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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
国際組織論a/INTERNATIONAL ORGANIZATION(A)
ナンバリングコード
/Numbering Code
23-3027
開講所属
/Course Offered by
経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
ターム・学期
/Term・Semester
2026年度/2026 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水3/Wed 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
明田 ゆかり
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
明田 ゆかり 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
 本授業は、経済学部の「国際的視野を有する優れた社会人、国際社会に貢献できる実践的な人材を育成する」という教育目的に資するために、グローバル化が岐路に立つ世界における国際組織の役割についての理解を深め、特にこれまでグローバル化の中核を担ってきた世界貿易機関(WTO)と国際貿易ルールについての基本知識を習得することを目指す。
 WTOは、世界政府の存在しない国際社会において、法の支配に基づくリベラルな貿易秩序を推進し、世界の経済的繁栄を支えてきた。しかし近年の大国による経済的威圧、経済安全保障の名の下の戦略物資の輸出規制、ウクライナ戦争を教訓としたサプライチェーンの再編と分断は、この秩序が大きな危機に直面していることを示している。授業では、私たちの生活にも大きく関係するWTOの基本構造や原則・ルールを歴史的・理論的・実践的視点を交えて解説していく。これにより、貿易に止まらない現代国際社会の抱える課題、特にリベラル国際秩序の意義と限界についても、多面的・総合的に考える力を養う。
 また本年度は特に重要なトピックとして、WTOに対する第2次トランプ政権の挑戦とWTOの存在意義、グリーン・トランスフォーメション、デジタル・トランスフォーメーション、そしてウクライナ戦争が提起した経済安全保障と戦略的自律の理念に対するWTOの取り組みを取り上げる。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 本授業は対面を基本とし、2部構成で進めていく。授業の予習・復讐・参考資料の配布およびコミュニケーションはmanabaを活用する。授業の前半はパワーポイントを用いた講義と質疑応答、後半は追加の講義、話題のトピック、関連動画やサイトの観賞等を柔軟に組み合わせる。
 また可能な限りインタラクティブな授業を目指し、ディスカッションや質疑応答を対面とResponを組み合わせて行う。
 さらに必要に応じて授業中にResponを用いてアンケートや小レポートを実施し、その結果を翌週の授業でフィードバックする。
 授業ではしばしば英語のサイトや資料を参照するので、高度な英語力は必要ないが簡単な時事英語の能力を磨いておくこと。
使用言語
/Language used
日本語/Japanese
採用している授業方法
/Teaching methods used
ディスカッション・ディベート/Discussion・Debate
事前・事後学修の内容
/Before After Study
・事前学習として、manabaにアップされるパワーポイント資料、関連サイト、及びテキストの指定個所に目を通しておくこと。資料に関して疑問点があれば授業中に聞く質問を用意しておくこと(2時間)
・授業後にはその回のトピックについての理解は進んだか、疑問点は残っていないかを、ノートやメモを整理して再確認すること(1時間)
・事前事後ともに、テーマに関連する報道に触れ、問題意識を磨くこと(1時間)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
WTO・FTA法入門(第2版)
著者
/Author name
小林知彦 他
出版社
/Publisher
法律文化社
ISBN
/ISBN
978-4589040626
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
不公正貿易報告書 2025年版
著者
/Author name
経済産業省
出版社/URL
/Publisher
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/tsusho_boeki/fukosei_boeki/report_2025/honbun.html
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
連載企画:なぜ今WTO改革なのか
著者
/Author name
外務省
出版社/URL
/Publisher
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/it/page25_002061.html
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
WTO Home page-global trade
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
https://www.wto.org
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
・期末レポート(40%)授業で取り上げたトピックの中から一つを選択し、自由に論じてもらう。問題意識、問題の理解度、議論の論理的展開を重視する。
・平常点(60%)Resopnを用いた授業内小レポートとアンケートの回答、質疑応答、意見表明、授業態度等から総合的に評価する。
関連科目
/Related Subjects
国際貿易論、国際政治経済学、国際経済法、国際公共政策論
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
国際組織に関する専門知識を習得し、それぞれの国際組織が果たしている役割、現在抱える問題点等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。
DPとの関連
/Relation to DP
○:幅広い教養
◎:国際・外国経済部門での専門的知識
○:英語の運用能力

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス なぜWTOを学ぶことが重要か、揺れる国際経済秩序の現在と最近の重要事件を例にあげながら解説する。さらに、授業全体の流れについて説明する。 事前に最近の自由貿易体制やリベラル国際秩序に関する報道をチェックしておく。
2 国際組織とグローバルガバナンス 国際組織とは何か、その定義、類型、機能を説明したのちに、学問としての国際組織論のアプローチの一つである、グローバルガバナンス論と自由主義国際制度論を解説する。 manabaにアップされたスライド、関連資料に目を通し、予習・復讐を行う。必要に応じて質問のポイントをまとめておく。
3 自由貿易は必要なのか:思想・理論・現実 私たちの生活を支える自由貿易主義の起源、理論を学び、現実の利点と問題点についてディスカッションを通じて考える。 同上。 今回は第2次トランプ政権の通商戦略・経済的威圧についての記事を議論する。
4 WTOの歴史(1):ITOからGATTへ 第2次大戦後の国際貿易機関(ITO)創設の失敗と、そこから生まれた「関税貿易一般協定」:GATT(WTOの前身)の役割について解説する。 manabaにアップされたスライド、関連資料、及びテキストの該当箇所に目を通し、予習・復讐を行う。必要に応じて質問のポイントをまとめておく。
5 WTOの歴史(2):ウルグアイラウンドからWTOへ GATT史上最大規模の多国間貿易交渉(ウルグアイラウンド)と、そこからWTOが誕生するに至った経緯について学ぶ。 同上
6 WTOのしくみ(1) 制度と意思決定 「加盟国中心主義」を特徴とするWTOの制度と意思決定について解説する。 同上
7 WTOのしくみ(2) 紛争解決メカニズム 多国間国際組織の中で最も強力であるとされるWTO紛争解決メカニズムについて解説し、その成果と限界を示す。また加盟国と超国家的判事との間の相克という視点から、米国の批判的立場の背景を考える。 同上
8 WTOの基本原則:無差別・自由・公正・多角 グローバルな貿易ルールの基盤である、無差別・自由・公正・多角原則とその意義について理解を深める。 同上
9 WTO協定の構造と主要ルール WTO協定を構成する、物品、サービス、投資、知財といった多様で広範なルールの概要を学び、貿易ルールがいかに幅広く私たちの生活に影響を与えているかを知る。 同上
10 WTOと地域貿易協定(FTA)の関係 無差別・多国間主義を原則とするWTOのもとで、なぜ2国間・地域間自由貿易協定(FTA)1が急速に増大しているのか。その背景、グローバル貿易ガバナンスに与える功罪について検討する。 同上
11 WTOへの挑戦:コロナ危機、ウクライナ危機、そして第2次トランプ政権 コロナ危機とウクライナ危機は、重要物資の輸出規制、経済安全保障、グローバル供給チェーン再編の要請を高め、トランプ政権はWTOそのものを敵視している。こうした動きにWTOは有効に対応できるのか。 同上。第3回の授業を振り返り、最新の情勢を事前に確認しておく。
12 WTOとグリーン・トランスフォーメーション 2050年までの気候中立をめぐる各国の分断が存在するなかで、WTOは貿易の側面からどのような貢献が可能なのか。WTOにおける環境ルールの可能性と課題を解説する。 manabaにアップされたスライド、関連資料、及びテキストの該当箇所に目を通し、予習・復讐を行う。必要に応じて質問のポイントをまとめておく。
13 WTOとデジタル・トランスフォーメーション WTOとFTAにおける、デジタル貿易のルールをめぐる議論を紹介し、デジタル産業革命のありうべき未来についてともに考える。 同上
14 まとめ:グローバル貿易ガバナンスの将来と日本 授業全体の総括及びグローバル貿易ガバナンスと日本の役割について議論を行う。 lこれまでの授業を総括し、テーマについての自分の意見・感想をまとめておく。

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