【図書館】図書館長より、図書館利用者の皆さまへ
獨協大学図書館利用者の皆さまへ
新型コロナウイルスに対する緊急措置宣言にともなって、本学図書館も休館のやむなきに至りました。
建物には入れず、所蔵する本や資料が使えないことは、利用者の皆さまにとって、大きな痛手となっています。
それでも、図書館なしに大学での学びと教育研究は成り立ちません。
この困難においても、大学図書館は、大学の学びと教育研究の拠点であり続けます。
そのために、「大学に来られなくても、図書館で学ぼう」と題して、本学図書館が提供する各種サービスをまとめて紹介いたしました。
従来からある各種デジタルサービスの他、今回の事態を受けて、通常であれば制限がある利用を無制限にしたり、利用枠を拡大していただいたサービスもあります。
本学図書館では、今、オンラインブックのさらなる充実を進めており、選書担当の教員と職員で拡充に努めています。
歴史を振り返れば、人間は大きな疫病といつの時代でも向き合ってきました。
コレラやペスト、スペイン風邪やエイズ、近年でもSARSなどの病と人間は戦ったり、あるいは共存の方法を見出したりしました。
病の問題に対して人間を支えてきたのは、医学など自然科学の知見だけではありません。
人文科学も、数千年にわたって、病や死と向き合う術（すべ）や、それらを社会としてどう受けとめ、向き合うべきかを考え、伝えてきました。
これら人間が伝えてきた知見は、今の私たちにとって、信頼するに足りる土台となります。
不安定な時代だからこそ、この土台に立ち返って、落ち着いて、冷静に判断できるようになりたいものです。
その機縁に、図書館が役立つことを願っております。
2020年4月23日 獨協大学図書館長
【関連リンク】