国際交流センター紹介

国際交流センター紹介

所長メッセージ

見えない文化への気づき

国際交流センター所長
野原 ゆかり
コロナ禍での制限された生活も終わり、ようやく日常が戻ってきました。移動する喜びや、大切な人たちと会って同じ空間で共感できる幸せを噛みしめていることでしょう。2023年春以降は、コロナ禍前とほぼ同様の形態で渡航を伴う留学も再開し、海外に飛び立つ学生の動きが見られる一方で、本学のキャンパスでは交換留学生が学修のみならずさまざまな形で在学生との交流を深めています。このようにキャンパス内の国際交流が再び動き出していることは、教職員にとっても大変うれしいことです。
今、このメッセージを読んでいる皆さんは、すでに留学に一歩踏み出しているのだと思います。行きたい国や学びたいことはもう決まっていますか。国際交流センターで相談してみましたか。留学を思い立ってから、単位のことや卒業のタイミング、就職活動のこと、そして経済的な負担など、悩みは多いと思います。しかし、留学した自分を想像してみてください。今のこの時間もまた楽しいものではないでしょうか。留学を充実させるためにも、さらには自身のキャリア形成につなげるためにも大切な時間だと言えます。

さて、教員としての私の仕事は大きく2つあり、ひとつは海外からの留学生に対する日本語教育で、もうひとつは、言語教育(主に日本語教育)にかかわる学問を学部生の皆さんに教えることです。そのため、協定校からの交換留学生や異文化に関心のある学部生と話す機会も多いです。学生の皆さんには、留学する前にぜひキャンパスでの国際交流を通して異文化間のコミュニケーションの機会を作ってほしいと思います。
本学では異文化や多文化をテーマにした授業が多く開講されています。すでに履修した人もいることでしょう。皆さんは、文化という言葉から何をイメージしますか。授業で同様の質問をすると、多くの人が言葉、料理、衣服、音楽などを挙げます。これらは見える部分で認識しやすいものです。一方、文化には意識、価値観、考え方、コミュニケーション・スタイルといった見えない部分もあります。これらは社会や人との関わりのなかで気づくことが多いと言われています。日本語日本文化のなかで気づいた留学生の例を挙げましょう。留学生が日本人とのやりとりで戸惑うこととしてよく言われるのが、「またご飯行こう」や「また連絡するね」という言葉とその意図です。期待していてもそれが実現したことがない、というものです。日本語日本文化のなかでは、別れ際の挨拶のひとつとしてこれらの表現を使っている人が多いのではないかと思います。メッセージを発した側は、誘いや連絡の約束をしたという意識はない場合がほとんどだと思います。皆さんはどうですか。思い当たりますか。日本語日本文化で生きてきたあるいは十分理解している者同士なら、暗黙の了解として、挨拶だということで済むのですが、相手がそうでない場合は誤解が生じます。その誤解は人間関係にも影響することでしょう。その文化に入って初めて気づくということも個人の成長には大切なことですが、知識で準備することもまた大切なことです。

今の時間を有効に使い、見えない文化にもぜひ関心を持って留学の準備してほしいと思います。そして、留学の経験が皆さんの豊かな人生につながることを願っています。

センターの役割

国際交流センターでは学生の留学支援のほか、海外大学との学術交流や国際シンポジウムの開催等も積極的に推進しています。 留学制度や留学先紹介など、留学に関することはお気軽にご相談ください。

国際交流センターの窓口対応について

◆下表の○のついた曜日に、各言語圏に留学した経験を持つスタッフが留学に関する相談に応じています。

言語圏別学生相談日

言語圏/曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
ドイツ語 -
英語
フランス語 - -
スペイン語 - -
中国語 - - -
韓国語 -

※一般的な留学相談については、窓口オープン時間であれば曜日に関係なくいつでも相談できます。

国際交流センター

◆天野貞祐記念館2F
◆開室時間

月曜日~金曜日 9:00~17:00(※夏休中9:00~12:00/13:00~15:00)
土曜日 9:00~12:00(※夏休中9:00~12:00)
昼休み 12:00~13:00(※夏休中昼休みは閉室します)

※昼休み中も開いてますが対応職員1名なので、相談等は時間をずらして来室することをお勧めします。