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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                スペイン・ラテンアメリカ特殊研究(スペイン・ラテンアメリカの芸術文化)/SPECIAL TOPICS ON SPAIN AND LATIN AMERICA: ART AND CULTURE | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    41-2020 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火3/Tue 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                倉田 量介 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 倉田 量介 | 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      この講義では, スペインと旧植民地ラテンアメリカ(中南米スペイン語圏等)のパフォーミングアーツ(音楽・ダンス・演劇)および映像・アニメほか造形的な視聴覚メディアを扱います。相対的な集団(族)や系に準じて暫定されるエスニシティは不変の本質(属性)ではありませんが, 欧米や日本との比較により, 背景の社会や歴史を照射します。当該地域の音楽実践はほぼダンスと不可分に様式化されてきたという事実をふまえ, まず身体技法について考えます。クレオールの概念に象徴的な文化混淆がキーワードとなることから, 個別の構築過程を追います。グローバルなポピュラー音楽市場に大きく影響したキューバを皮切りに, ジャマイカのレコード産業やサンバ・ボサノヴァで知られるブラジルに目を配り, ドキュメンタリーを参照し, クラブカルチャーの軌道をたどります。他言語圏も俯瞰し, ローカルなストリートを前提とする民俗芸能が国民文化として戦略的に広報され拡散する経緯を探ります。アートとはモノづくりのワザを指し, 元々, 複数の世代(時間と空間)にまたがる継承を含意するものの, 芸術はサブカルチャーのスタイルを発端として, 流行や伝統すなわちハイカルチャーに至りやすい。SNS援用などで多極化する映画界や現代美術, ガウディの国際的な商標(ブランド)化も取りあげます。イメージによる物語(ヒストリー)の想像が文化の創造を支える。ルーツ・土着化・クリエイトとは何か。「表象」と呼ばれる認知の営みを柔軟に論じましょう。 | ||||||||||
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      必要なレジュメなどを配布したうえで, 音声付パワーポンイントに沿って視聴覚資料を順次紹介し, サンプルの構成と選択意図をふまえて講義する。スペイン語ほかの楽曲が多くなりがちなので, 状況に即して歌詞対訳を添える。それらに向けた各回の感想紙(小レポート)提出で授業は進められる。そのような一連の作業を人類学や社会学におけるフィールドワークの代替と位置づけることから, 感性を研ぎ澄ませた集中力が求められる。よって内容と無関係な私語やスマホ閲覧は固く禁じる。アップロードにともなう著作権も問われるため, 大学側からの強制がない限り, Zoom配信やオンデマンドの遠隔授業に応じることはない。メールによる連絡は原則として受理せず, 用件があれば設定時間の前後に口頭でお願いしたい。 | ||||||||||
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      輪読ではなく, 講義が軸となるため, あえて事前学修は必要ないが, 関心を抱いたジャンルや実践者については, 事後に自分自身で PV ほかコンテンツを検索するなどして, 最終レポートのテーマを絞り込み, 下準備を進めること。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      平常授業の感想紙(小レポート)に記入されたコメント等の実績および聴講姿勢(40%)と期末レポート(60%) | ||||||||||
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関連科目                         /Related Subjects  | 
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備考                         /Notes  | 
                      
一貫したテキストは決めず, 適宜, ガイドとなりうるドキュメント(プリント類)を渡す。 参考文献:授業中に紹介するが, ジャンル別の導入書として, 各論の担当執筆者も兼ねた以下 をあげる。 石橋純編『中南米の音楽』(東京堂出版, 2010) また, 文化人類学全般のアプローチを手軽に磨くためのエッセイ集(倉田寄稿)も併記する。 馬場淳[ほか]編『萌える人類学者』(東京外国語大学出版会, 2021)  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                「スペイン・ラテンアメリカ研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたってスペイン・ラテンアメリカを研究し、これに関して分析および見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- ○:幅広い教養 ○:専門知識・技能 △:外国語の運用能力 △:問題解決力 △:情報分析力 △:情報発信力 △:協働性 △:主体性 ○:倫理観 【24カリ】---------- △:幅広い教養 △:専門知識・技能 ○:外国語の運用能力 ○:問題解決力 ○:情報分析力 ○:情報発信力 ○:協働性 ○:主体性 ○:倫理観  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | ガイダンス: 授業の枠組, 成績のつけ方, 導入用VTRの概説 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 2 | エスニシティと伝統に向ける民族音楽学の射程: カリブ海地域ほか汎中南米的なシンクレティズムや文化混淆 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 3 | ルーツへの語り/伝承: 両世界キューバで接合したスペイン系弦楽器とアフリカ系太鼓 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 4 | 本質主義か構築主義か: フォルクローレ(民俗)にみられるネイティブの身体技法とグローカル化 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 5 | 観光と世界的ブランド: 建築家ガウディおよびストリートの壁画ほか現代美術 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 6 | 主流と対象化: アイコン(イコン=聖なる構図)に象徴されうる美の複製と多声のポストモダン | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 7 | メディア(媒体)ありきの芸術たる映画: ICAIC・サウラ・エリセ・アルモドバルからPV/SNSまで | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 8 | 歴史をつなげる記憶と記録: 世界を席巻するポピュラー音楽と世界で渦巻く対抗文化/サブカルチャー | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 9 | カルチュラルスタディーズとは: マスに準ずる文化産業とサルサほか市場細分化 | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 10 | 移民を黒く戯画化するブラックフェイスと自画像のブラックアトランティック: ラップ・レゲトン... | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 11 | カット&ミックスに端を発するクラブDJ 誕生: ジャマイカ由来のスカ・レゲエ・ダブ...  | 
                視聴覚資料に沿った講義 | |
| 12 | 混血主義的ナショナリズム社会ブラジルの都市化とカーニバル: 里謡・サンバ・ボサノヴァ・トロピカリア | 視聴覚資料に沿った講義 | |
| 13 | 模倣とステレオタイプのイメージ操作: 大道芸や大衆演劇, 創られたラテン歌謡や J ポップ  | 
                視聴覚資料に沿った講義 | |
| 14 | まとめ | 視聴覚資料に沿った講義 |