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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                法律学特講(犯罪データ分析)/LEGAL SCIENCE, SPECIAL LECTURE | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    31-3034 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                法学部法律学科/LAW LAW | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                月4/Mon 4 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                柴田 守 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 柴田 守 | 法律学科/LAW | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
【本授業の目的】 本授業は、法学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「修得した専門的知識と社会における現実の法運用とを結び付けて理解することで、社会をより良い方向へと変えていくための解決策を提示できる実践力を身に付ける」ことに資するため、刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法に関する専門知識をさらに蓄積するとともに、データサイエンスを通じて、特に科学的なものの見方をもとにした問題解決能力や政策立案能力を研鑽することで、ものの正確な理解と高度な見解を示すことができるようにします。 【本授業の内容】 「法律学特講(犯罪データ分析)」では、Excel、Python、Rなどを使って、犯罪・非行の発生状況及び刑事・少年司法システムの運用状況などを観測するデータ(本授業では、これらを「犯罪データ」と称します。)を精確に分析するとともに、その結果も精確に報告するスキルを駆使して、エビデンス(実証的根拠)に基づいた刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法の政策立案を行う能力を身につけます。具体的には、(1)犯罪・非行の発生状況及び刑事・少年司法システムの運用状況などの観測(または観察)から、刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法などに関わる問題を発見し、仮説を立てて〔問題の把握とその明確化、仮説の構築〕(2)その問題に関する調査を計画し〔調査・分析を行うための計画の立案、調査票の作成など〕、(3)その問題に関わる「犯罪データ」の収集をして〔調査票の整理、個票データの作成、統計表の作成など〕、(4)当該「犯罪データ」を分析した上で〔統計量の算出による特徴の抽出、統計グラフの作成〕、(5)結果のとりまとめを行い〔分析結果の報告、新たな課題の発見〕、(6)エビデンス(実証的根拠)に基づいた刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法の政策立案を行うことを主眼とします。 【本授業の対象者】 本授業は、警察官、検察官、弁護士、刑事裁判官、刑務官、法務教官、保護観察官などの刑事司法や少年司法に携わる実務家だけでなく、地方公共団体の公務員を志望する学生に向けて、実務上必要となる基礎知識やスキルを修得することができるよう実施するものです。 刑事司法や少年司法に携わる実務家・地方公共団体の公務員を志望する学生は、「犯罪データ」を精確に分析するとともに、その結果も精確に報告するスキルを駆使して、エビデンス(実証的根拠)に基づいた刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法の政策立案を行う能力が不可欠であるため、当科目を履修することが望ましいでしょう。 なお、本授業は、(高等学校の「情報Ⅱ」に相当する)「獨協大学情報科学教育プログラム」のデータサイエンス分野を履修する学生を対象としたものであり、とりわけ、刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法という法政策の専門領域に特化して、より専門性を高めたデータサイエンスの修得を目指す学生を対象としています。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
【本授業の形式・方法】 本授業は講義形式ですが、できる限り演習に近づけた形で(双方向的な形で)行っていきます。原則として「教室での対面授業」で実施します。 本授業〔「犯罪データ分析の実践」の授業回〕)においては、まず、教員が各テーマに関する現状と課題をテキストやレジュメに基づいて説明します。次に、受講生は、教員の指示のもとに自身のノートPCを操作して、犯罪データの分析を行います。その分析結果をmanabaで報告するという形をとります。レジュメをあらかじめmanabaにアップしますので、授業前に印刷して、授業時に持参してください。また、授業時には、自身のノートPCを必ず持参してください。 (1)【アクティブラーニング】あり 本授業では、可能な限り双方向的な授業とするため、学生との質疑応答を随時交えて行います。また、現代的な課題についてディスカッションを行うこともあります。 (2)【情報機器利用】あり 授業内で犯罪データの分析なども随時行いますので、ノートPCを必ず持参してください。 (3)【成果物等の提出についての学生へのフィードバック】あり 授業内テストについては、manabaで解答を配布します。その際、多くの学生が躓いた所など注意点を解説します。また、オフィスアワーにおいて、個別指導を行うことがあります。 【履修上の注意】 (1)本授業は、「獨協大学情報科学教育プログラム」のデータサイエンス分野の科目〔高等学校の「情報Ⅱ」に相当する科目〕と(法学部開講の)「刑法入門」などを踏まえて授業を行いますので、これらの科目を修得した上で履修してください。 (2)ノートPCを毎回の授業で必ず使いますので、自身のノートPCを必ず持参してください。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
【事前学修】「予習用ワークシート」への取り組み テキストの指定範囲を事前に熟読して、manabaで配信する「予習用ワークシート」の設問に解答してください(2時間)。 【事後学修】「復習用ワークシート」への取り組みと「予習用ワークシート」の修正 授業の内容をもとに自筆ノートを整理して、manabaで配信する「復習用ワークシート」に取り組むとともに、「予習用ワークシート」の誤答を修正してください(2時間)。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
 ①授業内平常点(授業内での発言力、授業態度、ワークシートの提出状況・内容)60パーセントと、②授業内テスト(1度実施)40パーセントで評価します。 ※【重要】本授業は、上記のとおり授業内平常点と授業内で実施するテストの結果で評価し、定期試験は実施しないため、追試験も実施いたしません。 【評価基準】 犯罪・非行の発生状況及び刑事・少年司法システムの運用状況などを観測するデータ(犯罪データ)を精確に分析するとともに、その結果も精確に報告するスキルを駆使して、エビデンス(実証的根拠)に基づいた刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法の政策立案を行う能力を身につけることを目標として、以下の基準で評価します。 授業内平常点: これまで取り組んできた勉学を踏まえ、より専門性を高めた犯罪データを分析・報告する方法を身につけるために、教員の指示のもとに信頼性のある資料やレジュメを引用・参照して、授業に臨んでいるかを見ます。 授業内テスト: 講義の内容を正しく理解し、与えられたテーマについて適切に解答できるかを見ます。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      
【事前に修得しておくべき科目】「獨協大学情報科学教育プログラム」のデータサイエンス分野の科目〔高等学校の「情報Ⅱ」に相当する科目〕と(法学部開講の)「刑法入門」などを踏まえて授業を行いますので、これらの科目を修得しておくことが必要です。 【同時に受講することが望ましい科目】「刑事政策a」・「同b」、「少年法a」・「同b」の受講を勧めます。  | 
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                従来の開設科目では触れてこなかった法律分野について、基本かつ重要な項目を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              ○:法学の専門的知識 ○:リーガル・マインド △:問題発見・解決実践力 △:社会的責任 △:社会貢献 △:問題解決への実践力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 「犯罪データ分析」の基礎①(ガイダンス、犯罪データ分析の特色・体系) | 本授業の進め方などについて説明します。また、これから学ぶ「犯罪データ分析」の特色・体系を理解します。 | 本授業の概要や計画を理解するために、「シラバス」を熟読する(1時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する【第2回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 2 | 「犯罪データ分析」の基礎②(犯罪の測定①) | 刑事・少年司法システムの概要を理解した上で、さらに、公的な犯罪統計によって犯罪を測る方法について理解します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第2回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第3回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 3 | 「犯罪データ分析」の基礎③(犯罪の測定②) | 自己報告によるデータ(犯罪被害調査〔暗数調査〕、自己申告式非行調査)を分析して、潜在する犯罪被害や非行を測る方法について理解します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第3回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第4回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 4 | 「犯罪データ分析」の基礎④(犯罪データ分析に用いる統計①) | 「犯罪データ分析」に関する統計的検定の考え方について理解します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第4回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第5回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 5 | 「犯罪データ分析」の基礎⑤(犯罪データ分析に用いる統計②) | 「犯罪データ分析」に関する主な分析手法について理解します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第5回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第6回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 6 | 「犯罪データ分析」の実践①(埼玉県で起こった自転車盗に関する分析) | 埼玉県警察の「犯罪オープンデータ」を用いて埼玉県で起こっている自転車盗にどのような特徴があるのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第6回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第7回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 7 | 「犯罪データ分析」の実践②(全国で起こった自転車盗に関する分析) | 各都道府県警察の「犯罪オープンデータ」を用いて自転車盗がどの都道府県で多く生じているのかを分析し、その結果について犯罪統計地図を作成して報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第7回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第8回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 8 | 「犯罪データ分析」の実践③(少年犯罪の凶悪化に関する分析) | 公的な犯罪統計を用いて少年犯罪が凶悪化しているのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第8回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第9回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 9 | 「犯罪データ分析」の実践④(性犯罪の潜在化に関する分析) | 犯罪被害調査〔暗数調査〕の結果を用いてどのような関係で起こる性犯罪(不同意性交等)が潜在しているのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第9回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第10回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 10 | 「犯罪データ分析」の実践⑤(刑期の判断に関する分析) | 模擬の犯罪データを用いて刑期がどのような量刑因子を重視して判断されているのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第10回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第11回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 11 | 「犯罪データ分析」の実践⑥(死刑の適用に関する分析) | 模擬の犯罪データを用いて死刑がどのような量刑因子に基づいて適用されているのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第11回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第12回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 12 | 「犯罪データ分析」の実践⑦(再犯率・再犯者率の分析) | 再犯率と再犯者率の相違に留意した上で、公的な犯罪統計などを用いて再犯率や再犯者率がどのような現状であるのかを分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第12回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、manabaで配信する「【第13回授業】予習用ワークシート」に取り組む(2時間)。  | 
              
| 13 | 「犯罪データ分析」の実践⑧(再犯リスクの分析) | 模擬の犯罪データを用いて再犯リスクを高める要因を分析し、その結果について報告します。 | 授業後に、manabaで配信する「【第13回授業】復習用ワークシート」に取り組む(2時間)。 また、次回の授業前に、「授業内テスト」に向けた対策に取り組む(4時間)。  | 
              
| 14 | 「犯罪データ分析」の展望(「犯罪データ分析」のまとめと展望) | これまで学んだ「犯罪データ分析」に関する知見をまとめて、その展望(エビデンスに基づいた刑事法、少年法(青少年保護法)、被害者保護法の政策立案のあり方)について考えます。 | 授業後に、「授業内テスト」のフィードバックをよく読んで、自分が躓いた所などをまとめ直す(2時間)。 |