2013年 第25回獨協インターナショナル・フォーラム

2013年 第25回獨協インターナショナル・フォーラム

テーマ: 現代韓国社会の諸相――グローバル化の中の家族、文化、政治

日時 2013年12月6日(金)、7日(土)
会場 獨協大学天野貞祐記念館大講堂
主催 獨協大学国際交流センター、獨協大学国際教養学部
後援 駐日韓国大使館 韓国文化院、公益財団法人 日韓文化交流基金、埼玉県教育委員会、草加市、草加市教育委員会
協賛 SIMUL株式会社 サイマル・インターナショナル/ コカコーラ 三国コカ・コーラボトリング株式会社/
三国フーズ 三国フーズ株式会社
使用言語 日本語・韓国語による同時通訳(一部、日本語・韓国語・英語による同時通訳)
概要  2013年獨協インターナショナルフォーラムは、「現代韓国社会の諸相――グローバル化の中の家族、文化、政治」と題し、知られているようで実は知られていない、韓国社会の「いま」に焦点を当てていきます。
人や情報の移動と共に変容し、混沌としていく地域社会、価値観の変化により多様化する家族、南北関係をはじめとする国内外の政治問題が韓国社会に及ぼす影響など、韓国研究は従来の範疇を超えた諸問題へ対応することが求められています。本フォーラムではこのような視点から、「いま、そこにある現代韓国社会像」を描き出すことを目的としています。
フォーラム初日は、韓国の市民社会と政治に焦点を当てていきます。環境主義vs土建主義、地方自治の課題、南北関係など、まさに現在の韓国政治と韓国社会との関わりについてのトピックが論じられます。
フォーラム2日目は、文化と家族、そして教育に焦点を当てます。現代韓国における文化空間の変容、韓国における既存の教育の限界とオルタナティヴ教育の可能性、グローバル化の影響を受ける韓国の家族政策などが論じられます。
これら韓国における社会現象は、韓国独自の「特殊性」のみに基づくものではありません。日本との共通点も少なくないという意味で、本フォーラムは、韓国社会に対する理解とともに、日本社会に関する議論の入り口ともなりうるのです。
また、韓国映画『Go Go 70s』の上映(解説付き)など、フォーラムのテーマにちなんだ特別企画も用意しています。

日程および参加者

12月6日(金)獨協大学天野貞祐記念館大講堂

13:00 開会 学長挨拶
13:10-14:10

基調講演Ⅰ チョ・ヒヨン(韓国・聖公会大学校教授)
「韓国政治と市民社会の挑戦と課題」

応答 毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)
14:25-15:40 Session1 市民社会と韓国政治

発表1 イ・テドン(韓国・延世大学校助教授)
「韓国の環境政治:生態主義 vs. 土建主義」

発表2 キム・ボムス(韓国・延世大学校国家管理研究院研究員)
「位階的ガバナンス構造下におけるネットワークガバナンスの拡散:韓国地方政治の事例分析」

発表3 アブラハム・キム(米国・モンタナ大学モーリーン&マイク・マンスフィールドセンター所長)
「韓米関係における韓米市民社会の影響:挑戦、機会そして未来」

15:40-16:10 討論
16:30-19:00

映画上映&解説
『GoGo70s』(上映時間118分)(シン・ヒョンジュン氏による解説付き)

19:10- レセプション

12月7日(土)獨協大学天野貞祐記念館大講堂

10:30-11:45 Session2 移動・空間・文化実践

発表1 シン・ヒョンジュン(韓国・聖公会大学校HK教授)
「ソウルの空間的変化と場所の文化政治――麻浦の場合」

発表2 シム・ウォンソプ(獨協大学特任教授)・平田由紀江(獨協大学准教授)
「ポスト3.11の思想:韓国における「脱核」ディスコースの現在」

発表3 チョン・ジョンフン(「スユノモN」研究員)
「韓国の脱制度圏知識運動の現在」

13:00-14:00

基調講演Ⅱ チョハン・ヘジョン(韓国・延世大学校教授)
「ワーカホリックと"メンタル崩壊"のあいだ:危機の日常化した東アジア社会についての考察」

応答 本田由紀(東京大学教授)
14:30-15:45 Session3 家族と教育のいま

発表1 オム・ギホ(韓国・トクソン女子大学校兼任教授)
「教育の不可能性:出会い不在の学校、自らを取り締まる教師たち」

発表2 小島優生(獨協大学准教授)
「自律化させられる学び:学校共同体の夢と挫折」

発表3 チョ・ジュウン(韓国・国会立法調査処立法調査官)
「速度経済社会における韓国の中産層家族の現在:"企画された家族"」

15:45-16:30 討論
16:30 閉会 国際交流センター所長挨拶