教員紹介

教員紹介

職名
教授
所属
経済学部経済学科
最終学歴
慶應義塾大学大学院 経済学研究科 後期博士課程単位取得退学
学位
①学士(経済学) ②修士(経済学)
学位を授与した機関
①慶應義塾大学 ②慶應義塾大学 大学院
専門分野
・近現代日本経済史 ・近現代日本社会経済史  ・日本植民地研究 ・満鉄(南満洲鉄道株式会社)史
研究室No.
828
E-mail
電話番号
-

教員詳細

専門・研究テーマ

近代日本の「満洲」経済進出に関する総合的研究

授業方針

 究極的には、講義を通して、学問と知を愛するようになって頂けたらと祈念しております。

自己紹介

 首都圏で生まれ育ったのですが、中国・大連市で1年5か月、香川県高松市で11年間、研究・教育に従事しつつ、暮らしてきました。
 生まれ育った場所から離れたことで、これまで「当たり前」と思ってきた多くのことが、「当たり前」でないことに気付かされるという、地域と社会を、相対化して観察する視点を獲得できたと思います。
 講義においても、みなさんにとっての「当たり前」が、どのように形成されてきたのか、といったところも視野に入れるような内容も含めて、展開していきたいと考えています。
 中学から大学まで、上手くなかったですが、ずっと、体育会に所属して弓道をしていました。
 体育会活動やサークル活動と、勉学の両立が困難な事は重々承知していますが、それでも、勉学の方にも、リソースを割いて頂ければと願っています。体育会やサークルで発揮して頂いている集中力を、勉学の方でも援用して頂ければ、満足いく成果の獲得が可能になろうかと思います。
 前任校では、ゼミの1期生~4期生の計28名中(ゼミ選考で一人もゼミ受講を断ることなく)、6名が大学院(東京大学、大阪大学、神戸大学×2、九州大学、香川大学)への進学を果たしてくれました。経済史領域で、より一層深く学び、考えていきたいという方は、気軽に連絡ください。

座右の銘・好きな言葉

 「大学は学問を通じての人間形成の場である」という大学創立者の言葉を掲げる本学の皆様に、次の言葉を紹介します。
・「才能とは、夢、見続ける力のことである」:英国の演劇人であるピーター・ブルックの言葉(であると、日本の演劇人、鴻上尚史が1980年代から紹介しているのですが、私の怠惰により、ピーター・ブルックの著作から、出典を確認しておりません)。
 貴方にとって、「夢」とは何でしょうか。
 手が届くのが、「夢」でしょうか。
 手が届かないから、「夢」でしょうか。
 手が届くかもしれないのが、「夢」でしょうか。
 20代から30代前半、折に触れ、私は上記の言葉を噛み締めながら、過ごしてきました。
 「「夢」、見続ける力」を、貴方も、この学生時代に、育て上げ、養ってほしいと願っています。

私の薦める一冊

 どんな本でも、一度読んでオシマイ、ではなく、時を置いて読み返すことで、以前とは違った感想をいだき、以前には気付かなかった言葉が目に飛び込んでくることに気付かされます。読書は、時に、変化した己との「対話」とも成り得ます。
 一冊に絞って紹介することは極めて困難なのですが……。
・北杜夫『楡家の人びと』(新潮文庫、全三冊)。
 近代日本文学における、ファミリー・サガの、傑作です。三島由紀夫が激賞したことでも知られています。
 まずは、読んでみてください。
 しばらくたったら、再読してみてください。
 近代日本の様々な「市民」が、ある家族の歴史を通して描かれていることに気付かされます。
 有名な話ですが、この家族には、モデルがあります。
本小説に登場する人物の中で、「もっとも有名な人物」の、実際の生涯と、作品の中の「人物」の「生涯」との相違点を考えるのも、「読書の愉しみ」です。

学生へのメッセージ

・様々なことに好奇心を持ち続けてください
・読書する習慣を身に付け、批評的読解力を身に付けてください
・生涯の友を大学生活を通じて獲得し、卒業後も関係を継続してください
・ひとつのことに打ち込む大切さを理解し、実行してください
・「学問」と「知」に、畏怖と敬意の念を持ち、社会人になっても、あなたの社会的ポジションから、探求を続けてください
 ……といったことを、「大学教員から学生へのメッセージ」として、伝達されることが多いと思います。
 上記の事柄の全てがとても大切であることは言うまでもないのですが、この歳になると、それら全てを行なう上での、体力と精神(=フィジカルとメンタル)の問題というのが改めて、課題として迫ってきます。
 なので、学生のうちは、身体と精神を鍛えることも忘れずに。
 そうそう、社会人になって、身体的にも精神的にも厳しい環境に身を置かざるを得ない局面もあろうかと思います。
 真面目に問題と向き合う事は大切なのですが、時により、かえって、心身の摩耗が激しくなってしまうこともあります。
 獲得の仕方を教えるのは少し難しいのですが、シリアスな問題に向き合い過ぎてダメージを受けそうな時には、迫ってくる問題から少し身を逸らし、敢えて、「スイッチを切る」ような、「鈍感力」についても、学生時代に獲得しておくと、長い社会人生活で役立つかもしれません。

関連リンク(クリックできます)

獨協大学経済学部 山本 裕研究室
researchmap