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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                計量経済学b(環経学科用)/ECONOMETRICS(B) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    23-2067 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                月1/Mon 1 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                藤山 英樹 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
                - | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 藤山 英樹 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
授業全体を把握できる内容は以下の通りである。秋学期は、春学期で学んだ計量経済学の基礎をより実践的に発展させる。つまり、(1)より具体的には、関数形や変数を工夫し、直線的な関係だけではない、より複雑な関係を分析に含める。(2)春学期に想定した標準的な仮定を崩した時の対処をする。(3)参加する/しないといった確率的な行動についての分析を可能にする。(4)特に、政策評価において有効な因果関係の分析を学ぶ。コンピューター教室ではRが既にインストール済となっており、利用可能である。 学生が、以下の3つのレベルで、計量経済学を理解し、実際に最小二乗法の基本を超え、より発展して使いこなせるようになることを目的とする。すなわち、 (1) 数学的な導出を含めて理論的に理解ができるレベル、(2) 直感的な理解のもと、ソフトウェアを使って分析ができるレベル、(3) 直感的な理解のもと、数学的な導出も分析もできないが、書籍・論文に記された分析結果を解釈できるレベルというものである。 学位授与方針(DP)とカリキュラム・ポリシー(CP)との関係は以下のとおりである。すなわち、計量経済学を学ぶことにより、学位授与方針(DP)でも述べられた、経済学の専門知識を習得して問題解決を図ることができ、自らを発展させ、社会に貢献する能力を身に着けることができる。さらに、カリキュラム・ポリシー(CP)の専門教育に位置づけられる授業であり、第4学年にさだめられた卒業論文(卒業研究)の執筆のために不可欠な専門性を身に着けることができる。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
授業の形式は科目の性質から講義形式であり、より具体的には以下となる。(1) 前回の授業に関する確認問題を解く(10分)。(2) その後、講義をおこなう(90分)。また、授業用の動画を事前に準備しているので、教室内でもこの動画を利用して授業をおこなう。つまり、(a) 動画を確認する、(b) 補足の説明を板書でおこなう、(c) 学生でペアを組みお互いに学んだ内容を説明できるかを確認する、(d) もし質問があれば質問をする、ということを繰り返す。(1)および、(2)の(c)と(d)が受講生の授業内での貢献となる。 必要なソフトとしては、RとRStudioとなるが、これは教室のコンピュータにインストールされている。RとRStudioはフリーソフトであり、必要に応じて自分のコンピュータに無料でインストールすることも可能である。 事前・事後学修において生じた質問などについては、授業時間内にフィードバックを行う。こうしたフィードバックを通じた教員と受講生の交流は授業内貢献として評価される。 学生の主体的な学修を促すために、最後の授業は、学生からの計量経済学の応用のプレゼンテーションとし、教員から授業内でコメントをする。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前の学習は、YouTube上で事前に限定公開する動画を視聴する。また、質問があればここで準備をする。(2時間) 事後の学習は、はじめに、ノートの見直しと確認問題を通じて、それぞれの概念について理解しているかを確認する。さらに、期末の学修内容の応用のプレゼンテーションの準備も並行してすすめる。また、質問があればここで準備をする。(2時間) 学生の主体的な学修を促す工夫としては、授業動画のみならず、対応するノート、確認問題もManaba上に掲載し利用可能にしている。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
成績の評価方法は、次の2点である: (I) 授業内での貢献 (70%) (a) 授業はじめの10分間の確認問題 (内20%) (b) 授業時間内での貢献 (内50%) (II) 第14回授業におけるプレゼンテーション(および、プレゼン・シートのmanabaへの提出も含む)(30%) このプレゼンテーションでは、自分で興味ある社会現象に注目し、授業で学んだことを応用し(つまり、専門性を用いて)、何らかの主張をすること。 ただし、(II)については、時間に限りがあることと、Chat-GPT によるプレゼンテーション内容の⾃動⽣成による不正を防ぐため、 次のような⼝頭試問形式、つまり、 (1) はじめに教員が受講⽣のプレゼンシートを確認する。 (2) メインメッセージや⽤いている概念に関する質問を教員がするので、受講⽣はこれについて答える (3) ファクトチェックについての質問を教員がするので、受講⽣はこれについて答える (4) その他気づいた点についての質問を教員がするので、受講⽣はこれについて答える となる予定である。 さらに、授業内で教員からの質疑応答を経ていない、単なるプレゼンテーション・シートの提出は評価の対象外とする。これも、Chat-GPTに代表される生成AIを用いた不正を防ぐためである。 (定期試験は行わない。)  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      計量経済学a、統計学入門a、b、統計学a、bを既習もしくは並行履修が望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                計量経済学に関する専門知識を習得し、理論的に得られた経済モデルを実証分析のうえ、解説できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              △:幅広い教養 ○:調査・統計分析部門での専門的知識  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 計量経済学aの復習とRのについて | 
                計量経済学aの内容を概観し、計量経済学aの内容を学んだ学生が、その内容を思い出し、Rの利用も含めて、もう一度その知識を活用できるようになる。 | |
| 2 | 直線でない関係の表現(1):2次関数、分数関数 | これまでの計量モデルでは直線的な関係しか表現できていなかった。しかし、変数を工夫し、関数形を変えることで、曲がった関係もとらえることができる。このことについて理解でき、実際に分析できるようになる。 | |
| 3 | 直線でない関係の表現(2):Logの利用 | 直線でない関係の表現においては、Logは重要な役割を果たす。いくつかの代表的な例をおさえつつ、この意味を理解でき、実際に分析ができるようになる。 | |
| 4 | 交差項について | 二つの変数の相乗効果で、より大きな影響を与えることがある、これを表現する変数を理解し、分析に用いることができるようになる。 | |
| 5 | 定数項ダミー変数について:質の違いを表現する | これまでは関数形を工夫するという考え方であった。次に、変数を工夫して様々な状況に対処する方法を学ぶ。この一つにダミー変数というものがあり、これを理解し、分析に用いることができるようになる。 | |
| 6 | 係数ダミー変数について | 前回の定数項ダミーは関数の切片を変化させるという考え方であった。各変数の係数つまり、傾きを変化させるダミー変数について理解し、分析に用いることができるようになる。 | |
| 7 | より高度な手法を理解するための準備(大標本理論)と変数の内生性 | これまでの分析の限界を超える考え方としての大標本理論を学ぶ。さらに、これまでの計量モデルの過程が成立しない状況として変数の内生性があり、この状況の問題点を大標本理論から理解できるようになる。 | |
| 8 | 変数の内生性の具体的な事例と対処方法:操作変数法、二段階最小二乗法 | 前回学んだ変数の内生性について、具体的な事例を理解できるようになり、さらにその時の対処方法(操作変数法、二段階最小二乗法)を理解でき、Rでも実際に使えるようになる。 | |
| 9 | 不均一分散について | 標準的な回帰分析では、かく乱項の分散はそれぞれ同じであるという仮定をする。しかし、この仮定が崩れるような状況も生じる。その背景と、発見の方法、対処の仕方を理解し、Rで実際に対処できるようになる。 | |
| 10 | プロビットモデル、ロジットモデルについて | 従属変数が買う(1)もしくは買わない(0)というような、2つの選択を分析する手法として、プロビットモデル、ロジットモデルがある。このモデルの基本を理解できるようになり、Rで実際に使えるようになる。 | |
| 11 | パネル分析について | パネルデータを用いると、時間について不変の効果を取り除くことができ、内生性の問題により適切に対処できる。この方法を学び、Rで実際に使えるようになる。 | |
| 12 | 因果分析について | 自然実験の考え方からのランダム化比較試験、パネルデータを利用した差の差推定を学び、さらにルービンの因果モデルで一般的な考え方を理解し、因果分析としての操作変数を学ぶ。そしてRで実際に使えるようになる。 | |
| 13 | 授業で学んだ計量経済学の応用のプレゼンテーションの準備 | 次回のプレゼンテーションの準備のため、教員や他の受講生から意見を聞き、より良いものに仕上げる。 | |
| 14 | 授業で学んだ計量経済学の応用のプレゼンテーション | 授業内でポスターセッションを行う。つまり、事前に作成したプレゼンシートを印刷し、貼り合わせることでポスターを作成し、教室内に張り出す。そして、受講生は発表役にも、聞き手役にもなる。 |