『たむら市政だより』2026年1月号 つけっぱなし防止の節約効果、CO2削減効果の算出根拠

『たむら市政だより』2026年1月号 つけっぱなし防止の節約効果、CO2削減効果の算出根拠

2026年4月15日

『たむら市政だより』1月号の連載記事「ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~」Vol. 29「初夢は、こたつでみるより、お布団で!」に記載したつけっぱなし防止の節約効果、CO2削減効果の算出根拠について紹介いたします。

つけっぱなし防止の節約効果、CO2削減効果

 ここでは、テレビは43型の液晶テレビ、2~4人用の電気こたつ、電気カーペット(3畳用)を想定し、ウェブサイトからそれぞれの定格消費電力*(テレビ72W、電気こたつ500W、電気カーペット740W)を探して使っています。家電製品の消費電力ではなく、定格消費電力を用いて、つけっぱなし防止の節電効果、CO2削減効果を試算してみましょう。
(注)*定格消費電力とは、国家規格のJIS規格が指定した条件下で、電化製品を安全かつ安定して稼働した際の消費電力です。

図表1. 家電製品使用を1時間減らした場合の年間電気料金削減額とCO2排出量の削減量
家電製品使用を1時間減らした場合の年間電気料金削減額とCO<sub>2</sub>排出量の削減量

(注)*1:テレビの消費電力量は、マイナビニュースー電力・ガス「テレビの電気代はいくらか?」(https://news.mynavi.jp/energy/tv_electricitycost/#index_id2)の大手メーカーが販売している4K対応液晶テレビ43型を参照して設定。電気こたつの消費電力量は、ライフスタイルラボ「こたつの消費電力の目安と電気代を徹底比較!節約方法や他暖房器具との違いも解説」(https://btj-lifestyle-lab.com/2025/11/17/kotatsu-power-usage-and-cost/?utm_source=chatgpt.com)などを参照して設定。電気カーペット(3畳用)の消費電力量は、YAMADA「ホットカーペットの電気代はいくら?1日・1ヶ月の料金を徹底計算」(https://www.yamada-denkiweb.com/media/27699/)を参照して設定した。
*2:年間削減量(kWh)は、テレビは月30日12か月間、毎日1時間見る時間を減らしたとして算出。電気こたつと電気カーペットは、月30日冬の5か月間、毎日1時間の使用時間を減らしたとして算出している。
*3:金額換算係数は、東北電力従量電灯Bの電力量料金120kWhをこえ300kWhまで36.37円-燃料費調整単価8.80円(2025年12月)より算出。(https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/plan/home/lightb/)(https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/attempt/adjust/adjust_value/pdf/202512.pdf)
*4:「年間電気料金削減額」は、1円の位を四捨五入して算出。
*5:CO2排出係数は、電気は、環境省「電気事業者別排出係数一覧 令和7年提出用 東北電力(株)」を参照。(https://policies.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/files/calc/r07_denki_coefficient_rev4.pdf)

 図表1にはテレビ、電気こたつ、電気カーペットの消費電力量から年間でどれくらいの省エネになるか試算し、CO2排出削減量も試算しています。年間毎日1時間テレビを見る時間を減らした場合には、年間で約25.9kWhの省エネ、約710円の節約となり、CO2排出削減量は約10.4kgとなります。また、電気こたつをつけている時間を1日1時間減らした場合、冬の5か月間で約75.0kWhの省エネ、約2,070円の節約ができ、CO2排出削減量は約30.2kgとなります。
 さらに、記事の本文にはありませんでした電気カーペットをつけている時間を1日1時間減らした場合についても調べてみました。冬の5か月間で約111.0kWhの省エネ、約3,060円の節約となり、CO2排出削減量は約44.6kgとなりました。
 上述しましたように、定格消費電力を用いて計算していますので、年間で最大これだけの節約ができるという試算になります。金額としてはたいしたことはないかもしれませんが、うたた寝して電気代を無駄にするよりも、無駄な電気を消して早くに布団に入ったほうが身体が休まるので、健康上いいというのは間違いないですよね。

省エネ効果のある電気こたつの使い方

 エコにこたつを使う方法についても、2つ紹介しておきましょう。図表2は、電気こたつに、こたつ布団に上掛と敷布団をあわせて使う場合と、温度調節を「強」から「中」に下げる場合について、それぞれ1日5時間使用を想定して、節電効果、CO2削減効果を試算したものです。年間消費電力削減量は、資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」のデータを使い、金額換算係数とCO2排出係数は最新のものを使用して試算しています。

図表2. 電気こたつの使い方による年間電気料金削減額とCO2排出量の削減量
電気こたつの使い方による年間電気料金削減額とCO<sub>2</sub>排出量の削減量

(注)*1:年間削減量は、経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」「電気こたつ」(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html#4)の「省エネ行動と省エネ効果」を参照。
*2: 図表1の*3と同じ。
*3: 図表1の*4と同じ。
*4: 図表1の*5と同じ。

◆ こたつ布団に上掛と敷布団をあわせて使う

 1日5時間こたつ布団だけの場合に比べて、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用した場合には、年間で32.48kWhの省エネ、約900円の節約、CO2は約13.1kg削減できます。上掛け布団を使うことで、断熱性が上がり、こたつの中の温かい空気を逃げにくくすることができます。これによって少ない電力で一定の温度を維持することができます。また、洗濯しにくいこたつ布団の汚れ防止にもなります。

◆ 設定温度を低めに

 温度調節を「強」から「中」に下げて1日5時間使用した場合、年間で48.95kWhの省エネ、約1,350円の節約、CO2は約19.7kg削減できます。温度を低く設定することで、低温やけどや体調不良になるリスクを減らすことができるのはもちろん、厚手の靴下や部屋着を着たり、こたつ布団で体を包み込んだりすることで、温度が低くても十分快適に過ごすことができますよ。

[参考資料]
経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」「電気こたつ」
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/index.html#4)
Lito Stysle「こたつ上掛けプラスで電気代減る?」
(https://litostyle.official.ec/blog/2023/11/14/170016)
U-POWER「こたつと節電の基礎知識:電気代と節約効果を詳しく解説」
(https://u-power.jp/sdgs/future/000400.html)

国際環境経済学科1年 水野