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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                国際組織論b/INTERNATIONAL ORGANIZATION(B) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    23-3028 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                水3/Wed 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                明田 ゆかり | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 明田 ゆかり | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
 本授業は、経済学部の「国際的視野を有する優れた社会人、国際社会に貢献できる実践的な人材を育成する」という教育目的に資するために、グローバル化が進行する世界における国際組織の役割についての理解の一環として、特に近年日本との関係を深めている欧州連合(EU)の仕組みとルール及び政策、その対外的影響についての基本的知識を習得することを目指す。 EUは加盟国が主権の一部を移譲している点で、他に例を見ない国際組織である。そのEUは、グローバル化の時代の国家と国際組織の関係性について数々の示唆を与え、さらに環境から個人情報に至るまで、EU基準のグローバルスタンダート化を目指す重要なパワーでる一方、英国の離脱(ブレグジット)、コロナ危機後の経済成長、ポピュリズムの拡大、ウクライナ戦争への対応など、厳しい試練にも直面している。講義では、複雑なEUの仕組みを解説し、最新のヨーロッパ情勢も交えながらその可能性と課題を議論していく。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
 本授業は対面を基本とし、2部構成で進めていく。授業の予習・復讐・参考資料の配布およびコミュニケーションはmanabaを活用する。授業の前半はパワーポイントを用いた講義と質疑応答、後半は追加の講義、話題のトピック、関連動画やサイトの観賞等を柔軟に組み合わせる。 また可能な限りインタラクティブな授業を目指し、ディスカッション、質疑応答、意見表明は対面とRespon等を組み合わせて行う。 授業中に行ったアンケートや小レポートについては、翌週の授業でフィードバックする。 授業では時折英語のサイトや資料を参照するので、高度な英語力は必要ないが簡単な時事英語の能力を磨いておくこと。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      事前にmanabaにアップされるパワーポイント資料・参考サイト、及びテキストの指定個所に目を通しておくこと。事前事後ともに、テーマに関連する報道に触れ、問題意識を磨くこと。資料に関して疑問点があれば授業中に聞く質問を用意し、得られた回答で理解が進んだか否かを授業後に再確認すること。事前・事後合わせて1時間程度の学修が望ましい。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
期末レポート(40%):授業で取り上げたトピックの中から一つを選択し、自由に論じてもらう。問題意識、問題の理解度、議論の論理的展開を重視する。 平常点(60%):出席、授業内小レポート/アンケートの回答(Responを活用)、質疑応答、授業態度等から総合的に評価する。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      ヨーロッパ経済論、国際公共政策論、国際貿易論 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                国際組織に関する専門知識を習得し、それぞれの国際組織が果たしている役割、現在抱える問題点等について分析のうえ、見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              △:幅広い教養 ○:国際・外国経済部門での専門的知識 △:英語の運用能力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | ガイダンス | なぜEUを学ぶことが重要か、グローバルガバナンスとEUの役割について解説するとともに、授業全体の構成を説明する。 | EUに関する最近のニュース、記事、動画等に触れておく。 | 
| 2 | 国際組織と主権国家 | 国家が主権を移譲する超国家機関の創設がいかに難しいか、そもそも主権国家はなぜ誕生したのかを理解する。 | manabaにアップされたスライド、関連資料に目を通し、予習・復讐を行う。必要に応じて質問ポイントをまとめておく。 | 
| 3 | 国際統合の思想と理論 | 14世紀に遡るヨーロッパ統合の思想の展開から最新の統合理論に到るまでを解説する。 | 同上 | 
| 4 | EUの歴史:経済共同体から政治共同体へ | 1952年の石炭鉄鋼共同体から出発し、1993年に政治共同体へと発展したEUの歴史と、その発展の力学を学ぶ。 | manabaにアップされたスライド、関連資料、及びテキストの該当箇所に目を通し、予習・復讐を行う。必要に応じて質問ポイントをまとめておく。(以下同様) | 
| 5 | EUの歴史:リスボン条約からブレグジットまで | EUの最新の「憲法」に相当するリスボン条約を解説する。さらに統合の深化と拡大を成功させてきたEUの最大の挫折とされる英国離脱がなぜ起こったのか、その原因と影響を明らかにする。 | |
| 6 | EUの制度と意思決定 | EUの様々な機関の役割と意思決定の仕組みについて学びつつ、EUが追求してきた超国家的民主主義のあり方について考察する。 | |
| 7 | 欧州議会選挙とEU新体制の可能性 | 2024年6月の欧州議会選挙の結果と12月に発足するEUの新体制の展望から、EUの民主主義の現在地を評価する。 | |
| 8 | EUの主要政策(1):共同市場 | EUの統合の出発点であり、存在意義である「共同市場/単一市場」について学ぶ。さらにEUの経験をヒントに、グローバリゼーションが社会にもたらす影響について考える。 | |
| 9 | EUの主要政策(2):共通通貨とユーロ危機 | 共通通貨(ユーロ)がなぜ作られたのか、2009年のユーロ危機の本質とその後の影響を解説する。 | |
| 10 | EUとグローバルガバナンス:ブリュッセル効果とEU基準の世界的拡大 | EUはAI、人権、環境等において独自の厳しい基準とルールを形成し、巨大なEU市場の存在がEU域外の国家や企業もその基準に従うという効果をもたらしている。このブリュッセル効果について検討する。 | |
| 11 | EUとグローバルガバナンス:気候変動 | EUは気候変動対策で世界のリーダーシップを取ることを目指し、欧州グリーンディールを打ち出した。野心的なその政策の全体像を解説し、気候変動ガバナンスに与える影響を検討する。 | |
| 12 | EUとグローバルガバナンス:安全保障 | 経済共同体として出発したEUは、軍事力の必要性について議論を重ねてきた。ウクライナ危機はEUの軍事化を加速させるのだろうか。世界の平和と安全に果たすEUの役割について考えてみよう。 | |
| 13 | EUと日本 | 2019年に発効した日EU経済連携協定(EPA)と戦略的パートナーシップ協定(SPA)の内容と意義、今後期待される日EU協力の分野について解説と議論を行う。 | |
| 14 | まとめ:EUとグローバルガバナンス | 全授業を総括しつつ、EUとグローバルガバナンスの将来展望について意見交換を行う。 | これまで学んだことを振り返り、テーマについての意見・発言ポイントをまとめておく。 |