高校生と日本語・英語・スペイン語を使ってボッチャを行いました

高校生と日本語・英語・スペイン語を使ってボッチャを行いました

10月25日、東棟5階ラウンジで、言語文化学科小島優生ゼミ、依田珠江ゼミの学生が埼玉県立草加南高等学校の生徒と日本語・英語・スペイン語を使ってボッチャを行いました。
これは、小島教授が、生徒が大学に触れる機会創出のため、数年前から実施している取り組みの一環で、依田ゼミの「スポーツを通じて言語に触れた際の学習者の意欲変化の調査」に合わせて実施されたものです。
ボッチャは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、他のボールをいかに近づけるかを競います。パラリンピックの正式種目にもなっています(※)。参加者は大学生・高校生混合の8チームに分かれ、「試合で使用できるのは、チームごとに指定された言語のみ」という条件の下、総当たり戦を行いました。
同じチームになった高校生と大学生は、競技を通じて、次第に打ち解けた様子で、お互いに指定された言語で声を掛け合っていました。
高校生からは、「難しかったけど、いつかスペイン語を勉強してみたい」、「ボッチャがとても楽しかった」という感想がありました。また、帰宅する際に覚えたばかりのスペイン語を使用する高校生もいるなど言語に親しむきっかけになった様子でした。

■参加した学生のコメント
・イベントの前は「スペイン語なんて全くわからない!」と言っていた高校生が、イベント後にいくつか単語を覚えていたことに驚きました。高校生がみんな楽しそうで私もうれしかったです。
・試合を始める前に円陣を組み、担当の言語で声をかけるようにしたところ、チームワークが深まりました。高校生は、ボッチャをする前は知らない外国語に対する不安を感じている様子でしたが、終わった後は「楽しかった!」という声がすごくあがっていました。少しですが、スペイン語も覚えて帰ってくれたようでうれしかったです。日本語以外の時はみんな言葉がわからないからこそ、知っている単語で盛り上げ、楽しみながらボッチャをすることができました。
・高校生にとっては、初めて触れるスペイン語を使って、ボッチャをするのは難しかったと思いますが、回数を重ねるうちに口に出す単語が増えていたように感じます。また、プレーするうちに声を出すこと自体にも抵抗がなくなったり、仲良くなってハイタッチをしたりなど、スポーツによってコミュニケーションも取りやすくなっていたようでした。教える側としてもスポーツを通して教えることで、身振り手振りを使ったり、プレー中に実際に使ったりと教えやすかったのが印象的でした。

※一般社団法人日本ボッチャ協会ホームページを参考

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