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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
全学総合講座(多様性を選択する-ダイバーシティと日本社会-)/INTERDEPARTMENTAL LECTURE (TOWARDS A DIVERSE SOCIETY)
ナンバリングコード
/Numbering Code
93-1001
開講所属
/Course Offered by
大学全カリ総合科目/
ターム・学期
/Term・Semester
2026年度/2026 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木2/Thu 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
高橋 雄一郎
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高橋 雄一郎 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
 どんな社会も言うまでもなく多様です。世の中には女性と男性の2種類の人間だけが生きているのではないこと、また恋愛や性愛の形が、男女の異性愛だけではないことを皆さんはご存知だと思います。性自認(ジェンダー・アイデンティティー)や性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)の多様性を示すために、ほかにもたくさんあるよという意味で最後にプラス記号をつけたLGBT+や、LGBTQIA+などの表記もよく見かけるようになりました。

 多様性は性(ジェンダーやセクシュアリティー)の領域に限りません。単一の民族だけで構成されている社会や国家は地球上どこにも存在しません。海外にルーツを持つ住民は日本にも増えています。でも日本の学校教育は、日本国籍を持ち、日本語を話す児童生徒を念頭に組み立てられているので、母語や母文化の継承に消極的です。北海道の先住民であるアイヌ民族や、日本の植民地支配の下で一部は強制連行された朝鮮民族に対して日本政府が取ってきた政策を振り返ると、日本人や日本文化だけを大切にし、そこに含まれない他者を排除する姿勢が見て取れます。

 私たちのアイデンティティー(「自分が誰であり、どこに属するか」の感覚)はジェンダーやセクシュアリティーに加えて、民族、言語、宗教、政治的信条や、家族についての考え方、年齢、受けてきた教育など、さまざまな要素の組み合わせから成り立っています。アイデンティティーは、たとえば「少数民族で女性、同性愛者」のように複数の要素から構成され、一つに収斂されるものではありません。

 ところが、世界はこんなにも多様なのに、「日本は単一民族国家」だとか、「男女が結婚して家庭を持ち、子どもを作るのが当たり前」のような、単一の規範に捉われ、しかも差別的な発言が、民主的に選ばれたはずの、人々の代表であるべき政治家の口からも聞かれることは、残念でなりません。 

 典型は米国大統領のトランプ氏で、彼は米国社会に根づいてきたDEI(Diversity, Equity, Inclusion=多様性、公正、包摂)を尊重する教育方針の廃止を訴えています。日本でも昨年7月の参院選や今年2月の衆院選で、外国人のせいで治安が悪化しているかのような虚偽情報(disinformation)を根拠に、外国人排斥を訴える政党が支持を拡大しました。

 問題なのは社会の規範が、男性で非障害者(健常者)で異性愛者である人たちや、血統を根拠に自分を日本人だと考える人たちのように、マジョリティーで支配的な立場にある人たちによって維持されていて、マイノリティーの人たちが偏見や差別にさらされていることです。マイノリティーであっても生きづらさを感じることなく、幸福を追求する権利が保障された社会、誰一人排除されることのない社会は作れないのでしょうか。

 この講座では学外からも当事者の方、活動家の方をゲストにお迎えし、受講生の皆さんからの疑問に答えていただきます。また、獨協大学における取組みも紹介して、海外ルーツの学生、障害と共に生きる学生、LGBTQ+の学生など、マイノリティーの学生たちにとっても、大学が居心地のよい学びの場になるよう、一緒に考えていきたいと思います。

 社会は言うまでもなく多様ですが、講座名をあえて「多様性を選択する」としてみました。多様性は尊重するだけでなく、積極的に選びとる必要があります。知ることは学びの第一歩ですが、この講座ではもう一歩踏み込んで、学生の皆さんが自分の意見を発信すること、社会改革に向けて行動することに繋がればと願っています。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 授業関連の連絡はmanabaでおこないます。抽選が終わり履修登録が確定したら、また毎週の授業の前後には、必ずmanabaを確認することを習慣づけてください。

 授業は原則、対面です。ゲストの講師がオンライン参加になる場合もありますが、コーディネーターの教員は学生の皆さんと一緒に教室にいて、ゲストは教室のスクリーンに登壇していただく対面形式で実施します。

 教室での授業参加が前提になります。体調不良や事故、列車の遅延、あるいは就職活動などで授業を欠席しても、録画の提供はありません。ただし、合理的配慮が必要な場合、病気などによって長期欠席になる場合などは、履修方法についてコーディネーター教員と相談してください。

 なお、受講生の皆さんには一点、どうしても守っていただきたいお願いがあります。授業ではさまざまなマイノリティーのコミュニティーを紹介し、当事者の皆さんをゲストとして教室にお招きします。英語にvoyeurism(窃視)と言う言葉があります。覗き見をして快楽を得るという意味です。マイノリティーの人たちを興味の対象としてのみ捉えることは、盗撮や覗き見と同じ犯罪行為であり、絶対に謹んでいただきたいのです。授業でも解説していきますが、黒人文化、「ハーフ」、LGBTQ+などを「カワイイ」「カッコイイ」とまねすることも要注意です。本人に差別の意図がなくても相手を傷つけてしまう「マイクロアグレッション」になります。

 学外からゲストをお招きする授業では、遅刻/私語/内職/なども禁止行為とさせてください。人によって感じ方は異なると思いますが、自分が話している間に教室に入ってくる、授業以外の内職をする、寝てしまうなどの行為は、話をする側にとって決して愉快なものではありません。学外から時間と労力を使って(獨協大学がお支払いする謝礼も決して十分とはいえません)来てくださるゲストの皆さんに失礼にならないよう協力をお願いします。遅刻をしないように(事故や列車の遅延などによる場合は仕方ありませんが)、時間に余裕を持って大学に来てください。また私語や内職については教室で注意をし、場合によっては退室をお願いすることもあります。(眠くなるのは体調にもよるでしょうし、生理の影響もあるかもしれません。ただ、机に突っ伏して寝てしまうなど、派手なお休みの仕方はどうかと思います。)
使用言語
/Language used
日本語/Japanese
採用している授業方法
/Teaching methods used
PBL(課題解決型学習)/Project-based-learning 、 反転授業/Flip-teaching
事前・事後学修の内容
/Before After Study
大学の学びでは授業に出席するだけでなく事前・事後学修が欠かせません。
(1)授業で扱われるトピックについて事前に調べ、問題点を整理した上で、ある程度自分の考えをまとめてから授業に臨んでください。この講座では事前に配布資料を読んだり、動画を視聴してから提出する予習型の課題も多くお願いしています。
(2)授業に出席し、あなたが事前に考えたことと講義の内容を比較しましょう。疑問点があれば質問やディスカッションを通じて解決できるように努めてください。この講座では授業中、レスポン・ルームに質問や意見を書きこむことができます。講師の考えと異なる主張も歓迎します。ただし、人を傷つけるような発言は認められません。「障害者はいない方がよい」「同性愛は間違っている」「日本は日本人のためのもの」などが認められない発言の例として考えられるでしょう。
(3)講義を「聴いて終わり」にせず、自分の考えをしっかりまとめてください。課題に書くだけでなく、友だちや家族と話してみる、SNSなどで発信することで、授業で提起された問題について継続的に考えることができます。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
購入していただくテクストは予定していません。
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
図書館の「指定書」を活用してください。
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
事前・事後学修に関連して、ほぼ毎週、提出をお願いする課題の総計で評価します。時によっては週2回の提出をお願いすることがあるかもしれません。課題の内容は授業内で指示し、manabaには掲示しません。提出先は「manabaレポート」です。

課題の合計点で講座全体の成績が決まります。なお、未提出の課題は0点にカウントされます。未提出の課題が多くあると点数が下がりF評価になることがあります。くれぐれも注意してください。

添付ファイルではなく、直接、指定された枠内にオンラインで直接、入力する設定にしています。250人と受講者数が多いので、ファイルで提出されると一つ一つ開けていく時間がかかってしまいます。教員/読む側のパソコン操作時間短縮のためで申し訳ありません。

それでも、一旦ワードなどを使って下書きをして、それをcopy & pasteするようにしてください。内容がまとまっているか、誤字や変換ミスがないかを確認してからの提出をお願いします。いちじるしく読みにくい場合は減点の対象になります。

提出する課題の長さは400字かそれ以上が適当かと思います。Xの投稿のように短いものは減点の対象です。反対に長い論考を書いてくださるのは嬉しいですが、冗長なものは歓迎されません。長ければ点が取れるというものではありません。

200字程度を1パラグラフとするのがよいと思います。パラグラフを新しくするときは、改行して先頭を1字空けてください。

自分の意見を、説得力のある形で主張してください。コーディネーター教員やゲスト講師の主張と異なる意見も歓迎です。但し、誹謗中傷、当事者を傷つける内容(⇒表現の自由があっても許容できないもの)は絶対に慎んでください。

授業が木曜日なので、課題の提出は原則として日曜日の午後11時55分とします。授業準備などの都合で締切を変更する場合は連絡します。締切後の提出は月曜日の早朝午前4時まで可能とします。締切後に提出する場合は、必ず遅れた理由を書いてください。

課題を学期末にまとめて提出することはできません。特別な事情がある場合には相談してください。

学期末試験・学期末に提出するレポートはありません。

関連科目
/Related Subjects
特にありません。

課外になりますが、毎年10月初旬の土曜日に埼玉初級中級朝鮮学校の公開授業があります。日程や申込み方法などはmanabaにて案内します。必須ではありませんが、受講生には参加をお奨めしています。
備考
/Notes
2月に提出したシラバス原稿です。次ページのスケジュールは仮のものなので、いくつか変更が生じると思います。8月にアップデートするので、履修登録の前に必ず確認をお願いします。

コーディネーター教員(高橋雄一郎)のメールアドレスはPortaII の中にある「教員連絡先」から探してください。メールには必ず件名(例:ダイヴァーシティ講座/課題についての質問、など)を入れてください。

到達目標
/Learning Goal
身近な難問や関心を学問に結び付け、現代社会に必要な教養を習得する動機づけとし、将来、様々な知的領域を探求できるようにする。
DPとの関連
/Relation to DP

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 多様性(ダイヴァーシティ)とは何か(その1) 無意識の偏見とマジョリティー特権について考えます
授業時およびmanabaにて指示します。
2 多様性(ダイヴァーシティ)とは何か(その2) マイクロアグレッションとヘイトのピラミッドについて考えます 授業時およびmanabaにて指示します。
3 多様性とジェンダー/セクシュアリティー(その1) LGBTQ+とさまざまな愛の形について考えます 授業時およびmanabaにて指示します。
4 多様性とジェンダー/セクシュアリティー(その2) さまざまな家族の形について考えます 授業時およびmanabaにて指示します。
5 多様性とジェンダー/セクシュアリティー(その3) ほんとに知りたい性の話―性教育について一緒に考えよう(SRHR=性と生殖に関する健康と権利)についての出張授業です。
授業時およびmanabaにて指示します。
6 インクルーシヴな社会をめざして(その1) 「インクルーシブ教育」って聞いたことがありますか? 文科省と国連で意見が対立しているのですが、どちらが正しいか、一緒に考えていきましょう。 授業時およびmanabaにて指示します。
7 インクルーシヴな社会をめざして(その2) 社会で活躍されている車椅子ユーザーの方をゲストにお招きする予定です。 授業時およびmanabaにて指示します。
8 多民族共生社会ニッポン(その1) 先住民族アイヌの人権/遺骨盗掘問題について考えます
遺骨返還運動に取り組むアイヌ民族の木村二三夫さんをお迎えして
授業時およびmanabaにて指示します。
9 多民族共生社会ニッポン(その2) 在日コリアンと朝鮮学校、ヘイトスピーチについて考えます
金 英功 (きむ よんごん)弁護士をお迎えして
授業時およびmanabaにて指示します。
10 多民族共生社会ニッポン(その3) クルド難民の方をゲストにお招きする予定です。 授業時およびmanabaにて指示します。
11 多民族共生社会ニッポン(その4) 「日本人ファースト」の思想を問い直します。 授業時およびmanabaにて指示します。
12 差別・隔離・排除(その1) ハンセン病患者差別の歴史を辿ります。 授業時およびmanabaにて指示します。
13 差別・隔離・排除(その2) 津久井やまゆり園殺人事件と障害者/老人施設・精神病院・入管・刑務所 授業時およびmanabaにて指示します。
14 インクルーシヴな社会をめざして(その3・終わり) 振り返りとまとめ 授業時およびmanabaにて指示します。

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