シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
上級ミクロ経済学b/ADVANCED MICROECONOMICS(B)
ナンバリングコード
/Numbering Code
21-3006
開講所属
/Course Offered by
経済学部経済学科/ECONOMICS ECONOMICS
ターム・学期
/Term・Semester
2026年度/2026 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
月2/Mon 2
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
高畑 純一郎
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高畑 純一郎 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY
授業の目的・内容
/Course Objectives
本講義は、経済学部基礎科目「ミクロ経済学」の上位科目であり、経済学を体系的に学ぶことを通じて、経済学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するための科目の一つである。

本講義の目的は、市場の失敗の1つである不完全競争と情報の非対称性について理解を深めることである。ミクロ経済学の応用科目である上級ミクロ経済学bでは、不完全競争の複占の場合、ゲーム理論が応用可能な種々の経済問題がある場合、また見えない行動・見えない情報の非対称情報がある場合に、各経済主体がどのように行動し、経済全体としてどのような結果となるかを考える。また、それに対してどのような政策で対処すると経済厚生が改善できるかを学習する。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
講義は講義受講と毎回の講義中課題、数回の宿題・小テスト・課題という流れで行われる。取り組む分量は多いので自律的で計画的な学習態度が要求される。
毎回、講義資料を講義用ホームページで配布する。
課題などへのフィードバックは講義内もしくは講義用ホームページを利用して行う。
使用言語
/Language used
日本語/Japanese
採用している授業方法
/Teaching methods used
実習/Practical_training
事前・事後学修の内容
/Before After Study
講義ではミクロ経済学で学修するような経済主体の最適化行動を用いて考えるため、講義開始までに経済学(ミクロ)、ミクロ経済学の内容を学習して準備しておくことが望ましい。また経済経営数学入門で学習するような微分の考え方、指数の計算をよく理解しておくことが望ましい。

また講義期間中は、事前にホームページに掲載しておく講義資料を、講義に備えて予習することが期待される(2時間程度)。講義中に出題した演習問題は講義終了後にも再度取り組んで、内容の理解を深めることが望ましい(2時間程度)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
ミクロ経済学の力
著者
/Author name
神取道宏
出版社/URL
/Publisher
日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/6638.html
ISBN
/ISBN
978-4535557567
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
ミクロ経済学[増補版]
著者
/Author name
林貴志
出版社/URL
/Publisher
ミネルヴァ書房
https://www.minervashobo.co.jp/book/b115594.html
ISBN
/ISBN
978-4623067435
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
ゲーム理論第3版
著者
/Author name
岡田章
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-16577-9
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
平常点30%(受講態度、毎回の講義中課題)、宿題30%、小テスト30%、manaba課題10%

毎回の講義中課題、宿題、小テスト、manaba課題については全て「講義中に解説した内容に関する専門用語を理解する」、「講義中に解説した経済現象についてのモデルの理解、計算、図での表現、直観的解釈を自分で再現できる」ことを目的とする。
関連科目
/Related Subjects
ミクロ経済学、公共経済学、財政学、ゲーム理論、行動経済学、産業組織論など
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
学部上級レベルのミクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。
DPとの関連
/Relation to DP

○:幅広い教養
◎:問題分析力
○:理論構築力
◎:問題認識力
○:政策立案力

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション:市場の失敗とは 市場の失敗の類型と、競争企業と独占企業の利潤最大化行動の違いを理解できるようにする。 競争企業と独占企業の行動を理解することで、複占企業の行動とその均衡を理解するための基本的な知識を修得できる。
2 ナッシュ均衡:不完全競争のケース クールノー競争を例に、ナッシュ均衡の考え方を理解できるようにする。 ゲーム理論やナッシュ均衡の考え方を学修することで、より複雑な設定での種々の経済問題を考えるための基本的な知識を修得できる。
3 支配戦略と純粋戦略・混合戦略 ゲーム理論の考え方を応用し、支配戦略と純粋戦略・混合戦略の考え方を理解できるようにする。 様々な設定の下での戦略や均衡を学修することで、ゲームの中での均衡の強さについての概念を理解するための基本的な知識を修得できる。
4 逐次手番ゲームと部分ゲーム完全均衡 展開形ゲームにおける合理的な均衡の考え方を理解できるようにする。 非合理的なナッシュ均衡が存在しうる逐次手番ゲームにおいて部分ゲーム完全均衡の考え方を学修することで、均衡の精緻化についての基本的な知識を修得できる。
5 繰り返しゲーム ゲームを繰り返す場合に起こり得る帰結の違いを理解できるようにする。 有限回あるいは無限回にわたって繰返し取引を行う経済主体間の関係を学修することで、現実経済における信頼についての機能を理解するための基本的な知識を修得できる。
6 情報の非対称性 情報の非対称性とは何か理解できるようにする。 見えない行動あるいは見えない情報についての情報の非対称性がある状況を学修することで、完全情報の場合と異なる帰結が起こりうることを理解するための基本的な知識を修得できる。
7 見えない行動 個人の行動が観察不可能な場合の行動を理解できるようにする。 見えない行動の問題がある場合に、経済主体の合理的な行動としてモラルハザードが起こり得るメカニズムを学修することで、適切なインセンティブを与える方法を考えるための基本的な知識を修得できる。
8 最善と次善 契約における最善と次善の結果について理解できるようにする。 行動が観察できない側のインセンティブの設定方法によって、モラルハザードが起こらない可能性がありうることを学修することで、次善の契約を理解するための基本的な知識を修得できる。
9 参加制約と誘因両立制約 参加制約と誘因両立制約を理解できるようにする。 見えない行動の問題で次善の契約を実現する条件を学修することで、一般的な見えない行動の問題がある状況を定式化して次善の契約を導出するための基本的な知識を修得できる。
10 現実経済と見えない行動 経済の仕組みによって努力しないことが合理的になっている面を理解できるようにする。 見えない行動の現実経済の諸問題を学修することで、努力させる仕掛けを組み込んだ制度づくりの基本的な知識を修得できる。
11 見えない情報 個人のタイプが観察不可能な場合の行動と逆選択の帰結を理解できるようにする。 見えない性質の問題がある場合に逆選択の問題が発生しうることを学修することで、情報を持たない側が直面する問題に関する基本的な知識を修得できる。
12 スクリーニングとシグナリング 外部にもタイプが判別可能になる仕組みを自発的に取り入れる行動をベイジアンゲームの表現で理解できるようにする。 ベイジアンゲームの枠組みを用いてシグナリングを学修することで、情報が見える場合の均衡との違いについての基本的な知識を修得できる。
13 シグナリングと各タイプの選択 タイプによって直面する条件が異なることでタイプによる選択が異なる可能性があることを理解できるようにする。 タイプ別に異なる選択を取り得るための単一交差条件を理解することで、分離均衡の場合の各タイプの行動に関する基本的な知識を修得できる。
14 分離均衡と一括均衡 シグナリングゲームの均衡を一般化し、完全ベイジアン均衡の考え方を理解できるようになる。 見えない情報がある場合に起こり得る均衡を学修し、情報を持たない側の信念と一致することが均衡に必要であることを理解することで、完全ベイジアン均衡の基本的な知識を修得できる。

科目一覧へ戻る/Return to the Course List