シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2020/09/23 現在/As of 2020/09/23

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
多文化共生論/MULTICULTURAL COOPERATION
開講所属
/Course Offered by
法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/2020 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月5/Mon 5
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
小波津 ホセ

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小波津 ホセ 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義の目的を2つ提示する。まず、日本社会と滞日外国人の関係性を理解するとともに日本社会が直面している変化について理解を深める。そして、多様な人が共存する社会の一員として滞日外国人が抱える問題群について知識を深め、より良い社会に貢献できる人材を目指す。
滞日外国人は労働者としての印象が強いが、実際には日常生活でも日本社会を構成する一員でもあり、外的要因および内的要因よって生活等に制限されていることも理解する必要がある。また、現代社会において国際移動が常態化する中で自分自身も「外国人」になり得ることも再認識してもらいたい。
これらの理解を通して変化し続ける日本社会において滞日外国人と共に生活する方法を模索し検討していく。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
基本的には授業計画の内容を説明する形式ではあるが、学生への質問や学生同士での意見交換の時間も設けるため学生の積極的な参加を期待する。また、本講義の内容は現在の日本社会で発生している事象のためニュース等に興味を持つことを勧める。
なお、この授業はリアルタイム配信で実施予定である。使用するツール等は1回目の授業までにPorTaⅡまたはmanabaで周知する。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
ニュース記事(紙媒体・オンライン関係なく)等にふれることを勧める。また、友達・知人や居住地域で生活する外国人・外国にルーツのある人との交流も重要な事前・事後学習となるので積極的な行動を期待する。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
レジュメの配布
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『国家と移民――外国人労働者と日本の未来』
著者
/Author name
鳥居一平
出版社/URL
/Publisher
集英社新書
ISBN
/ISBN
978-4-08-721125-2
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
リアクションペーパー(30%)、記述試験(70%)で評価する。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
指定テキストはなく、各回でレジュメを配布する。
到達目標
/Learning Goal
多文化共生の概要、および、特徴などを正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテーション 本講義に関するディシプリンを理解するとともに、授業の到達目標および進め方等を把握する。
2 日本における「外国人」の定義 「外国人」を定義する用語は多様であるため、整理を行うとともに日本にいる外国人の現状を把握する。
3 滞日外国人と日本社会 戦後の日本社会を理解し、滞日外国人が増加した背景を考察する。また、今後の日本社会についても検討する。
4 外国人としての日本人 日本人の海外進出が進む中で「日系人」の経験を考察し、言語・文化継承等について検討・議論する。
5 南米出身者と日本社会 日本にいる南米出身者の来日背景を考察し、現在までの経験を検討するとともに日本社会の滞日外国人に対する政策をみていく。
6 滞日外国人の今と昔 日本社会における滞日外国人の存在は戦前からあり日本社会に影響を与えてきた。そして、かれらの経験から現在の滞日外国人に与えた影響についても検討する。
7 滞日外国人のアイデンティティ アイデンティティは滞日外国人が直面する問題群の一つである。狭間で揺れ動くアイデンティティは個人が自分なりの答えを見出す必要はあるが、周囲も無関係ではない。
8 滞日外国人の集住地域 日本各地に滞日外国人が集住する地域が存在するが、同じ国籍でも多種多様な集住地域となっている。集住背景や形成過程等の事例を紹介しながら検討する。
9 日本の外国人学校 日本にある外国人学校の成立背景や役割等に焦点をあてながら考察する。また、外国人学校の実態についても確認し、勉強する滞日外国人の子どもについてもふれる。
10 滞日外国人の子どもの教育 滞日外国人の子どもの教育の現状について考察する。改善されてきているが日本の制度、学校の対応、家庭背景、言語の問題等によって必ずしも保障されているわけではない。
11 継承語教育の実践 滞日外国人の子どもは親の話す言語を話す必要性について検討するとともに実践例をみていく。
12 滞日外国人問題 滞日外国人が増加することで発生する問題について検討する。また、私たちにできることを議論する。
13 滞日外国人と多文化共生 現在の日本が滞日外国人にとって生活しやすい社会になっているのかを多文化共生の概念を整理しながら議論する。
14 総括とディスカッション 全体を振り返り滞日外国人について改めて考え、多文化共生を踏まえ今後の日本社会について議論する。

科目一覧へ戻る/Return to the Course List