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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                社会保障法b/SOCIAL SECURITY LAW b | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    33-3027 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                法学部総合政策学科/LAW POLICY STUDIES | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火3/Tue 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                石井 保雄 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 石井 保雄 | 法律学科/LAW | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
1.この講義では、国民生活にとって、もっとも身近で重要であるにもかかわらず、君たちにとっては普段はあまり意識することがない法制度である、社会保障法のあり様と課題について検討する。「社会保障法」とは何か?日本では、統一的な法典Codeはないが、それは社会保障に関係または関連する様ざまな立法群の総称するものである。言い換えれば、社会保障法とは、そのような法現象を統一的に把握するための概念(道具)である。 2.秋学期では、まず社会保障法制度の歴史的な展開を概括的ながらも検討したうえで、引き続きわが国の同制度に関する各論的考察と検討を通じて、その内容が理解できるようにしたい。 この講義ではキー・ワードとして、「国民」「健康」「社会的弱者」ということに着目したい。 3.まず最近の新型コロナウイルスの感染により、仕事を失う人も多くなっているが、これに関連して注目・関心を呼んでいる「貧困」「格差」問題を検討したい。具体的には生活保護制度の原理・原則とその実際の適用がいかなる結果をもたらしているのかを考えることになろう。つぎに、「子供の貧困問題」を素材にして、社会福祉制度についても、ふれたいと考えている。そして、これも今日的な課題である年金制度をとりあげる。「少子高齢化」が進行する日本において、年金制度はその象徴的な問題を提起している。とくに老齢年金の現状と将来の課題を検討することにより、その問題点を検討する。 4.講義の内容ではなく、とりあげるテーマについて、順番を変更することもあるので、その点は承知しておいてほしい。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
1. 通常の教室での対面方式の講義を基本としたいと考えている。なぜならば、講義はやはり「ライブ」だと考えているからだ。ただしCOVID-19の感染状況等の事情の変化によっては、「遠隔授業」方式を取らざるをえないかもしれない。その場合は、ZOOMを利用して、ライブ配信方法で講義する。そのような場合は、あらかじめアナウンスする。なおこの講義では、オンデマンド配信型などをとることはない。 2.当日の授業内容については、授業形態がどのようなものになるかを問わず、講義の前日午前中までにレジュメと資料をmanabaを利用して、公開する。ただし公開期間は1週間程度とするつもりなので、各自必要に応じてコピーしたり、プリント・アウトするなどして保存してほしい。対面授業であり、紙媒体の追加資料を教室で配布することもあるかと思う。 3. 受講者はレジュメをプリント・アウトし、講義を受講しながら、それに各自が重要と思われることを書き込んだり、調べたことなどを補充するなどして、オリジナルなノートを作るようにしてほしい。 講義内容の理解度を確認するために、授業時間中に小テストを実施することを講義3回ごとに4回ほど予定している。 受講生は講義のときやレポートを提出するに際し、質問をするなど積極的に関与することを期待したい。 4.小テストについてのコメントは、提出日ないし翌週に口頭ないし文書で示したいと考えている。期末試験についても、試験終了後に、コメントを文書で示したい。 5.初回をのぞき、manabaのresponを利用して、受講者の出席状況を把握したいと考えている(ただし、これは未確定である)。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      テキストの指定された箇所について、事前に目を通しておくこと(1時間)。また授業後には、配布されたレジュメと参考裁判例(『社会保障判例百選』第5版等から、適宜コピーをmamabaで公開するか・講義に際し配布する)の事実・判旨を精読し、そこで問われた論点とその内容について確認すること(3時間)。また各自講義を受けるまえに、あらかじめ、疑問点や問題と重要と思われることを確認しておいてほしい。そのような対応をすることにより、みなさんが社会保障法の講義内容をより理解して、さらに「一歩前に」進めることができると思う。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
 成績の評価については、つぎのように行なう予定である。 (1)上記したように、原則3週おきの割合で、過去3回分の講義の復習を兼ねた小テストをあわせて4回分実施し、内容・成績を考慮する。なお1回につき、文字数1000~1400字程度を想定している。さらに期末試験を実施する。 受講者の講義に関する理解度は、自ずと小テスト、さらに期末試験の内容に反映される。評価にあたっては、結論の如何というよりも、論点を適確に捉えて、論理的な議論がなされているかどうかを重視する。またインターネット上の情報をそのまま書き写したと思われるものは、自ずと低評価となろう。 (2)小テストと期末試験のは、レポートとは異なり、作成に際し、参照物と時間に制限があるということである。 (3)講義に出席する・しないは、学生自らが判断することである。ただし受講者の出席状況を確認するために、出欠をとることはある。 (4)最終的には、これまた先にのべたように、学期末には定期試験を実施することを予定している。最終的な成績評価については、小テスト(40%)と期末試験(50%)そして出席状況(10%)の割合で、総合的に評価する。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      
 法律学は受講科目の積み重ねを通じて、より深くかつ体系的な内容理解が可能となる学問分野である。 社会保障法学の場合、その法適用や実施にあたって、行政が関与する場面も多くある。したがって行政法に関する知見を有することが重要なので、是非行政法とその関連科目を受講しておいてほしい。  | 
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備考                         /Notes  | 
                      各年次に配当される法律科目を体系的に積み重ねて受講することにより、その全体像を把握することができる法律学において、つまみ食い的な履修をしないように注意してほしい。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                社会保障法に関する基礎や様々な学問分野、社会保障法の特定分野に関する重要な項目・論点や制度を体系的かつ正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              ○:政治学と法学の専門的知識 △:問題発見・解決実践力 △:社会貢献 △:問題解決への実践力 △:調査力 △:読解力 △:問題・解決策の発見力 △:文章作成力・表現力 △:プレゼンテーション力 △:コミュニケーション力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 社会保障法とは何か・再論―秋学期の課題 | 社会保障制度の意義について、今一度確認しよう。 | |
| 2 | 社会保障法の歴史(1)―欧米の制度展開 | 救貧制度に始まる欧米の社会保障制度を、現代まで歴史的な流れを理解する。 | |
| 3 | 社会保障法の歴史(2)―日本の社会保障制度の展開 | 明治維新から2000年までの日本の社会保障制度の歴史的な流れを確認しておこう。 | |
| 4 | 生活保護法(1)―「貧困」とは何か | 生活保護制度を考える前に「貧困」の意味を理解しておこう。 | |
| 5 | 生活保護法(2)―生活保護法の四つの原理と四つの原則 | 生活保護法の4つの原理と4つの原則について理解する。 | |
| 6 | 生活保護法(3)―救済申請と決定の手続 | 生活保護制度を利用するための申請手続とその決定過程について理解する。 | |
| 7 | 生活保護法(4)―生活保護の種類と方法 | 生活保護制度の種類とその方法について理解する。 | |
| 8 | 社会手当と社会福祉制度(1)―家族のあり方の変化と福祉制度(総論) | 社会福祉制度を理解する前に、生活保護制度と社会福祉制度の中間に位置する「社会手当」を取り上げ、ついで、社会福祉を取り上げる。 | |
| 9 | 社会福祉制度(2)(各論)――児童、一人親家庭、高齢者&障害者に対する各福祉制度 | 社会福祉制度の「各論」として、それがカヴァーする対象分野の内容について、概観する。 | |
| 10 | 年金制度(1)―わが国の制度の概要 | 家族が高齢化したり、病気になったときの看護や介護のあり方について、介護保険制度の成立にいたる歴史的流れを確認しよう。 | |
| 11 | 年金制度(2)―公的年金制度の歴史的展開 | 日本の公的年金制度がどのような歴史的経過をたどって、今日にいたったのかを考えることにより、その課題を理解する。 | |
| 12 |  年金制度(3)―障害年金と学生無年金裁判 | 
                1980年代に大きな社会問題にもなった「学生無年金訴訟」を素材にして、障害年金制度の意義を理解する。 | |
| 13 | 年金制度(4)―家族関係の変化と遺族年金制度&離婚時の年金分割 | 遺族年金制度について、家族のあり方――母子家庭ではなく、父子家庭――を背景にした、遺族年金制度のあり方について考えよう。 | |
| 14 | 年金制度(5)―企業年金と年金制度の将来 | 少子・高齢社会における老齢年金を中心とした年金制度の将来を考える。 |