本学での取り組み

本学での取り組み

性別、氏名の取り扱い

性別欄がある提出書類

本学では、性別情報の収集を必要最小限にする方針をとっており、学生に提出を求める書類にも、できるだけ性別欄を設けないようにしています。
ただし、以下の書類には事務処理の都合上、性別欄があります。

全員が提出する書類

  • 住民票記載事項証明書(入学手続の際に提出する書類。学籍データに登録され、文部科学省に報告義務がある学校基本調査の男女別学生数の基礎データになります)

該当者のみ提出する書類

  • 法学部新入生アンケート(性別欄は未記入でも可)
  • 学生アルバイト登録届(大学内でアルバイトをする際に提出。性別欄は未記入でも可)
  • オープンカレッジ受講申込書

本学が代理受付する他団体の書類

  • 各種奨学金の申請書
  • 資格取得講座の申込書
  • 外国語資格受験の申込書
  • 教育実習、介護等体験等の申込書
氏名の取扱い

戸籍上の氏名、性別に変更があった場合

  • 「氏名変更・通称名等の使用に関する申請書」を提出してください。申請書は学生課(学生センター1階)でお渡しします。 添付書類として、以下2点の書類が必要となります。
  1. 家庭裁判所での性別変更に関する審判の謄本
  2. 変更手続き後の戸籍謄本(全部事項証明)

変更手続終了後は、大学が発行するすべての証明書が戸籍名で発行されます。

自認する性別および通称名の使用を希望する場合

「氏名変更・通称名等の使用に関する申請書」を提出してください。申請書は学生課(学生センター1階)でお渡しします。
性別違和による通称名使用の場合は、添付書類として「医療機関等の診断書」が必要です。
通称名使用の場合、大学発行物の氏名の記載は以下のとおりとなります。

〈通称名で記載されるもの〉
  • 学生証
  • 学割証
  • 受講者名簿(学生からの申し出による性別が記載されます)
〈戸籍名が記載されるもの〉
  • 在学証明書
  • 成績証明書
  • 健康診断証明書(戸籍上の性別が記載されます)
  • 卒業証明書
  • 学位記
〈注意〉
  • 学期の途中で通称名を変えた場合、授業の出席や評価等で混乱が生じるおそれがあるため、新学期開始2ヵ月前までに申請することをお勧めします。
  • 保証人に送付する文書(成績通知書、学費納付のご案内など)にも通称名が記載されます。
  • 本学が発行する証明書のうち戸籍上の性別が記載されるのは、健康診断証明書のみです。
学生証の再発行

戸籍名の変更、通称名への変更のいずれの場合も、希望により学生証の写真を変更することができます。希望する場合は、「氏名変更・通称名等の使用に関する申請書」にその旨を記載してください。再発行手数料は無料です。

大学施設(トイレ、更衣室、シャワー室、学生寮)

トイレ

キャンパス内には、性別に関わらず誰でも安心して使うことができる「あんしんトイレ」が設置されています。教室等の東棟、西棟、天野貞祐記念館は各フロアにあり、着替え台が設置されているフロアもあります。4棟、6棟は1階にあります。
詳細は「アクセシビリティマップ」および「あんしんトイレ(多機能トイレ)設備早見表」をご覧ください。
大学北側の「獨協大学コミュニティスクエア」にも、着替え台がある「あんしんトイレ」が設置されています。

更衣室、シャワー室

男女別の更衣室は、以下3カ所にあります。

  • 35周年記念館1階
  • 学生センター2階
  • 獨協大学コミュニティスクエア

シャワー室は、35周年記念館1階・学生センター2階の各更衣室内および学生センター別館1階にあります。学生センター別館のシャワー室は、学友会団体所属学生およびスポーツ・レクリエーション科目受講者のみ使用可能です。
現在のところ、性別によらない更衣室や個室更衣室、シャワー室はありません。着替え台のある「あんしんトイレ」をご利用ください。

学生寮

大学寮ではありませんが、推薦寮として株式会社共立メンテナンスが管理する沿線の食事付き男女寮を紹介しています。

大学生活(授業、実習、留学、健康診断)

授業

本学では、教職員に対し以下を推奨しています。

学生の呼び方

  • 「○○さん」(外国語で行う授業の場合もMs./Mr.などではなく「○○san」)で呼ぶ。
  • 最初の授業で何と呼ばれたいかを学生本人に確認し本人の希望に沿った呼び方をする。
  • 授業等で名前のわからない学生を指名する際は、「一番後ろの列の男性」ではなく「一番後ろの列の白いシャツの人」などと声をかける。

グループワークなど

「男女でグループに分かれて」「男女が均等になるようにグループを作って」といった指示ではなく、「多様な意見が出るようなグループを作ってください」などと指示をする。

ゼミ合宿などの際、部屋割りや入浴時間などで配慮を希望する場合は、まず教員に相談してください。

実習

教育実習や介護等体験の実習先でのトイレ、更衣室、服装などについて心配がある場合は、教務課免許課程係(東棟1階)で個別相談を受け付けます。
実習受け入れ先の体制や状況によって実習先の開拓に時間がかかる場合があるため、できるだけ教職課程登録時に相談することをお勧めします。

ダイバーシティ関連科目

獨協⼤学は学則第1条に掲げるとおり「今後の複雑な国内および国際情勢に対処できる実践的な独立の人格の育成」を目的としています。そして、この目的を達成するため、全学部生が学部・学科の枠を越えて履修できる「全学共通カリキュラム」を用意しています。 ここで紹介するのは、全学共通カリキュラムの開講科目のうち、ダイバーシティについて学ぶことができる科⽬です。以下のキーワードに関する事柄を、授業の中で取り上げます。

#ダイバーシティ、多様性、セクシュアリティ、性自認、性的指向、LGBT、クイア、ジェンダー、フェミニズム、性別役割、インクルーシブ、ハラスメント、マイノリティ、男女共同参画、ワークライフバランス

各学部でも、ダイバーシティに関連する科⽬が数多く開講されています。本学学生のみなさんは、PorTaⅡの「シラバス参照/条件検索」画⾯の「講義内容」にキーワードを入力し、検索してみてください。他学部の科目も受講することができます(一部、受講制限がある科目もあります)。

学期 科目名 担当者
春学期 全学総合講座(新聞記者と学ぶ現代経済―SDGs未来講座―) 高安 健一
全学総合講座(芸術と社会―芸術が社会の中で果たす役割りについて) 青山 愛香
全学総合講座(大学における教養教育) 野澤 聡
全学総合講座(人権と福祉について考える) 大重 光太郎
全学総合講座(キャンパスライフと仕事) 周 劍龍
歴史と文化1(文化人類学a) 松岡 格
歴史と文化1(英語圏の文化) 光野 百代
現代社会1(社会学a) 金 希相
現代社会1(東南アジアの開発と社会) 江藤 双恵
自然・環境・人間1(科学技術と社会Ⅰ) 野澤 聡
ことばと思想2(LGBTQと現代思想a) 清水 雄大
歴史と文化2(フランス映画と「他者」) 森井 良
秋学期 全学総合講座(グローバル化と世界の労働) 大重 光太郎
全学総合講座(多様性を選択する―ダイバーシティと日本社会―) 高橋 雄一郎
全学総合講座(キャンパスライフと仕事) 周 劍龍
全学総合講座(「分断化」の時代のなかで法・政治・社会を考える) 岡田 順太
現代社会1(Comparative Societies and Cultures 2) L.G.ボンド
歴史と文化1(異文化共存の模索) 八木 正典
歴史と文化1(異文化間コミュニケーションb) 光野 百代
現代社会1(社会保障論b) 尾玉 剛
現代社会1(ジェンダーとメディア表象) 西山 千恵子
ことばと思想2(年少者日本語教育) 宇津木 奈美子
ことばと思想2(LGBTQと現代思想b) 清水 雄大
ことばと思想2(多文化理解) 野原 ゆかり
歴史と文化2(日韓比較文化論a) 青木 義幸
歴史と文化2(Overview of Japanese History and Culture, PartⅡ) P.ネルム
歴史と文化2(フランス映画と「他者」) 森井 良
留学

半年~1年間の長期留学(交換留学・認定留学)、夏季・春季の約1カ月間の短期留学(外国語研修プログラム)についての個別相談を、国際交流センター(天野貞祐記念館2階)で行っています。
留学先での氏名、性別の取り扱いは公的書類であるパスポートに基づきますが、本学の協定校への留学(交換留学)の場合は、協定校と連携しながら支援を行うことが可能です。
短期留学の宿泊先は、大学寮の場合とホームステイの場合があります。事前に相談いただければ、希望をうかがいながら調整します。

健康診断

健康診断は、毎年1回、3月末から4月初旬にかけて男女別、学科・学年別に行われます。3月末に受診票を送付する際に受診スケジュールをお知らせしますので、配慮を希望する場合は保健センターに連絡してください。

TEL:048-946-1944

健康診断を受けた方には、健康診断証明書を発行することができます。証明書には、戸籍上の性別が記載されます。

就職活動

進路や就職、インターンシップに関する相談は、キャリアセンター(天野貞祐記念館1階・東側)で受け付けています。その際、要望に応じてアドバイザーを固定することも可能です。 LGBTフレンドリー企業に関する情報の収集を積極的に行い、キャリアセンター内の掲示板などで紹介しています。
※PorTaⅡの「ダウンロードセンター」から性別記入欄なしの大学名入り履歴書をダウンロードすることができます。

相談窓口

学生課(学生センター1階)

ダイバーシティ推進連絡会の事務所管をしています。 「どこに相談したらいいか、わからない」というときは、まず学生課学生生活係にご相談ください。面談室を用意していますので、まわりを気にせず、落ち着いて相談することができます。メールでの相談も受け付けています。
diversity@stf.dokkyo.ac.jp
自認する性別および通称名の使用を希望する場合、戸籍上の氏名、性別に変更があった場合は、学生課学生生活係に届け出てください。

カウンセリング・センター(天野貞祐記念館1階・中央)

どうしていいかわからず、親や友人に話しにくい問題でも、相談に応じます。
センター内の「心の休憩室」には、ジェンダーやセクシュアリティについての図書コーナーを設けています。

保健センター(天野貞祐記念館1階・東側)

学校医、精神衛生相談員(臨床心理士、公認心理師等)、保健師、看護師が対応します。 各種相談の予約方法については、保健センターHPをご確認ください。医療機関の紹介も行っています。

外部機関

よりそいホットライン(一般社団法人社会的包摂サポートセンター)

24時間、年中無休で、相談料・通話料は無料。どんな人の、どんな悩みにもよりそって、一緒に解決方法を探します。
セクシュアル・マイノリティの相談は、ガイダンスに沿って#4を押してください。
TEL 0120-279-338
FAX 0120-773-776(通話による聞き取りが難しい方)

にじいろ県民相談(埼玉県LGBTQ県民相談)

埼玉県在住または通学の、性的指向・性自認に関する悩みがある方とその周囲の方が対象。
毎週土曜日(年末年始を除く)18時~22時(最終受付21時30分)
TEL 0570-022-282
LINEによる相談も受付

東京弁護士会 セクシュアル・マイノリティ電話法律相談

電話相談料は無料。セクシュアル・マイノリティの法律問題に詳しい弁護士が相談に対応します。
第2・第4木曜日(祝日の場合は翌金曜日)17時~19時
TEL 03-3581-5515

啓発活動、イベント

啓発活動

アンケート調査

ダイバーシティ推進連絡会は、これまで以下の調査を行いました。

啓発資料発行

すべての学生がセクシュアリティに関わらず快適な大学生活を送ることができる大学、ジェンダーについて旧来の固定概念にとらわれることなく多様な考え方を認め合える大学にするために、ハンドブックを製作しました。 ぜひご活用ください。

ジェンダーとセクシュアリティについてのハンドブックVer.1(2022年12月発行)
日本語版英語版

情報発信

獨協大学ダイバーシティ推進連絡会のX(旧Twitter)をやっています。
ダイバーシティ関連のトピックスや学内外のイベント紹介、関係図書の紹介などを行います。
ぜひフォローをお願いします。
アカウントは@dokkyodiversityです。