放送研究会が「第40回 NHK全国大学放送コンテスト」で映像CM部門第1位/文部科学大臣賞の快挙

放送研究会が「第40回 NHK全国大学放送コンテスト」で映像CM部門第1位/文部科学大臣賞の快挙

2024年3月13日

2023(令和5)年12月2日、京都アスニーで行われた「第40回 NHK全国大学放送コンテスト」において、文化会 放送研究会 横道 善さん(外国語学部3年)の応募作品「わたし、翔ける。」が映像CM部門第1位に輝き、合わせて文部科学大臣賞を受賞しました。放送研究会の活動実績として、初の快挙です。


部室に併設の録音室で記念撮影 若尾文化部長(後列右)も祝福した

同コンテストは、全国の大学から応募者を集め、同様のクラブ活動団体にとっては実力発揮の場として知られています。映像CM部門の応募条件は、与えられたテーマ「かける」を前提に「Communication Message」として仕立て、30秒の制約条件の中で表現するもので、審査基準は着眼点、構成・演出、及び制作技術の3項目です。NHK京都放送局のアナウンサーを中心に、専門家が評価を行いました。


優勝盾

8月中旬に応募が締め切られ、2度の予選審査を通過すると本選会場において応募作品が上映されます。その上で厳正な審査を受け、受賞作品が決まりました。

応募作品「わたし、翔ける。」は、将来に悩む若者が、さまざまな分野で活躍する自身の姿に想像を巡らせるという内容で、制作者の「どんな道を歩んでも、未来は絶対に明るい」というメッセージが込められています。洗練された映像作品としても見応えがあり、技術力の高さも学生や同世代の共感を得るでしょう。

このことを受け、2月下旬、学友会 若尾 岳志 文化部長(法学部教授)、文化会 秋田 悟志 委員長(経済学部3年)、藤原 唯 副委員長(経済学部1年)、藤岡 珠里 広報局長(外国語学部2年)の4名は放送研究会の部室(学生センター内)を訪れ、受賞報告を受けつつ、労いと祝福の意を表しました。

急遽、その場で行われたインタビューには、尾竹 栞 前部長(昨年12月まで/国際教養学部3年)が同席し、横道さんと共に受賞に至るまでの経緯を語ってくれました。 (聞き手:若尾 岳志 文化部長、秋田 聡 文化会委員長)

[横道 善さん]

与えられたテーマ「かける」に対してどのようなメッセージを込めるか、身近なところから考えました。そこで思いついたのが、「もっと将来に対してポジティブになってほしい!」というメッセージです。ちょうど就職活動を意識し始める頃であり、周囲の友人からは将来に対し前向きでない言葉が聞こえてくることが多くありました。そんな経験から、このメッセージを表現しようと決めました。
制作で一番意識した点は、いかに「映像で」伝えるかです。具体的には、字幕やナレーションを出来る限り少なくしました。文字や音でメッセージを固定してしまうのではなく、目で見た映像を自由に解釈してほしいという気持ちがあったからです。
実は、前回(2022年度/第39回)にも応募したものの、結果は予選落ちだったのです。この悔しさをバネに、次は絶対入賞しようと意気込みました。過去の作品や講評から研究をするなど、部の活動としてはもちろん、個人的にも制作に取り組みました。今年度は映像CM部門に全国から60作品の応募があったそうで、そのうち私の作品を含む6作品が本選会場で上映されました。作品が公の場で評価されるのは初めてだったので、うれしくてたまりませんでした。
編集作業は楽しく、時間が経つのも忘れてしまう程です。放送研究会の部員であることの利点は多く、高性能な機材・編集ソフトを利用することができ、それを駆使すれば大抵のことは出来てしまいます。この恵まれた環境には、本当に感謝しています。
これから就職活動に臨みますが、映像に関する業種・職種にも目を向けて取り組んでいくつもりです。


インタビューに答える横道さん
[尾竹栞さん]

過去にDJ部門で1位になったことはあるものの、文部科学大臣賞は初めての受賞です。
2023年度の活動では、ほかの団体のPR動画の制作を増やすなど、部全体で動画制作活動に力を入れていたので、その成果が形になった様でとてもうれしかったです。
今回の映像作品では、動画の撮影編集はもちろんですが、それ以外にも照明や出演で部員の多くが関わっています。今は少人数で協力して制作活動をしていますが、過去の写真を見ると何倍もの人が活動している様子が伺えます。
この作品の受賞が、特技をいかして活動が出来る場所として放送研究会を知ってもらう機会になり、部として更に発展していくことを期待しています。


苦楽を共にした尾竹さん(左)と横道さん
[秋田 文化会委員長]

受賞の報せに驚き、大変喜びました。文化会傘下の他団体にも、これに刺激を受け、奮起を期待したいです。受賞に至るまでの詳細を聞け、私自身が同じ時間を共有しているかのような臨場感でした。この度の快挙に励まされる思いがします。


共に受賞を喜ぶ文化会 秋田委員長
[若尾 文化部長]

部長がしっかり環境を整え、横道さんが前回の予選落ちの悔しさをバネにして作った作品が、高く評価されたのだと思います。
この度の受賞を心よりお祝いします。

受賞作品「わたし、翔ける。」の視聴はこちら
【2023NHK全国大学放送コンテスト】 わたし、翔る。 (youtube.com)

第40回 NHK全国大学放送コンテスト のHPはこちら
第40回大会(2023) | NHK全国大学放送コンテスト (daigakuncon.com)