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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                日本特殊研究(日本文学作品研究a)/SPECIAL TOPICS ON JAPAN: LITERATURE (a) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    【19カリ】41-2100 【24カリ】41-1032  | 
              
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                水2/Wed 2 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                1,2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                平田 彩奈惠 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 平田 彩奈惠 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
『源氏物語』に登場する「笑われ」る人物たち 『源氏物語』にはさまざまな個性的な登場人物が描かれる。その中でも人から「笑われ」る登場人物を取り上げ、その特徴を考える。一方で、それらの人物を取り上げた現代作品では、単に変わり者として描くのではなく、魅力が付与されている場合もある。そういった変容の背景や新しい読みの可能性についても考えてゆく。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
※本講義は原則として対面での実施であるが、状況によっては授業を録画した映像を配信する、オンラインで実施する回を設ける場合がある。詳細は都度、manabaの「お知らせ」にて連絡する。 ※授業の具体的な進行については受講者の状況を見ながら変更する可能性がある。詳細は初回に案内する。 1、毎回の講義後に、responを利用してリアクションペーパーの回収を行い、翌週の授業前半でフィードバックを行う。 受講者はあらかじめresponのアプリケーションをインストールし、設定を済ませておくこと。 (設定方法はPorTaⅡのダウンロードセンターに詳細が示されているので、各自確認すること) 2、古典の読解能力について 本講義は『源氏物語』の「あらすじ」を知るためのものではない。現代語訳でかまわないので、授業で扱う範囲を含め、物語内容は各自で読み、理解してくることを求める。 受講にあたり、品詞分解や単語などの詳細な文法知識を問うことはないが、作品を主体的に読み解こうとする姿勢が求められる。なお、Japan Knowledge Libで現代語訳つきの『源氏物語』注釈書が閲覧可能なので、適宜利用してよい。その他、『源氏物語』を通読するための書籍については授業内で案内する。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前学習としては、取り上げる登場人物について調べ、物語内容を理解し疑問点を整理しておくこと。授業後は、関連する論文等、授業内で紹介した資料も使いながら理解を深めること。 また、教科書は全文を掲載していないので、必要に応じ『源氏物語』の他の箇所を読むよう、資料を掲載するので読んでくること。 現代作品を扱う際はあらかじめ資料を提示するので読んで授業に臨むこと。 『源氏物語』は長大な物語で、授業内で扱うのはその一部である。 「履修上の注意」で述べたように古文の高度な読解能力は必要としないが、授業後には現代語でかまわないので人物関係や授業に関連する部分の物語内容について自身で知識を深め、授業時にわからなかった点を明らかにすること。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
リアクションペーパー の内容(提出の有無ではなく内容を評価の基準とする)70% 授業内で実施する調査報告(グループワーク)及び発表の際の質疑の内容・態度 30% 上記を基にAA、A、B、Cの4段階で評価する。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      日本特殊研究(日本文学作品研究b)、日本文学論・中世Ⅰなどは関連する内容を扱うので併せて履修するとより多角的に平安時代の物語文学を理解できる。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
                      テキスト掲載箇所以外にも扱う場面が多い。授業時は資料にて本文を提示するが、『源氏物語』の読破に挑戦したい場合は、全文が掲載されている注釈書等を教科書代わりに購入してもかまわない。(何を選ぶと良いかは初回授業時に説明する) | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                「日本研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって日本を研究分析し、見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- ○:幅広い教養 ○:専門知識・技能 △:問題解決力 ○:情報分析力 △:情報発信力 △:協働性 △:主体性 ○:倫理観 【24カリ】---------- △:幅広い教養 △:専門知識・技能 ○:問題解決力 ○:情報分析力 ○:情報発信力 ○:協働性 ○:主体性 ○:倫理観  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | ガイダンス | 『源氏物語』の基礎知識、日本文学の調べ物をする際のツール等について理解する。 | |
| 2 | いろごのみの女性・源典侍(1)『源氏物語』本文 | 源典侍がどのような人物であるかを理解し、登場する場面を整理しながら笑われる要素を把握する。 | |
| 3 | いろごのみの女性・源典侍(2)『源氏物語』本文 | 源典侍の登場する場面を通読し、どのような女性として描かれており、『源氏物語』研究でどのように位置づけられてきたか理解する。 | |
| 4 | いろごのみの女性・源典侍(3)現代作品 | 大和和紀『あさきゆめみし』、田辺聖子『私本・源氏物語』、白川紺子『下鴨アンティーク』における源典侍の扱われ方を通し、源典侍の人物像について考える。 | 授業後、単元①「源典侍」について、ワークシートに整理する。 | 
| 5 | 古体なる姫君・末摘花(1)『源氏物語』本文 | 末摘花をめぐる『源氏物語』の記述について読み、彼女の「笑われる」要素を理解する。 | |
| 6 | 古体なる姫君・末摘花(2)末摘花の和歌と和歌引用 | 5・6回で読んだ部分のうち、末摘花の詠んだ和歌および和歌を引用した会話・手紙とそれに対する光源氏の返答を受講者により分析し、特徴を考える。 | |
| 7 | 古体なる姫君・末摘花(3)現代作品 | 『源氏物語 九つの変奏』における町田康の末摘花像、榊原政常『しんしゃく源氏物語』などを参照しながら、末摘花がどのように描かれているか考える。 | 授業後、単元②「末摘花」について、ワークシートに整理する。 | 
| 8 | さがなもの・近江の君(1)『源氏物語』本文 | 近江の君が登場する場面を通読し、どのように「異様」なのかを考える。 | |
| 9 | さがなもの・近江の君(2)玉鬘・明石の君との対比 | 近江の君と対比的に描かれる玉鬘の描写、「幸ひ人」と近江の君が評する明石一族についての記述を読み、近江の君の野心について考える。 | 授業後、単元③「近江の君」について、ワークシートに整理する。 | 
| 10 | 『源氏物語』において「笑われ」ることを危惧する女性たち | 道化役とは対極的に、「笑われ」ることを危惧し、行動を律する女性たちについて考える。 | 授業後、単元④「笑われることを危惧する女性」について、ワークシートに整理する。 | 
| 11 | 『源氏物語』における「笑われ」(調査)1 | グループでこれまでのワークシートを参照しながら取り上げる人物を決め、発表資料を作成する。 | |
| 12 | 『源氏物語』における「笑われ」(調査)2 | グループでこれまでのワークシートを参照しながら取り上げる人物を決め、発表資料を作成する。 | |
| 13 | 『源氏物語』における「笑われ」(発表) | 受講者から、『源氏物語』における「笑われ」る人物、「笑われ」ることを危惧する人物について、調べたことを報告する。 | |
| 14 | 『源氏物語』における「笑われ」(発表) | 前回に引き続き、発表をおこなう。その後、『源氏物語』における「笑われ」る人物の要素について考える。 |