2012年 第24回獨協インターナショナル・フォーラム

2012年 第24回獨協インターナショナル・フォーラム

テーマ: 3.11後の日本と国際社会

日時 2012年12月1日(土)
会場 獨協大学天野貞祐記念館大講堂
主催 獨協大学国際交流センター
後援 草加市、獨協大学法学部国際関係法学科
協賛 SIMUL(株)サイマル・インターナショナル/ コカコーラ 三国コカ・コーラボトリング株式会社/
三国フーズ 三国フーズ株式会社/丸善株式会社 丸善株式会社
使用言語 日本語・英語による同時通訳
概要  2011年3月11日の東日本大震災は、今日の日本および国際社会が直面する重要な課題の多くを浮き彫りにしました。地震、津波、原発事故が、同時に起こったこの未曾有の自然災害から何を学び、どのような教訓を引き出すのかについては、世界の学者や専門家の関心が高まり、震災以降、世界各地で多くのシンポジウムや研究会が開かれてきました。
東日本大震災は、エネルギー安全保障、災害をめぐる国家間協力の在り方、自然災害からの復興と市民社会の成熟度との関係、防災教育、震災体験の記録と継承、政軍関係、メディアの責任、原子力の安全性など、様々な角度から検討することが可能です。獨協インターナショナル・フォーラムでは、災害をどう防ぐか、政府がどう対応すべきか、といった短期的・技術的な問題から離れて、東日本大震災を大きな空間的広がり、時間的流れの中に位置づけ、その示唆するところを深く検討するセッションを設けます。この震災は日本と他国との関係や日本の政治の在り方について何を明らかにしたのでしょうか? 日本の安全保障、外交、国際経済にいかなる示唆を含んでいるでしょうか?日本の近・現代史の中で、この震災はどう位置づけられるのか? とりわけ戦後日本における市民社会の在り方や中央と地方との関係、戦後の原子力管理、自衛隊の在り方をどのように反映しているのでしょう?

パネルディスカッションⅠでは、水平的(空間的)な座標軸に焦点を置き、震災の問題を日本と他国との関係の中で考えます。ここでは、東日本大震災における日本の対応、国家間協力の在り方を、他の自然災害の事例と比較検討すると同時に、アメリカ、中国、韓国、ドイツの視点からも考察します。パネルディスカッションⅡでは、垂直的(時間的)な座標軸に注目し、東日本大震災を、近・現代日本の歴史的発展段階を念頭に置きつつ、政治発展、政軍・政官関係、民主主義と市民社会の成熟過程に照らし合わせて検討します。

日程および参加者

12月1日(土)獨協大学天野貞祐記念館大講堂

9:30 開会
9:45 特別講演
「防災型復興のパラダイム:国民国家と国際市民社会の協調」
猪口邦子(参議院議員、国際政治学者)
10:45 パネルディスカッションⅠ
「3.11後の日本と国際社会」
パネリスト:グイ・ヨンタオ(北京大学、中国)
アンドリュー・オロス(ワシントン・カレッジ、アメリカ)
マークス・ティーテン(ドイツ国際政治・安全保障研究所、ドイツ)
司会・討論者:岡垣知子(獨協大学)
12:30 昼食
13:45 基調講演
「東日本大震災とその復興」
五百旗頭 真(復興庁復興推進委員会委員長、熊本県立大学理事長、ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長)
14:45 休憩
15:00 パネルディスカッションⅡ
「日本近・現代史の中の3.11」
パネリスト:雨宮昭一(獨協大学)
鹿毛利枝子(東京大学)
パク・チョルヒ (ソウル大学、韓国)
討論者:ロバート・デュジャリック(テンプル大学ジャパンキャンパス現代アジア研究所所長)
司会:岡垣知子(獨協大学)
17:00 閉会
17:30 レセプション