2011年 第23回獨協インターナショナル・フォーラム

2011年 第23回獨協インターナショナル・フォーラム

テーマ: 日独交流の歴史から未来を見据えて ― 社会・文化・学問 ―

日時 2011年12月2日(金)~3日(土)
会場 獨協大学天野貞祐記念館大講堂
主催 獨協大学国際交流センター、獨協大学外国語学部ドイツ語学科
後援 ドイツ連邦共和国大使館 DAAD(ドイツ学術交流会) 東京ドイツ文化センター(ゲーテ・インスティトゥート) 草加市 ルフトハンザ ドイツ航空会社
協賛 インターグループ 株式会社インターグループ/ コカコーラ 三国コカ・コーラボトリング株式会社/
三国フーズ 三国フーズ株式会社
使用言語 日本語・独語による同時通訳
主旨

 1861年に締結された江戸幕府とプロイセン政府の修好条約から数えて、2011年は150周年となる。日本もドイツも、19世紀の国民国家形成の過程では、ともに先進国に対抗しつつ、上からの国家形成を目指すことになった。その国民国家のありかたは、21世紀に入って急速に相対化されている。国民国家の枠を超えた社会のグローバル化や「欧州連合」などの共同体の成立は、社会や文化にこれまでと異なった影響を与えるだけでなく、歴史の見方の修正も迫っている。同時にそれは、「日本とドイツ」という限定的な交流や協力のかたちを見直す機会でもあろう。
日独友好150周年を記念し2011年獨協インターナショナル・フォーラムは、「日独交流の歴史から未来を見据えて」と題して、近代化とポスト近代化における日独交流の問題を論じ、未来を捉え直すことを目的としている。特に、グローバル化のなか、社会・文化・学問の諸問題に日本とドイツがどう取り組み、お互いの経験を交換している(いない)かを考察し、映画・美術・アニメ・まんがなどの表象文化でのイメージ形成の問題も論じる。最後に、参加者による日独交流の未来を展望するディスカッションも行う予定である。

日程および参加者

12月2日(金)獨協大学天野貞祐記念館大講堂

13:00 開会
13:15 基調講演
フォルカー・シュタンツェル(駐日ドイツ連邦共和国大使)
「日本とドイツの学術交流」
第1部 歴史
講演
ハインリヒ・メンクハウス(明治大学)
「獨協と日本におけるドイツ法の紹介」
ヴォルフラム・マンツェンライター(ウィーン大学)
「力強いイメージとオリンピックという大技――日本とドイツの映画に見るオリンピック」
上田浩二(獨協大学)
「日独の150年――相互の視点の変遷とその背景」
15:45 第1部終了 休憩
16:15 第2部 社会
講演
クラウディア・デーリヒス(マールブルク大学)
「1960年代からの院外野党――学生運動から武装闘争へ」
小熊英二(慶応大学)
「日本の学生叛乱――高度経済成長への集団摩擦反応」
ヨアヒム・シャルロート(獨協大学)
「ドイツ連邦共和国の文化史における1968年」
パトリック・ハインリヒ(獨協大学)
「日本とドイツにおける文化遺産としての言語」
18:45 第2部終了

12月3日(土) 獨協大学天野貞祐記念館大講堂

10:00 第3部 文化・学問
講演
イルメラ・日地谷=キルシュネライト(ベルリン自由大学)
「文学は異郷に根をおろせるのか――ドイツにおける日本文学の164年」
粂川麻里生(慶応大学)
「日本人はどうゲーテを読んできたか――比較文化的考察」
ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学)
「日本マンガの『ドイツ』:古典音楽と軍服、そして美少年」
窪俊一(東北大学)
「『ドイツ』の漫画はあるのか?――グローバル化とローカル化――」
12:30 第3部終了 休憩
13:30 最終討議
15:00 閉会
15:30 パーティー