1992年 第6回獨協インターナショナル・フォーラム

1992年 第6回獨協インターナショナル・フォーラム

「学校に未来はあるか:文化認知科学による検討」

日時 1992年12月19日(土)~ 20日(日)2日間
主催 国際交流センター
主旨  学校が21世紀において主要な教育機関として生き延び得るのか、もしそうだとすればそれはどんな役割を果たすべきなのか、というのは言うまでもなく実践的に重要な意味を持つ課題である。我が国においては、人々の学校に対する依存の度合いが強く、また教師などの努力によって学校が比較的うまく機能しているという事情から、学校批判、ないし学校の機能に対する懐疑論はあまり聞かれない。しかし、世界的に見ると学校の将来について楽観するわけにはいかない。アメリカなどでは、学校が子供の学力の保障に充分な役割を果たしていないという苛立ちがあるし、また第三世界の多くの国々においては学校で教えられる内容が、子供の将来にとって必ずしも有用なものでないという批判が強いからである。このフォーラムにおいては、実際に学校教育に携わっている提案者や、ないしはそれに詳しい研究者とともに、人々が学校以外の場面でどのように効果的に学んでいるかを明らかにしつつある研究者の知見も交え、果たして学校がどのような役割を果たすことが期待されるのかをさぐる。
共同企画 獨協大学教養部
コーディネーター 波多野 誼余夫(獨協大学教養部教授)
松丸 壽雄(獨協大学教養部教授)
参加者 【報告者】
川床 靖子(大東文化大学教授)
三本 茂(獨協大学教授)
稲垣 佳代子(千葉大学教授)
加藤 僖重(獨協大学教授)
森川 博己(国際教育振興会、日本語教師育成講座主任)
上野 直樹(国立教育研究所 主任研究員)
園田 雅春(高槻市樫田小学校教諭)
Prof. Geoffrey Saxe(カリフォルニア大学ロサンゼルス校・アメリカ)
Prof. David Carraher(ペルナンブコ自由大学・ブラジル)
Prof. Michael Siegal(クィーンズランド大学・オーストラリア)
Prof. Peeter Tulviste(タルツ大学・エストニア)
Prof. Olga Vasquez(カリフォルニア大学サンディエゴ校・アメリカ)

【討論者】
三宅 なほみ(中京大学教授)
佐伯 胖(東京大学教授)
内容掲載 獨協国際交流年報 第6号(1993・10月発行)