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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                ミクロ経済学b(必修)/MICROECONOMICS(B) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    【済】21-2002 【営】22-2004 【環】23-2002  | 
              
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部/ECONOMICS | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                木1/Thu 1 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                高畑 純一郎 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 高畑 純一郎 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
本講義は、経済学部基礎科目「経済学(ミクロ)」の上位科目であり、経済学を体系的に学ぶことを通じて、経済学部の学位授与方針(DP)及び教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「豊かな歴史観、自然観、および倫理観を中核とする教養に基礎付けられた経済学の専門知識」を獲得するための基幹科目の一つである。多くの専門科目が「ミクロ経済学a,b」を基礎知識としており、学士の学位を取得する上で極めて重要な科目である。以下に、本講義の具体的目的および内容を示す。 本講義の目的は、市場が十分に機能する場合、市場均衡がある基準で望ましい状態となることを理解することである。また、不完全競争市場において生産者の直面する問題を把握し解けるようになることで、各経済主体の理論的に想定される行動という意味でミクロ経済学的な考え方を身に着けることである。 本講義の内容として、ミクロ経済学ではそれぞれの経済主体(個人や企業など)が直面する経済的な問題に個別に注目し、各自がどのように行動するかを理解し、全体でどのような均衡が実現するかを学修する。秋学期は、市場がうまく機能している場合に、各経済主体がそれぞれ合理的に行動したときに、市場で超過需要がなくなると、経済全体として一種の効率的な配分が達成されていることまで学修する。また、不完全競争市場での様々な設定の下での生産者行動を学修する。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
最初にトピックの考え方を説明し、そのトピックについて例を用いて解説する。その後、演習を出題し、各自で解いてもらい、その解説を行い理解を深める。講義は毎回の積み重ねであり、一度学修したトピックは自分で復習しておくことが求められる。 なお、講義の内容について受講者がより深くできるように、課題フォームやメールなどで随時質問を受け付けるようにする。また、講義中の課題や試験については提出後、講義外での課題については提出締切後に、課題の模範解答を示すので、各自で間違った箇所を復習して理解できるようにする。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
講義開始までに経済学(ミクロ)の内容を学習して準備しておくことが望ましい。また経済経営数学入門で学習するような微分の考え方、指数の計算をよく理解しておくことが望ましい。 また講義期間中は、事前にホームページに掲載しておく講義資料を、講義に備えて予習することが期待される(2時間程度)。講義中に出題した演習問題は講義終了後にも再度取り組んで、内容の理解を深めることが望ましい(2時間程度)。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
講義中の課題(40%)、講義中の試験(20%)、講義外の課題(40%)とし、AA,A,B,C,F の 5段階で評価します。評価の目安は以下のとおりです; AA: 担当教員が課す標準的課題(計算問題・記述問題など)を完全にこなし、その上、発展的課題にも十分に対応した A: 担当教員が課す標準的課題(計算問題・記述問題など)を完全にこなし、その上、発展的課題にも対応した B: 担当教員が課す標準的課題(計算問題・記述問題など)を完全にこなした C: 担当教員が課す標準的課題(計算問題・記述問題など)をある程度こなした F: 上記以外  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      ミクロ経済学の考え方を使う講義が多く存在するが、例えば上級ミクロ経済学、公共経済学、ゲーム理論、行動経済学、産業組織論などの科目が関連しており、それらを履修する際には事前にもしくは合わせて履修することが望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
                      テキストは使用しない。講義資料を用意し、それに基づいて講義を進める。さらに詳しく内容を学修したい学生は「ミクロ経済学」という名前の文献で自分にあったものを参照のこと。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                学部中級レベルのミクロ経済学の知識を習得し、様々な経済事象を理論的に分析のうえ、解説できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ・済】---------- △:幅広い教養 ○:問題分析力 △:理論構築力 ○:問題認識力 △:政策立案力 【19カリ・営】---------- △:幅広い教養 △:経営分野での専門的知識 【19カリ・環】---------- △:幅広い教養 △:公共経済部門での専門的知識 【24カリ・済】---------- △:幅広い教養 ○:問題分析力 △:理論構築力 ○:問題認識力 △:政策立案力 【24カリ・営】---------- △:幅広い教養 △:経営分野での専門的知識 【24カリ・環】---------- △:幅広い教養 △:公共経済部門での専門的知識  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | イントロダクション | 完全競争下での一般均衡と不完全競争について理解できるようにする。 | ミクロ経済学aで学修した消費者、生産者の行動は完全競争下でのものであることを理解し、不完全競争との違いを理解するための知識を修得できる。 | 
| 2 | 交換経済の競争均衡 | 交換経済で各経済主体が意思決定を行った場合の均衡を理解できるようにする。 | 消費者のみの交換経済において、ミクロ経済学aで学習した消費者の効用最大化を前提とした市場均衡を理解することで、均衡の性質を評価するための知識を修得できる。 | 
| 3 | パレート効率的資源配分 | 効率的な資源配分がどのように表現されるか理解できるようにする。 | 既に学修した交換経済における資源配分の性質を理解し、均衡で実現する資源配分を評価するための知識を修得できる。 | 
| 4 | 交換経済での厚生経済学の基本定理 | 交換経済での均衡における資源配分が効率的になることを理解できるようにする。 | 交換経済で実現する競争均衡の資源配分とパレート効率的な資源配分を比較して、均衡で実現する資源配分が効率的となる条件を理解するための知識を修得できる。 | 
| 5 | 二期間モデルと交換経済の拡張 | 家計の貯蓄決定を交換経済の文脈で理解し、厚生経済学の基本定理が一定の条件下で成立することを理解できるようにする。 | 既に学修した消費者の効用最大化を応用し、貯蓄の意思決定を学修することで、動学的な経済を扱うための基本的な知識を修得できる。 | 
| 6 | 生産可能性フロンティア | 経済全体で限られた資源で生産可能な財の組み合わせを理解できるようにする。 | ミクロ経済学aで学習した生産者行動を別の角度から理解し、市場における効率的な生産の条件を理解するための知識を修得できる。 | 
| 7 | 生産経済の競争均衡 | 生産経済で各経済主体が意思決定を行った場合の均衡を理解できるようにする。 | 交換経済の競争均衡を踏まえて、生産者も登場する生産経済において、経済主体の最適化行動を前提とした市場均衡を理解することで、均衡の性質を評価するための知識を修得できる。 | 
| 8 | 生産経済での厚生経済学の基本定理 | 生産経済での均衡における資源配分が効率的になることを理解できるようにする。 | 生産経済で実現する均衡の資源配分とパレート効率的な資源配分を比較して、均衡で実現する資源配分が効率的となる条件を理解するための知識を修得できる。 | 
| 9 | 労働供給決定モデルと生産経済の拡張 | 家計の労働供給決定を生産経済の文脈で理解し、厚生経済学の基本定理が一定の条件下で成立することを理解できるようにする。 | 既に学修した消費者の効用最大化を応用し、労働供給の意思決定を学修することで、家計が生産要素を供給する循環的な経済を理解するための基本的な知識を修得できる。 | 
| 10 | 売り手独占 | 売り手独占企業の最適な行動を理解できるようにする。 | 価格に対する仮定が変更された際に起こる生産者の意思決定の変更を理解することで、仮定の含意を理解するための基本的な知識を修得できる。 | 
| 11 | 買い手独占 | 買い手独占の主体の最適な行動を理解できるようにする。 | 既に学修した売り手独占の考え方を応用し、買い手側が独占になった場合の行動を理解することで、不完全競争の場合の帰結を理解するための基本的な知識を修得できる。 | 
| 12 | 独占の応用 | 種々の価格規制や独占的競争、生産要素市場における買い手独占と売り手独占を理解できるようにする。 | 既に学修した独占の考え方を応用し、種々の独占に関するトピックを学修することで、不完全競争市場での帰結を評価するための基本的な知識を修得できる。 | 
| 13 | 寡占:クールノー競争 | クールノー均衡の性質を学修し、寡占の場合の帰結を理解できるようにする。 | 既に学修した独占の考え方を応用して、寡占の基本的な設定と帰結を理解することで、他の設定の下での帰結と比較するための基本的な知識を修得できる。 | 
| 14 | その他の寡占 | シュタッケルベルク均衡とベルトラン均衡を学修し、前提条件の変更で帰結も変わり得ることを理解できるようにする。 | 既に学修したクールノー均衡と比較して、ルールを変更した種々の寡占状態の均衡を学修することで、競争ルールによって異なる行動様式や均衡が導出されることを理解するための基本的な知識を修得できる。 |