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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2026/03/25 現在/As of 2026/03/25 |
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開講科目名 /Course |
ドイツ語圏の言語・文学・思想H(カント・ヘーゲルとともに現代世界を考える(2))/GERMAN LANGUAGE, LITERATURE AND THOUGHT H |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
11-1015 |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN |
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ターム・学期 /Term・Semester |
2026年度/2026 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
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曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
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開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
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単位数 /Credits |
2.0 |
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学年 /Year |
1,2,3,4 |
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主担当教員 /Main Instructor |
岡崎 龍 |
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遠隔授業科目 /Online Course |
- |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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| 岡崎 龍 | ドイツ語学科/GERMAN |
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授業の目的・内容 /Course Objectives |
本科目では、イマヌエル・カント(1724-1804)とゲオルグ・ウィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770-1831)という近代ドイツを代表する哲学者二人をとりあげます。カントとヘーゲルは本学の初代学長を務めた天野貞祐の思想の背景をなす思想家ですが、ヘーゲルはカントを乗り越えることを自身の哲学の目標としたこともあり、多くの面において両者の考えは対立しており、結果としてそれぞれが現代世界に対して発すると考えられるメッセージの内容も大きく変わってくることになります。カントは最晩年の「教育学について」(1803)において、教育の目的は単に同時代の既存の社会に適合する人間を育てることでなく、ひろい見地から自分の住んでいる国家や社会に対する批判的な眼差しを涵養し、未来へ向けた視野を育てることのうちに見出しました。こうした背景から、本講義では現代世界を考えるために重要ないくつかのキーワード(「良心」、「アイデンティティと他者」、「大学」、「啓蒙、革命と改革」、「歴史」、「植民地主義とレイシズム」)をもとにカントとヘーゲルの両者を比較しながらその主張の意義を学びます。 初回の授業では天野貞祐の「人間形成」の思想を入り口に両者の紹介を行ったうえで、残る授業ではおおむね二つの授業を一つのまとまりとして、(1)該当回のキーワードの現代における意義を紹介したうえで、(2)それについてのカントとヘーゲルの主張内容とその思想史的な意義を解説する、という形で授業を進めます。受講人数にもよりますが、各授業では、それぞれの思想家の主張が端的に表れている箇所の抜粋を配布し、グループまたはパートナーでその内容について話し合い、全体に向けて説明する機会を設けます。このことで、ただ担当教員の話を聞くだけでなく、積極的に参加できる授業となるように心がけます。 本科目を受講することで、次の能力を身に着けることが期待されます。 (1)古典的なテクストを読み、その主張を自分の言葉でパラフレーズする能力 哲学の多くのテクストは一読しただけでは全く意味が分からないものがほとんどです。そうしたテクストの思想史的な位置づけや著者自身のテクスト群の中での体系的な位置づけ、テクニカルタームの意味の解説などを通じて、受講生がこうしたテクストを自分なりに説明することができるようになることを目指します。 (2)古典的なテクストの主張が現代世界に対してもつ意義やその問題点を批判的に考える能力 テクストで展開される主張をそれ自体として理解する能力と並んで、ではそうした主張は現代に対してそもそも/どのような意味を持っているのかを考えられるようになることを目標とします。カントやヘーゲルの主張によって現代のものの見方を相対化できることもあれば、むしろ現代の立場からカントやヘーゲルの権威(があるならば)を相対化・批判せざるをえない論点もあります。 (3)何らかの主張に対して、その結論だけでなく、どういった理屈でそのような主張がなされるのかを知り、その意義と、(あるとすれば)どこにその弱点や問題点があるのかを説明する能力 この能力は、古典から何を学び何を学ばないかという点とは別に、今後周りの人とかかわりながら生きていく中で衝突する際に相手の考えをよく理解し、そのうえで同意したり批判したりするための技法として役に立つと考えられます。 |
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授業の形式・方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
・講義はすべて対面で行い、担当教員の講義とグループ・パートナーとの議論からなります。各授業で扱う抜粋については事前にmanabaで配布します。こうした抜粋を事前に読んで、自分なりにイメージをもって授業に臨んでもらい、授業ではその内容を理解するために必要な内容の講義を行います。授業で使用するスライドについても終了後にmanaba配布しますので、復習に役立てることができます。 ・各回終了後に同じ週の金曜日23時59分を締め切りとしてリアクションペーパー(内容は後述します)の提出が義務付けられています。授業への出席だけでなくリアクションペーパーの提出をもって初めて出席扱いとなります。 受講に関する語学その他に関する要件はありません。配布されるテクストはすべて日本語の訳を使用します。 |
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使用言語 /Language used |
日本語/Japanese | ||||||||||
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採用している授業方法 /Teaching methods used |
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事前・事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修:それぞれのキーワードについて自分がどんなイメージをもっているかをまとめたうえで、事前に配布する抜粋の内容を読み、さらにそれが含まれる著作について調べておいてください(1時間)。 事後学修:配布する授業スライドを読み返したうえで授業内容を振り返ってください。そのうえで、1)内容理解について、事前に読んだ時と比べてどのような理解の進展があるか、2)授業を聞いてなおわからなかった点や教員の説明で理解できなかった点、3)取り扱った内容にどのような意義があると思うかについて400字を目安としたリアクションペーパーをまとめ、提出してください(3時間)。 リアクションペーパーで出された質問並びに重要な指摘については後続する回で触れます。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
平常点20%、期末教場レポート80%で評価を行います。 平常点は、授業内で行ってもらうグループ/パートナーでの議論の様子とリアクションペーパーをもとに評価します。リアクションペーパーの評価にあたっては単に授業内容をまとめるのではなく、事前に読んだときと授業を受けた後でどのような理解の進展があり、どのような点がまだわからないのかを説明できているかを重視します。 期末教場レポートでは、授業で扱った内容から自分が興味を持った内容についてその内容と意義を自由に論じてもらい、それをもとに評価を行います。評価に際して、1)なぜその内容を選んだのか、2)哲学者の主張を自分なりにパラフレーズできていること、3)結論だけでなく、「なぜその結論に至るのか」をどの程度理屈立てて説明できているか、という点を重視します。 やむを得ないものとみなされるものを除き、5回以上欠席した場合は自動的に評価はFとなります。 |
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関連科目 /Related Subjects |
「ドイツ語圏の言語・文学・思想」の別の科目や、「社会思想史」等の科目が本授業と関連するほか、前期の「G」では後期とは異なる内容を扱いますので、連続して受講することで学習効果を高めることが期待できます。 | ||||||||||
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
ドイツ語圏の言語・文学・思想に関する概論的な知識、分野特有の思考・研究方法の基礎を修得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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DPとの関連 /Relation to DP |
【24カリ】---------- ◎:言語スキルと異文化理解 ◎:ドイツ語運用能力 ◎:リベラルアーツコースに関する専門知識 ○:プロジェクトコースに関する専門知識 ○:専門演習 |
| 回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前・事後学修の内容 /Before After Study |
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| 1 | オリエンテーション、天野貞祐とカント・ヘーゲル | 授業方針の説明ならびに天野貞祐の背景としてのカント・ヘーゲルの紹介 | カントとヘーゲル、天野貞祐について自分なりの大まかなイメージをもつ。 |
| 2 | アイデンティティと他者(1) | 人格・自律の尊重という観点からカントの道徳思想を概観する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 3 | アイデンティティと他者(2) | ヘーゲルの承認論の枠組みをもと、ジュディス・バトラー等に触れながらアイデンティティとその脆弱性について再考する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 4 | 良心(1) | カントの良心論とその意義をその道徳論と旧約聖書解釈をもとに概観する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 5 | 良心(2) | ヘーゲルの良心論を国家との対立や愛国心概念、さらにボンヘッファー等20世紀の思想をもとに再考する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 6 | 啓蒙、革命と改革(1) | カントの啓蒙論の特徴と射程、ならびにその精神史的背景を概観したうえで、各自にとって「啓蒙的な立場」とはどんなものであるかを考える。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 7 | 啓蒙、革命と改革(2) | ルソーの思想を背景に、ヘーゲルが考える啓蒙と革命との結びつきとその問題点について考える。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 8 | 前半振り返り | 前半の授業で扱った内容を振り返り、改めてそれぞれの主張の意義を考える。 | 前半部分についての不明点をまとめておく(事前学修)+リアクションペーパーの提出 |
| 9 | 大学(1) | カントが大学に託した批判的機能とその限界、文系と理系の違いなどについて考える。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 10 | 大学(2) | 大学論に関連したヘーゲルのカント批判の内実をその理論哲学の背景を踏まえながら概観する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 11 | 歴史(1) | 18世紀における歴史哲学という営みの誕生と、カントにおけるその受容の特徴を平和の実現可能性の観点から概観する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 12 | 歴史(2) | 戦争と平和に関するヘーゲルのカント批判を背景に、歴史哲学の現代的意義を考える。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |
| 13 | 植民地主義とレイシズム(1) | カントの人種差別とそれを護教・批判する現代の議論を概観する。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+後半部で不明な点をリストアップし、リアクションペーパーを執する筆(事後学修) |
| 14 | 植民地主義とレイシズム(2)+後半振り返り | ヘーゲルの植民(地主義)論の特徴を現代のセトラーコロニアリズム論を背景に概観し、西洋哲学を相対化する必要性/可能性について考える。最後に後半部分の振り返りを行う。 | 指定された抜粋に目を通しておく(事前学修)+リアクションペーパーの執筆(事後学修) |