育の在り方など、ホリスティックな研究手法を模索しているところです。

お薦めの本

アラン『芸術についての二十講』(Vingt leçons sur les beaux-arts 1931)、白水社、アラン著作集5、1997年
秋山伸子『フランス演劇の誘惑―愛と死の戯れ』、岩波書店、2014年
渡辺保『身体は幻』、幻戯書房、2014年
『フランス文学の楽しみかた:ウェルギリウスからル・クレジオまで』、ミネルヴァ書房、2021年

外国語学習の魅力

フランス語はYesかNoかでは言い切れない微妙な心情を、繊細かつ雄弁に表現できる言語だと感じます。私にとってフランス語学習は、常識や固定観念に捉われない自由な世界への扉を開いてくれるものでした。

主な著書・論文

「モンテッソーリ教具を用いたフランス語幼児教育―3歳からのLecture(読み学習)について―」『獨協大学外国語教育研究所紀要』第10号、2022年3月
「つながりを生む「沈黙」―日舞の型をケアへ―」、共著、『ホリスティック教育/ケア研究』第22号、2019年3月
「日本人の「自己」を活かすホリスティックなフランス語教育―モンテッソーリの感覚教育を出発点として―」、『獨協大学外国語教育研究所紀要』第6号、2018年3月
「モリエール『お嫁さんの学校』におけるアルノルフの視点 Le point de vue d'Arnolphe dans L'Ecole des femmes de Moliere : etude epistemologique et dramaturgique」、2012年度青山学院大学大学院フランス文学・語学専攻修士論文

研究員メッセージ

 2015年度より外国語教育研究所特任助手および研究員となりました。本学の熱心な先生方に囲まれ、最先端の研究に触れることができる本研究所に所属していることを誇りに感じています。
現在の外国語教育が直面している課題に「語学の獨協」がどのような役割を果たしていけるか、今年度も研究員の先生方と共に模索してゆけたらと思っております。