『たむら市政だより』3月号 省エネ家電と一緒に新生活を始めよう
『市政だより』3月号の連載記事「ちょこっとエコライフ~身近な省エネを実践しよう!~」「Vol.7 省エネ家電と一緒に新生活を始めよう」の省エネ効果の算出根拠や冷蔵庫の選定、その他家電の省エネ性能を確認する方法などについて説明します。
家庭で一番CO2が排出されているのは、電力です。「エアコン」「冷蔵庫」「照明」「テレビ」が占める電力使用量が多く、これらの家電を省エネ家電に買換えることで地球温暖化に貢献できます。
家庭でいちばんCO2が排出されているのは?
家庭でいちばん電力を消費するものは?
[出典]DECO活くらしの中のエコろがけ「省エネ製品に買換えて地球に優しい家庭を作ろう!」
省エネ家電への買換によって得られる効果とは・・・
本文でご紹介した、冷蔵庫の省エネ効果は、以下のような算出根拠をもとに作成しました。
「2023スマートライフおすすめBOOK 省エネ×創エネ×蓄エネでここからはじまるスマートライフ」には、次の図のように、2012年の冷蔵庫(容量401L~450L)の年間消費電力量は420kWh~470kWhであり、これを2022年の273kWhの冷蔵庫に買換えると、年間147kWh~197kWhの電力消費を抑えることができるとあります。
この削減できた電力消費量を2024年2月現在の電気料金で換算すると、電気代は3,850円~5,170円の節約と計算できます。電気料金には、最新の東北電力従量電灯Bの電力量料金の「120kWhをこえ300kWhまで」の料金36.46円から、燃料費調整単価10.24円引いた金額、26.22円を使用して計算しました。
さらに、削減した電力消費量にCO2排出係数(0.457 kg-CO2/kWh*1)を掛けると、削減できるCO2排出量は、年間で67.2kg-CO2~90kg-CO2と求めることができます。杉の木が1年間に吸収できるCO2量は、1本あたり約14kg-CO2となる*2ため、杉の木4.8本~6.5本分が吸収するCO2量を削減できたことになります。
- *1CO2排出係数は、環境省「電気事業者別排出係数一覧令和6年提出用」の「(株)東北電力」の数値を参照
- *2獨協大学「『たむら市政だより』10月号 省エネ・省CO2効果試算の算出根拠」
適当な冷蔵庫の容量の選び方
冷蔵庫の容量は、暮らしに合わせたサイズを選びましょう。例えば、3人家族なら430L~480L、4人家族なら500L~550Lが適切なサイズと考えられています。他にも、冷蔵庫の適当なサイズは以下の式で求めることができます。
その他、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビ、温水洗浄便座の選び方は、「2023スマートライフおすすめBOOK 省エネ×創エネ×蓄エネでここからはじまるスマートライフ」に詳しく説明されています。
家電の省エネ性能を確認 ~省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」~
これまで説明してきた最新家電への買換えの節電効果・CO2削減効果は、「しんきゅうさん」を使うと簡単に計算することができます。「しんきゅうさん」では、エアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビ、温水洗浄便座について、「かんたん比較」ができ、現在使用している製品の情報と購入予定の製品の情報を入力するだけで、家電の消費電力量、電気代、CO2排出量などが自動で計算されます。省エネ家電に買換えるだけで、今までと変わらない家電の使い方をしていても、CO2排出量を削減できます。
新生活で1人暮らしを始める際には、「しんきゅうさん」を使って、部屋の広さにあった最新の省エネ製品のランキングを確認することもできます。新しい製品の購入時には、環境にもお財布にも優しい、省エネ家電を選べているか、もう一度チェックしてみませんか。
「しんきゅうさん」の使い方はこちら
国際環境経済学科3年 日野原