『たむら市政だより』5月号 ゴーヤの苗の育て方について
『たむら市政だより』5月号の連載記事「ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~」Vol.9 ゴーヤの緑のカーテンで暑い夏を乗り切ろう!のゴーヤの苗の育て方と効果について説明します。
緑のカーテンの省エネ効果
日本における、世帯当たりの年間CO2排出量の約66%は電気由来です。また、家庭における夏の電力使用量の約38%がエアコンであるため、家庭から排出されるCO2排出量は約2割がエアコン由来であることが分かります。
(https://www.env.go.jp/content/000122573.pdf)
(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/shoene_setsuden/pdf/setsudenmenu_katei02.pdf)
緑のカーテンの遮熱率は、断熱ガラスやすだれよりも高い80%と言われています。緑のカーテンの高い遮熱率の秘密は、「蒸散作用」にあります。断熱ガラスやすだれにはない植物の力で「体感温度」を下げることができます。すなわち、日陰を作ることに加え、植物の水分を蒸発させる時の気化熱によって継続的な温度低減効果が得られます。夏場は連日の猛暑で、熱中症が懸念される中、緑のカーテンを設置することで、日差しを遮り熱中症を防ぐことができ、またエアコンの設定温度を下げ過ぎずにすむことによる省エネ効果が期待できます。
(https://midorinokatenblog.files.wordpress.com/2016/12/handbook.pdf)
ゴーヤの栽培カレンダー
福島県田村市は標高も高く、寒冷地に区分されるので、5月中旬から6月中旬までに定植することが望ましいでしょう。
(https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_5.html)
植え付けの際に準備するもの
- ゴーヤの苗
- 緑のネット
- 支柱
- 土(肥料入りの"緑のカーテン用"が簡単でオススメ!)
- プランター(30リットル以上の大きめがオススメ!)
- 鉢底石
- 肥料
- 針金
- 紐
苗を育てる手順
1.苗を土に植える
鉢底石をプランターの底に3cmほどしき、土(肥料混ぜ済み)を入れます。
30~50cmほどの穴を掘り、苗を植えます。
苗と苗の間は20~30㎝はあけましょう。
(https://8719net.jp/SHOP/KI-yasai-119.html)
2. ネットを張る
支柱とネットを用意し、作りたいカーテンのサイズまでネットを広げます。
ネットの左右→真ん中→上下の順に、支柱を上下交互にくぐらせて、紐でネットと結びつけ、支柱同士は針金で固定します。
ネットの上下に支柱を紐で取り付けます。
ネットを窓際に設置します。ネットの上部を固定し、下部を固定します。
3. ネットにつるを絡める
自然に巻きついていきますが、巻きがあまかったり、自分の好きな方向にまいていきたい場合は、軽く紐で結んであげることがおすすめです(誘引)。
(https://midorinokatenblog.files.wordpress.com/2016/12/handbook.pdf)
4. 摘心(つるの先端を切る)する
本葉が7~8枚になったら、一番太いつる(親つる)の先端を数cm切り取ります。摘心を行わないとゴーヤのつるは縦に生長するだけで横に広がらず、カーテンができません。伸びすぎてネットからはみ出したつるも切って整えます。
5.収穫
おいしく料理して食べましょう!!そしてぜひ緑のカーテンをおすすめしてください(^o^)/
美味しく育てるポイント
ゴーヤは日当たりの良いところで育てましょう!また、水やりは、朝夕の涼しい時間帯に2回たっぷりと行ってください。さらに、1~2週間に1度肥料をあげましょう!さらに詳しく育て方を知りたい方は環境省のサイト(https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/green/making.html)や以下のPDFを参考にしてくださいね。
★神奈川県二宮町みらいをつくる+1CHALLENGE「グリーンカーテン」のサイト
(https://www.town.ninomiya.kanagawa.jp/mirai_dukuri/cmsfiles/contents/0000001/1240/CC_GREEN_gcp_manual.pdf)には、「始めよう!グリーンカーテン ゴーヤ編 保存版チェックポイント」がまとめられたPDFがアップされています。ぜひご参照ください。
国際環境経済学科4年 日野原