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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                上級マクロ経済学b(環経学科用)/ADVANCED MACROECONOMICS(B) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    23-3012 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部国際環境経済学科/ECONOMICS ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                月3/Mon 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                山下 裕歩 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 山下 裕歩 | 経済学科/ECONOMICS | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
この授業は、中級~上級のマクロ経済学、特に動学的マクロ経済理論を学修することによって、経済学部の学位授与方針および教育課程の編成・実施方針に示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するためのものである。この授業は学科専門科目としてのマクロ経済学であり、経済学の基幹科目の一つであるマクロ経済学を学士課程において体系的に学ぶ上での到達点である。 この講義では、マクロ経済現象としての経済変動を経済成長と景気循環の2つの視点から考察する。具体的には、以下に示される講義計画に沿って、マルサス・モデル、ソロー・モデル、ラムゼイ・モデル、内生的成長モデル、実物的景気循環論などの様々な経済成長理論・景気循環理論を学ぶ。経済成長も景気循環も時間の流れを通じた経済現象であり、必然として「時間」という概念が入ってくる。時間の流れを明示的に経済理論に導入することは「動学化」と呼ばれている。「マクロ経済理論の動学化」という分析視角が何を意味するのか、またこの分析視角により政策的含意に対して具体的に何がもたらされるのか、これらのことを経済成長理論・景気循環理論を通じて体系的に理解することが本講義の主要な目的である。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
履修者は配布されるレジュメ・講義資料を読解するとともに、授業内容に関連する練習問題への解答を準備し、授業内において示す模範解答例をもとに理解を深化させることが要求される。課題への解答で特に優れたものは授業内で紹介し、どこがどう優れていると判断したかを説明するので、次の課題に取り組む際の参考として生かすことが求められる。また、日頃からマクロ経済にかかわる歴史的出来事や最新のニュースにアンテナを張り、本講義で学んだことを通じてそれらがどう理解されるべきかを主体的に考える習慣を形成されたい。質疑や意見交換は対面での授業時に受け付けるほか、manabaの掲示板を設置するので、疑問や主張があるときは、掲示板も積極的に利用されたい。 授業は原則として対面方式のみで行うので、事前・事後学修を確実に行ったうえで、状業へ出席することが肝要である。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      事前学修として各回のレジュメと授業内容に関連する参考文献の該当箇所を2時間程度の時間をかけて読んでおく。事後学修として、配布されたレジュメ・講義資料をあらためて精読するとともに、講義時に出される練習問題・課題の解答を2時間程度をかけて準備する。また、模範解答解説時に正誤を確認し、理解を深化させる。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
期末試験(50%):講義内容が体系的に理解できているかを筆記試験で評価する。 小テスト(50%):授業時に2回の小テストを行い、各単元の基礎的理解ができているかを評価する。 期末試験(50%)と小テスト(50%)の合計によってAA、A、B、Cの4段階で評価する。評価基準としては、①基礎的知識の修得の程度、②計算問題・論述問題における解答の論理的首尾一貫性の程度、③独自の論点・視点の追加とその位置付けの正当性・妥当性の程度、の3つを重視する。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      この科目は、学科基礎科目「マクロ経済学a,b」の上位科目に位置づけられるので、「マクロ経済学a,b」が履修済みであることが望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                学部上級レベルのマクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              △:幅広い教養 ○:公共経済部門での専門的知識  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 動学的マクロ経済モデル | 動学的マクロ経済モデルがどのようなものであるかを理解し、それがマクロ経済を理論的に記述する上で有用であることを理解する。 | |
| 2 | 生産要素と生産関数 | 付加価値生産は生産要素投入量に依存することを理解し、生産過程を数理的に表現した生産関数を理解する。 | |
| 3 | 経済成長論の概説 | 経済成長論を概説的に見ることによって、第4回以降に学ぶ成長理論の鳥観図を形成する。 | |
| 4 | マルサス・モデル | 人口と経済的生産、特に食糧生産の相互関係を考察することによって、どのようなインプリケーションが導かれるかを理解する。 | |
| 5 | ソロー・モデル | 現代的な経済成長論の基礎理論であるソロー・モデルを理解することを通して、資本蓄積の重要性を理解する。 | |
| 6 | ラムゼイ・モデル | ソロー・モデルに貯蓄率の内生的決定を導入したラムゼイ・モデルを理解することを通じて、ミクロ経済学的基礎を持つマクロ経済理論の概要を把握する。 | |
| 7 | AKモデル | 内生的経済成長理論の基礎であるAKモデルを理解することを通じて、持続的成長がどのようにもたらされ得るのかを理解する。 | |
| 8 | 人的資本モデル | 付加価値生産における人的資本の重要性を考察することを通じて、人的資本蓄積が持続的成長をもたらしうることを理解する。 | |
| 9 | 研究開発モデル | 付加価値生産における知的資本の重要性を考察することを通じて、研究開発に基づく知的資本蓄積が持続的成長をもたらしうることを理解する。 | |
| 10 | 統一成長理論 | マルサス・モデルで記述される停滞経済から、広義の資本蓄積によって持続的に成長する経済への移行を説明し得る統一成長理論の枠組みを理解する。 | |
| 11 | 景気循環論の概説 | 経済成長論を概説的に見ることによって、第12回以降に学ぶ景気循環論の鳥観図を形成する。 | |
| 12 | 乗数加速度モデル | 投資関数の形状が景気循環に与える影響を有効需要原理の枠組みで理解する。 | |
| 13 | 実物的景気循環論 | 景気循環が主に経済の供給面への実物的ショックで引き起こされるという理論を理解する。 | |
| 14 | 不決定性・不確実性と景気循環 | 景気循環が経済の持つ不確実性に依存することや、市場均衡条件では経済変数が一意に確定されない場合があることを理解する。 |