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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25 |
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開講科目名 /Course |
アメリカの文学と文化/AMERICAN LITERATURE AND CULTURE |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
12-2071 |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH |
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ターム・学期 /Term・Semester |
2026年度/2026 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
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曜限 /Day, Period |
金4/Fri 4 |
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開講区分 /semester offered |
春学期/Spring |
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単位数 /Credits |
2.0 |
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学年 /Year |
2,3,4 |
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主担当教員 /Main Instructor |
榎本 悠希 |
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遠隔授業科目 /Online Course |
- |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 榎本 悠希 | 英語学科/ENGLISH |
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授業の目的・内容 /Course Objectives |
この授業では、アメリカの批評家マイケル・ロスバーグ(Michael Rothberg)が提唱した批評概念「巻き込まれた主体(implicated subject)」を手がかりに、加害者・被害者・傍観者という従来の枠組みでは捉えきれない第三の主体のあり方について考えます。 現在、歴史的出来事や社会的暴力を語る際には、被害者の立場や証言が重視されるようになっています。それは、これまで公的に語られなかった経験に光を当てる重要な試みです。しかし同時に、明確に被害者ではない人々は、その歴史や暴力と無関係な「安全な傍観者」であると言えるのでしょうか。 ロスバーグのいう「巻き込まれた主体」とは、自らが直接的な加害者ではなくても、不正や暴力を支える社会構造に間接的に関わっている主体を指します。たとえば、低賃金労働によって生産された製品を消費する私たち、奴隷所有者を祖先にもつ世代、あるいは教室でのいじめに意図せず加担してしまったという場合…。普段何気なく生きていても、明確に加害者でも被害者でもないものの、完全に無関係とも言えないモヤっと立場に遭遇することはむしろよくあることなのではないでしょうか。このようなわれわれの「巻き込まれた」位置をどのように理解し、どのように批評的に応答することができるのでしょうか。 この授業では、文学や映画などの表象文化を通して、「巻き込まれた主体」という概念の理解を深めます。扱う作家には、ウラジーミル・ナボコフ、トマス・ピンチョン、カート・ヴォネガット、トニ・モリスン、ジョナサン・サフラン・フォア、ウィリアム・フォークナー、村上春樹、米澤穂信などが含まれます。 被害者/加害者/傍観者という単純な区分では捉えられない、私たち自身と歴史との複雑な関係について、一緒に考えていきましょう。 |
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授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
授業はパワーポイントを中心とした講義形式が主だが、グループディスカッションやグループワークも適宜行います。概念的で難しい授業に思うかもしれませんが、受けてみると楽しい工夫がたくさんあるので、ぜひ興味本位で受講してください。 | ||||||||||
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使用言語 /Language used |
日本語/Japanese | ||||||||||
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採用している授業方法 /Teaching methods used |
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事前・事後学修の内容 /Before After Study |
Implicated Subjectという批評的概念を通じて身の回りの事象や現実に関してぜひ、考えを巡らせてみてください。 | ||||||||||
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
出席兼コメントシート(30%)+期末課題(70%) | ||||||||||
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
アメリカ文学のテキストを読み、自らの意見を発表できる英語力を養成し、英語圏の文学・文化について知識を習得する。 | ||||||||||
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DPとの関連 /Relation to DP |
【24カリ】---------- ○:国際教養と社会的責任 ○:英語の運用能力 ○:グローバル社会に関する専門知識 ○:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 ◎:文学・文化・歴史に関する専門知識 ○:言語に関する専門知識 ○:系統的知識と表現力 |
| 回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
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| 1 | イントロダクション | Implicated Subjectとは何か? | 授業資料を手に取ってみたり、翌週扱う作家、作品をインターネット等で可能な範囲で調べてくる |
| 2 | Implicated Subject概説 | ハンナ・アーレント、Martin Trayvon事件 | 同上 |
| 3 | 無関心と加害者性① | リチャード・ローティ『偶然性、連帯、アイロニー』 | 同上 |
| 4 | 無関心と加害者性② | ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』、米澤穂信『氷菓』 | 同上 |
| 5 | 巻き込まれていく傍観者① | トマス・ピンチョン『競売ナンバー49』の叫び | 同上 |
| 6 | 巻き込まれていく傍観者② | トマス・ピンチョン「ワッツの心への旅」『重力の虹』 | 同上 |
| 7 | 中間総括 | ここまでのまとめ | 同上 |
| 8 | 加害者でもあり被害者でもあるということ① | 9.11以降のアメリカ文学、ジョナサン・サフランフォア『ものすごくうるさくて、あり得ないほど近い』① | 同上 |
| 9 | 加害者でもあり被害者でもあるということ② | ジョナサン・サフランフォア『ものすごくうるさくて、あり得ないほど近い』② | 同上 |
| 10 | 部外者/傍観者の関与① | トニ・モリスン『ビラヴド』① | 同上 |
| 11 | 部外者/傍観者の関与② | トニ・モリスン『ビラヴド』② | 同上 |
| 12 | 巻き込まれる主体① | ウィリアム・フォークナー「納屋を焼く」 | 同上 |
| 13 | 巻き込まれる主体② | 村上春樹「納屋を焼く」、イ・チャンドン『バーニング』、リチャード・ローティ『偶然性・連帯・アイロニー』 | 同上 |
| 14 | 期末課題&総括 | 今学期のまとめ | 同上 |