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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
日本語文法論Ⅱ/JAPANESE GRAMMAR Ⅱ
ナンバリングコード
/Numbering Code
41-1039
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2026年度/2026 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
水1/Wed 1
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
浅山 佳郎
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
浅山 佳郎 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
[学部の学位授与方針および課程編成方針との関連]
 本授業は日本語の記述的な文法を講ずる。学位授与方針(ディプロマポリシー・DP)との関連で言えば,日本語に関する「知」に基づき、言語の獲得と使用という課題について、主体的に考えることによる問題解決能力を養成することを目標とする。また教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー・CP)との関連は,学部の言語教育研究科目群における日本語教育研究科目群分野を形成する日本語学と言語教育学の主要2分野のうちの前者の中心である日本語文法について,それを言語教育へ応用するという方向で,基礎的な知識と能力を養成することにある。

[授業の具体的な内容と目的]
 文法とは発話を構成するそれぞれの単位を決定する過程であり,さらにそれらを談話として結合させる過程も含まれる。そこには「文法論Ⅰ」であつかった単語および単文を構成する各要素の処理のほかに,そうやって形成された各要素を「文」として結合させる処理,その「文」を複文として結合させる処理,さらにテクストとして編み上げる処理がある。本授業ではそうした文法的過程を分析することができ,かつそれを日本語教育に応用することができるような能力の養成を目的とする。授業内容としては,日本語教育用の教科書,および日本語を学習する学習者の発話データを文法的に分析する活動を行う。 特に日本語教科書については,その本文を教育への有用性というフィルターを通して文法的に批判検討する能力の養成を図りたい。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
[授業の形式・方法]
 授業方法としては,まずManabaで提供される日本語文法概説のテキストを読解することが要求される。任意のペースで構わないが,授業期間中には読了しなければならない。また読解後にはテキストに関する小テストへの解答も求められる。
 授業では,チームを作って,毎回の授業用に課題として提示される文法項目について,資料として提供される日本語教育用の教科書および日本語学習者の口頭発話・作文データを対象として,文法的な分析と議論を行う。課題としては,日本語教科書において学習項目として書く文法がどのようにあつかわれているか,学習者のデータに各文法項目に対応する表現がどのように出現しているか,そうした表現をコントロールしている文法規則はどのようなものであるか,その規則に対してどのような文法論的理屈を解釈できるか,の4点を議論することが求められる。

[履修上の注意点] 
 第1回目の授業への理由のなく欠席した場合は,その後の出席の如何にかかわらず成績評価の対象としない。また,授業での担当教員からの講義を聴くだけですまそうとする,および予習をせずにチームの議論にその場の思いつきで加わる,この2つの姿勢で本授業に臨んではならない。本授業は,チームによる議論という活動を中心とするので,すべての活動に積極的に参加することが求められることに十分な注意を払われたい。
使用言語
/Language used
日本語/Japanese
採用している授業方法
/Teaching methods used
ディスカッション・ディベート/Discussion・Debate 、 グループワーク/Groupwork 、 PBL(課題解決型学習)/Project-based-learning
事前・事後学修の内容
/Before After Study
 毎回の授業前に各自で課題となる学習者データおよび日本語教科書への文法を分析してくることが要求される。なおその際には,必ずChatGPTなどAIを使用すること。これは文法分析のためのブレーン・ストーミング相手としてAIを使用することと,日本語学習者がAIを使用して自律学習をするための具体策を考えることの2点が含まれる(毎回3時間)。
 授業後には,毎回の授業を復習するとともに,明確にならなかった問題についてResponを通じて質問を提出することが求められる(毎回1時間)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
談話表現ハンドブック~日本語教育の現場で使える
著者
/Author name
泉子・K・メイナード
出版社/URL
/Publisher
くろしお出版
ISBN
/ISBN
978-4-87424-335-0 C3081
その他(任意)
/other
単文の文法を越えた談話文法について,日本語教育への応用を視野に入れた入門書。
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
現代日本語文法1~7
著者
/Author name
日本語記述文法研究会
出版社/URL
/Publisher
くろしお出版
ISBN
/ISBN
「1」は,9784874244753,以下略
その他(任意)
/other
日本語の体系的な記述文法書(レファレンス・グラマー)としては,現在のところ最もまとまったシリーズ。全7巻なので,適宜参照されたい。
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
岩波講座言語の科学 7 談話と文脈
著者
/Author name
田窪 行則ほか
出版社/URL
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
9784000069076
その他(任意)
/other
談話論についての言語学の議論としては,簡潔でもっともよくまとまったもの。
評価方法
/Evaluation
(1)小テスト(30%);日本語文法概説のテキストに関する小テストを Manaba の小テスト機能を利用して行う。全回分の結果を30点満点に換算する。
(2)授業活動の積極性(10%);テキスト読解および課題への議論について質問をResponで求めるが,その質問を授業への積極性として評価する。質問1回を2点とし,5回分,10点を上限として評価に繰り込む。
(3)各回のグループ議論(40%);各回の教科書本文について,Manaba のプロジェクト機能を利用して報告・発表した内容を,論理性とユニークさの2点から評価する。2点とも確認できる場合はS(10点),一部未達成である場合はA(8点),不十分な場合はB(7点)とする。合計点を40点満点に換算する。
(4)貢献度(20%);グループ議論に対するチームへの貢献度を,チームメンバー相互で評価する。毎回のチーム議論への準備があったか無かったかで貢献とみなし,あった場合を3点,平均的な場合を2点と,不十分な場合を1点とし,平均点を加算して20点満点に換算する。
関連科目
/Related Subjects
これより事前に履修することが望ましい科目
 日本語文法論Ⅰ;言語文化学科科目(全カリ科目)
この後に履修することが推奨される科目
 日本語教育特殊研究(日本語学の諸問題);言語文化学科科目(全カリ科目)
 日本語教授法Ⅰ;言語文化学科科目(全カリ科目)
 シンタクスa,同b;英語学科科目
備考
/Notes
 事前事後学習が,相応量に必要となる。そういう意味では「きびしい」授業であるが,日ごろは考えない自分自身の「ことば」を,机上に置いたモノのようにあつかって,同クラスの他の履修者たちと議論するという経験は,けっこう「面白く愉快な」ものとなるはずである。多様な学生諸君の積極的な履修を期待する。
 なお,参考文献は「日本語文法論1」の分も見られたい。
到達目標
/Learning Goal
日本語文法を体系的に理解し、文法的知識の言語教育への応用を把握するとともに、文法的に言語を分析することができるようになる。
DPとの関連
/Relation to DP
【24カリ】----------
◎:幅広い教養
◎:専門知識・技能
◎:問題解決力
◎:情報分析力
○:協働性
○:主体性

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 文法とは何か そもそも文法とは何であるかについて考え,この授業の基本的な考え方を理解するとともに,今後の授業の方法を把握する。 事前;シラバスと事前にManabaで配布されるテキストを読んでおく(3時間)。
事後;授業内容を復習するとともにResponで質問を提示する(1時間)。
2 第2言語の文法 いわゆる第2言語,母語以外に習得する言語の学習者内部における文法とはどのようなものかを理解する。 事前;事前にManabaで配布されるテキストを読んでおく(3時間)。
事後;授業内容を復習するとともにResponで質問を提示する(1時間)。
3 単文の構造 主語・目的語・述語といった用語で示される文の構造をあつかう。学習者発話を含む日本語発話における単文の構造について文法分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。 事前;授業で指示される課題について,Manabaで提供される資料を分析しておく(3時間)。
事後;授業内容を復習するとともにResponで質問を提示する(1時間)
4 命題のパターン 述語の種類ごとに必須項が表示する格(Case)のパターンをあつかう。日本語発話における命題パターンのタイプを分析できるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。 第3回の事前事後学習と同じ,以下第12回まで同様なので省略。
5 かき混ぜと修飾 発話上の文構造の変形的な処理としてのかき混ぜをあつかう。発話における修飾表現について文法分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
6 主題 発話上の文構造の変形的な処理としての主題をあつかう。発話における主題構造表現について文法分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
7 VAT 述語動詞に後続する要素であるVAT[システムをあつかう。発話におけるVATシステムの分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
8 複文(1) 並列節および従属節をあつかう。発話における並列節と従属節の分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
9 複文(2) 連体節と補文節をあつかう。発話における連体節と補文節の分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
10 指示系モダリティ 依頼や命令を中心とする指示系モダリティをあつかう。学習者発話を含む日本語発話におけるモダリティ分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
11 判断系モダリティ 「のだ」を中心とする判断系モダリティをあつかう。学習者発話を含む日本語発話におけるモダリティ分析ができるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
12 平叙,否定,疑問など 各種の文の種類の形式と機能をあつかう。学習者発話を含む日本語発話における文の種類を分析できるとともに,より適切な言語学習活動を考えることができるようにする。
13 文法と言語学習 言語学習と言語教育における文法の占める位置について考える。 事前;これまでの議論をふりかえり言語学習における文法の占める位置について考えておく(3時間)。
事後:授業内容を復習するとともにResponで質問を提示する(1時間)。
14 文法とは何か,ふたたび ここまでの自分の議論を振り返り,人間の言語中枢における「文法」とは何かについて,自分の認識の変化・発展を確認する。 事前;人の文法とは何かに対する自分の認識の変化をまとめておく(4時間)

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