教員紹介
- 職名
- 教授
- 所属
- 法学部法律学科
- 最終学歴
- 専修大学大学院 法学研究科 博士後期課程
- 学位
- 博士(法学)
- 学位を授与した機関
- 専修大学大学院
- 専門分野
- 刑事政策
- 研究室No.
- 933
- 電話番号
- 048-946-1640(内線2933)
教員詳細
専門・研究テーマ
「刑事法×データサイエンス(+デジタルアート)」
柴田守・刑事政策研究室では、刑事政策に関する諸問題について、法学の知見だけではなく、社会学、心理学、統計学、情報工学、生態学、社会生物論などの知見や技術を活用しながら、多角的に分析・検討しています。特に、研究室では、社会調査などの実証研究を積極的に行っており、オリジナルデータをもとに分析を行い、問題の検討を重ねています。
現在、研究室では、中期的な研究課題として、(1)米国の実証的根拠に基づいた量刑モデルを参考にした量刑判断における犯罪リスクアセスメント情報の利用・検討に関する研究、(2)統計的機械学習を用いた裁判員裁判の量刑予測モデルの研究、(3)新たな被害予防策の構築を目指した人の流動性と犯罪発生の関連性に関する研究、(4)要保護少年の早期発見・早期対応を目的とした少年司法機関と学校教育機関の連携強化に関する研究、(5)性刑法改正後の性暴力対策及び被害者支援のあり方に関する検討などに取り組んでいます。また、20年以上にわたる長期的な研究課題として、(6)修復的少年司法に関する研究を行っており、近年は、「少年司法システムにおける<修復>の自己組織化」を念頭に置いて、少年法の伝統的な概念を再検討しています。
研究室では、様々な分野の方々と共同して刑事政策に関する諸問題の分析・検討に取り組んでいきたいと思っています。ぜひ一度、柴田守の刑事政策研究室HP(http://www.mshibata-lab.net/)にお立ち寄りください。
授業方針
学生の皆さんの主体的かつ能動的な取り組みに対してしっかりサ
ポートし、一緒に勉強していくというスタンスです。
自己紹介
大学は専修大学に進みましたが、中高は「獨協中学・高等学校」です。2023年4月から獨協大学で働くことになり、獨協学園とのご縁を感じています。獨協中学・高等学校は自由な校風でしたので、(のんびりした生徒でしたが)主体性が育まれたような気がします。
進学した専修大学では、刑事法に興味を持ちましたが、中でも対象や方法の自由度が大きかった「刑事政策」に興味を持ちました。犯罪の原因と対策を考えるにあたり、法学だけでなく、社会学、心理学、統計学などの科学的な知見や方法を活用するのが魅力的に映ったのです。これには、岩井宜子先生(専修大学名誉教授)との出会いが最も大きかったと思います。当時、日本に紹介されて間もなかった「修復的司法」を研究テーマにすることを勧めてくださいましたし、「獅子の子落とし」のごとく実証研究の手ほどきを受けました。岩井先生のもとでは、周辺諸科学を含めて様々なことを自由に学ぶことができましたので、知的刺激がとても多かったです。
たぶん、このような環境で成長してきたからだと思いますが、伝統的な法学があまり好きになれず、(一時期迷走することもありましたが・苦笑)これまで「刑事法×データサイエンス」というスタンスで研究活動を行ってきました。刑事法分野に限って見ても、伝統的な法学を継承する優秀な研究者が非常に多くいますので、1人ぐらい変わったことをやる研究者がいても良いだろうと勝手に思い、現在に至っています。
縁あって2013年から約10年間、長崎総合科学大学という工学系の大学に勤務しました。「刑事法×データサイエンス」というスタンスで研究活動を行ってきた私には、「研究室の運営方法」を学ぶという点で最適だったと思います。また、そこでは、生態学者、CGデザイナー、水族館飼育員などの愉快な仲間たちにもめぐり会うことができました。彼/彼女たちのおかけで、「+デジタルアート」という更なる独自性が加わったのです
座右の銘・好きな言葉
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さ
ぬなりけり」(上杉鷹山)
私の薦める一冊
士郎正宗『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(講談社、1991年)。それにもう1冊、森田果『法学を学ぶのはなぜ?-気づいたら
法学部、にならないための法学入門』(有斐閣、2020年)。
学生へのメッセージ
様々なことにチャレンジしてください!!!