第33回獨協インターナショナル・フォーラムを開催しました

第33回獨協インターナショナル・フォーラムを開催しました

2022年12月2日

33回獨協インターナショナル・フォーラム

「新しい時代と生涯キャリア教育―ドイツの「国家継続職業教育戦略」から何を学べるか?―」

20221119日(土)、第33回獨協インターナショナル・フォーラムが対面およびオンライン形式で開催され、合わせて約110名が参加しました。コーディネーターは大重光太郎教授(外国語学部ドイツ語学科)が務めました。

本フォーラムは、産業・社会構造が変化する中、生涯にわたる継続的スキル養成の必要性の高まりを受け、日本の公的な継続職業教育の課題と今後の展望を考えることを目的に開催されました。

ドイツから4名、日本から2名の研究者・政策立案担当者による講演・報告、それに対する日本の研究者からのコメント発表があり、最後に、会場およびオンライン参加者からの質問応答を含めたパネルディスカッションが行われました。中央政府、関連省庁、企業、労働組合、労働者等が連携し継続職業教育に社会全体で取り組んでいるドイツの事例が紹介され、我が国の現状との比較を通し、継続職業教育に関する日本の抱える課題が浮き彫りにされました。今後の取り組みとして求められているのは、継続職業訓練を個人の権利として位置づけること、失業者のみならず就労者全体を視野に入れた長期的で安定した「学びなおし(リスキリング)」の制度設計、働き手のスキルを高め、働く力を生涯にわたり継続することを可能にするキャリア支援、そしてそれらを、国の主導による公的・社会的な枠組みとして作っていく必要があることなど、多くの重要な指摘がなされました。参加者からもさまざまな質問が寄せられ、この問題に対する関心の高さがうかがわれました。

本フォーラムについては、2022年度学報No.39202331日発行予定)に各講演・報告概要を掲載予定です。

基調講演:ゲアハルト・ボッシュ氏パネルディスカッション講演者・国際交流センター所長