教員紹介
髙橋 裕子
TAKAHASHI Yuko
- 職名
- 非常勤講師
- 所属
- 国際教養学部言語文化学科
- 最終学歴
- Εθνικό και Καποδιστριακό Πανεπιστήμιο Αθηνών (ギリシア国立アテネ大学大学院)
- 学位
- Διδάκτωρ Φιλοσοφίας (Κλάδος Αρχαιολογίας)(文学博士)
- 学位を授与した機関
- Εθνικό και Καποδιστριακό Πανεπιστήμιο Αθηνών (ギリシア国立アテネ大学大学院)
- 専門分野
- ギリシア考古学(とりわけ初期鉄器時代)
- 研究室No.
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- 電話番号
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教員詳細
専門・研究テーマ
ミケーネ文化崩壊期から初期鉄器時代にかけての社会変動
授業方針
単に何らかの知識を得るというよりは、自ら資料を集め、自分で分析や検討をし、自らの見解を提示することを促すような授業を心がけています。
自己紹介
ギリシアでフルマラソンを完走(完歩?)したことがあります!マラトンからアテネ中心部までの有名なコースです。確か、6時間前後(もっと?)かかりましたが・・・。とにかく、完走(やりとげた)ことに意義があります!
博士論文のタイトルは、“Τα Έθιμα Ταφής στην Αργολίδα: Από την Μετανακτορική έως και την Πρωτογεωμετρική Περίοδο”(アルゴリスにおける埋葬習慣―宮殿崩壊後から原幾何学文様期まで)です。ミケーネ文化の中心地であるアルゴリス地方がミケーネ文化崩壊後どのような状況にあったのかという問題意識のもとに、青銅器時代最終末期(後期青銅器時代IIIC期)から初期鉄器時代前期(原幾何学文様期)にかけての埋葬資料を扱いました。下の写真は、アルゴリス地方の有力集落であるアシネの風景です。
(image_18011.jpg)
ところで、ギリシア留学中の体験談などをまじえたエッセイのうち、インターネットで公開されているものが幾つかあります。URLとともに記します(活字になったものと多少体裁などが違ってしまったり、読みにくくなったりしていますが、内容に変化はありません)。
• 「平和(イリニ)のレッスン」『地中海学会月報 』 309号 、6頁 、2008年。
(http://www.collegium-mediterr.org/geppo/309.html)
• 「紀元後20世紀後半におけるギリシアに対する日本の侵略?」『地中海学会月報』288号、7頁、2006年。
(http://www.collegium-mediterr.org/geppo/288.html)
• 「グリカ・ネラの事件簿―岩室墓の殺害?」『地中海学会月報』275号、5頁、2004年。
(http://www.collegium-mediterr.org/geppo/275.html)
座右の銘・好きな言葉
考えあぐねた結果、座右の銘ではありませんが、下記の文章を記すことにします。この本を読んだのは、ずいぶん以前のことではありますが、折に触れて、ふっと思い出される言葉です。実現することはなかなか大変ではありますが、このようなものを目指していきたいです。
「・・・たとえば知性というものは、すごく自由でしなやかで、どこまでもどこまでものびやかに豊かに広がっていくもので、そしてとんだりはねたりふざけたり突進したり立ちどまったり、でも結局はなにか大きな大きなやさしさみたいなもの、そしてそのやさしさを支える限りない強さみたいなものを目指していくものじゃないか、・・・」
「・・・知性というものは、ただ自分だけではなく他の人たちをも自由にのびやかに豊かにするものだ・・・」
(庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』)
学生へのメッセージ
どうか、自らの可能性を大切にして下さい。どうか、いつでも、何が起こっても、自分自身の最大の味方でいてあげて下さい。すばらしい人生を切り開いて行けるだけの大きな力が、皆さんには宿っています。