シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
Reading for Disciplinary StudiesⅠ/READING FOR DISCIPLINARY STUDIES I
ナンバリングコード
/Numbering Code
15-2008
開講所属
/Course Offered by
外国語学部交流文化学科/FOREIGN LANGUAGES TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2026年度/2026 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
水1/Wed 1
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
高橋 雄一郎
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
高橋 雄一郎 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
ケン・ローチ監督の映画作品を題材に(英国/日本/そして世界の)社会課題について考えます。
英国社会派映画の巨匠として知られるケン・ローチ監督の作品を鑑賞すると共に、スクリプトを読んで、背景にある社会課題について、受講生の皆さんとディスカッションしていきます。

1936年生まれのケン・ローチは、格差や福祉、民族差別など、英国社会が抱える問題を鋭く追及し、弱者への共感を強く打ち出した作風で知られています。代表作に貧しい炭鉱町で育つ少年の孤独を描いた『ケス(1969)』、建設労働者たちの搾取を告発した『リフ・ラフ(1991)』、1930年代のスペイン市民戦争を題材にした『大地と自由(1995)』などがあり、1920年代のアイルランド内戦を舞台にした『麦の穂を揺らす風(2006)』と、本授業でも取り上げる『私はダニエル・ブレイク(2016)』でカンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞しています。パルム・ドールを2度受賞した数少ない監督の一人です。ローチの主要作品はDVDが獨協図書館に所蔵されているので3階AVコーナーで視聴できます。(貸出はできません。)

春学期は2016年から2023年から順次公開された、イングランド北東部(最大都市ニューカッスル・アポン・タイン)に取材した3部作、The Old Oak 『オールドオーク』(2023)、I, Daniel Blake『私はダニエル・ブレイク』(2016)、Sorry, We Missed You『家族を想うとき』(2019)を取り上げます。

『オールドオーク』は、英国が受け入れたシリア難民の一行がイングランド北東部の、かつては主要産業だった炭鉱が廃止されて寂れてしまった町に到着し、町の人たちのあいだで確執が起きる、というストーリーです。2023年5月にカンヌ映画祭でプレミア上映され、その後世界各地で上映されていましたが、日本は公開が遅れていました。このシラバスを書いている1月末の情報では4月24日から都内で上映開始ということなので、受講生の皆さんには映画館で鑑賞していただくことが履修の条件になります。
https://oldoak-movie.com/

『私はダニエル・ブレイク』はローチが2016年に二度目のカンヌ映画祭パルム・ドールを獲得した作品です。長年、大工として働いてきた主人公には心臓病の持病があり、医師から働くことを禁止されています。ジョブセンター(日本のハローワークに当たる国の窓口)で給付金を申請するのですが、「求職活動を続けること」が支給の条件となっていて、主人公には納得がいきません。また、手仕事を生業としてきたためパソコンが苦手なのに、申請書類がオンラインでしか提出できないなど、融通のきかない官僚的な制度に主人公は翻弄されます。映画は、同じように福祉からはじき出されてしまったシングルマザーと二人の子どもたちとの交流を暖かく描いています。生活に困窮して食事すらままならず、フードバンクで思わず缶詰に手を伸ばしてしまう母親のシーンには胸が痛みます。
https://longride.jp/danielblake/

カンヌ映画祭では2018年に是枝裕和監督の『万引き家族』が、2019年には韓国のポン・ジュノ監督による『パラサイト』がパルム・ドールに選ばれました。どちらも『私はダニエル・ブレイク』と同じく、格差社会を痛烈に批判しています。エンターテインメントの世界で、こうした社会課題を扱った作品が高く評価されることは日本ではあまりありません。是枝裕和とケン・ローチの対談なども出版されているので、授業では併せて読んでいきたいと思います。

(この欄の文字制限があるので、続きを次の欄に書きます。)
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
もう一作、授業で取り扱う『家族を想うとき』は日本公開のタイトルで、原題はSorry, We Missed You、「お会いできなくて残念でした」の意味で、宅配の不在配達票に使われる定型句だそうです。働いても働いても貧困から脱出できない主人公は、子どもたちの将来も考え、個人事業主として宅配のドライヴァーへの転職を決意します。会社とは対等な関係で、働いただけ収入になると説明され、勇んで始める仕事ですが、実際には長時間労働で仕事上のミスにはさまざまペナルティーがあり、心身ともにボロボロになって家庭の平和も破壊されてしまう、というストーリーです。日本でも増えてきたギグ・ワークへの警鐘を鳴らす作品になっています。

4月の授業開始時には導入として、アルバニアからの難民家族とスコットランドの労働者階級の青年たちがローマへ向かう国際列車の車内で邂逅する『明日へのチケット(2005)』を鑑賞します。ケン・ローチとアッバス・キアロスタミ、エルマンノ・オルミの3巨匠によるオムニバス作品ですが、授業時間の関係からケン・ローチが監督した映画の最終部分のみを鑑賞します。図書館3階のカウンターにDVDがあるので、通して観たい方はぜひ、利用してください。

DVDなどの教材を使う関係から授業は対面のみとなります。病気や就活などでお休みした場合でも、配信や録画の提供はできません。合理的配慮が必要な学生は登録前に相談するようお願いします。何か工夫ができないか、一緒に考えましょう。

授業の進め方は下欄の「事前・事後学修」に書きました。

使用言語
/Language used
日本語/Japanese
採用している授業方法
/Teaching methods used
ディスカッション・ディベート/Discussion・Debate 、 PBL(課題解決型学習)/Project-based-learning 、 反転授業/Flip-teaching
事前・事後学修の内容
/Before After Study
授業は次のように進めます。
(事前学修)背景となる歴史、社会問題、政治状況などについて調べ、授業のフェイスブックグループなどを利用して情報をシェアします。
(授業)映画を鑑賞し、映画のスクリプトの一部と、関連した新聞や雑誌の記事を英文で読む作業がメインになります。もともとが英文講読の授業なので、英文の予習は必須です。
(事後学修)事前学修と授業を通じて考えたことを、授業のフェイスブックグループなどを使って発信してください。


テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
ポートフォリオの提出(100%)によります。

ポートフォリオの元の意味は、「図面や地図などを持ち運ぶためのフォルダー、書類ばさみ(Oxford English Dictionary=OED)です。そこから転じて、そのようなフォルダーに入れられる、本人の業績を示す書類や作品などを指すことがあります。教育現場では、予習復習を含め学生が一つの授業に関連しておこなった作業、学習を記録した成果物の総体をポートフォリオといいます。

ポートフォリオを作成する利点は、自分の学習の質や量、思考のプロセスを振り返り、復習や、これからの勉強に役立てることができる点です。

スクラップブックなどを使って紙媒体で提出することもできますが、ワードのファイルでの提出が便利です。

毎回の授業について、①各自が予習した内容、関連して調べたこと、②授業で扱われた内容、③授業後のフィードバック、意見の発信、をまとめてください。

授業を履修していない人が読んで、授業内容と、授業を通じて考えたあなたの意見が分かるようなポートフォリオが作れればベストだと思います。

10年後、20年後にポートフォリオを取り出して、「学生時代にはこんな勉強をして、自分はこんな考えを持っていたんだ」と、懐かしく振り返ることができるとよいでしょう。

ポートフォリオの作り方については授業でお話します。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
到達目標
/Learning Goal
分野の専門性を持った英文マテリアルを講読、読解し、批判的に読み解いた上で、自分の意見を発信できるようになる。
DPとの関連
/Relation to DP
【24カリ】----------
◎:英語の運用能力
○:他者理解
○:調査研究と協働学習

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 イントロダクション  『オールドオーク』で扱われるシリア難民について manabaで指示します。履修登録が済んだら必ず確認をお願いします。予習/復習が必要です。
2 映画 『チケット』 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
3 課外授業 映画 『オールドオーク』鑑賞 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
4 映画 『オールドオーク』episode 1 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
5 映画 『オールドオーク』episode 2 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
6 映画 『オールドオーク』episode 3 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
7 映画 『私はダニエル・ブレイク』episode 1 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
8 映画 『私はダニエル・ブレイク』episode 2 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
9 映画 『私はダニエル・ブレイク』episode 3 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
10 ケン・ローチと是枝裕和 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
11 映画 『家族を想うとき』episode 1 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
12 映画 『家族を想うとき』episode 2 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
13 映画 『家族を想うとき』episode 3 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。
14 映画 『家族を想うとき』episode 4 映画の鑑賞、テクストの読解、ディスカッション 教室/manabaで指示します。
予習/復習が必要です。

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