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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                専門英語b(Short Guide of Nudging)/ENGLISH FOR SPECIFIC PURPOSES(B) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    【済】21-3002 【営】22-3002 【環】23-3003  | 
              
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                経済学部/ECONOMICS | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                水2/Wed 2 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                大床 太郎 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 大床 太郎 | 国際環境経済学科/ECONOMICS ON SUSTAINABILITY | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
【目的】 公共政策やマーケティングで展開の進んでいるナッジ(Nudge)に関する英語の学術論文を読み解き、国内外で社会活動を進める上で不可欠となるナッジの理解を目的とする。 【内容】 法規制や、税・補助金を含む経済学的手法は、様々な社会課題を解決に導いている一方、最後の一歩(last 1 mile)を進める手法として、行動科学のナッジが注目を集めるようになって久しい。ビジネス業界ではナッジの知識なくしては成り立たず、政策においても国家レベルから基礎自治体レベルまで、多様なナッジの展開が行われている。そのナッジには、心理学における認知バイアスと呼ばれる概念が活用されている。 ナッジの利用する認知バイアスははたして本当に使えるのかどうか、使えるとしたらどんな条件が必要なのかについて正しく理解するには、とにかく事例の研究資料を1つ読んでみることが近道である。講義担当者は必要最小限のトピックについて、それぞれ比較的に平易な論文を選定したため、それらを読み進め、内容報告をしてもらうことに重点を置く。 【対象学生】 行動経済学・心理学に興味をもち、それを用いたSDGs対策やマーケティングに関心がある学生を対象とする。マーケティングリサーチの最高峰であるコンジョイント分析を用いた研究を中心として学ぶため、「マーケティングリサーチはどのようなものなのか」も同時に学ぶことができる。 【DPやCPとの関わり】 以下に必須となるナッジによる課題解決の理解と関わっている ・国際的視野を有する優れた社会人、地域社会や国際社会に貢献できる実践的な人材 ・経済問題の本質的要素を抽出し、操作可能な抽象的理論を構築して考察するとともに、その理論を統計的に検証する能力 ・問題や関心に基づいてさまざまな知的領域を探索できる技能 ・データを収集し、情報を正しく読み取る調査・分析能力およびフィールドワークによって現地が抱える問題を的確に把握する能力  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
【形式】 講義、参加者の報告、参加者全員によるディスカッション。 【方法】 ・第1回でナッジの概要を講義担当者が概説 ・チームにひとつ英語論文を割当、 ・各チームが内容のプレゼンテーション ・ほかの参加者は報告者の助けとなるような質問、議論を参加者全員が行ってくれればよい気楽な設定 ・フィードバックとして、後日に論文内容に質問があった際には、全員で内容を共有するため、manabaを利用して教員の回答を配信 【履修上の注意】 以下の通りなので、気楽な受講をお願いしたい。 ・盛りだくさんに見えるが、各チームが報告するものは12個のトピックのうちの1つだけ ・環境・公衆衛生・途上国支援などの英語を読む必要があるが、初学者にも読める通常の英語の新聞レベル ・統計学入門講義で触れられた内容の復習程度でもあるため、統計学に苦手意識があっても学習可能 なお、万一、体調等のやむを得ない事情により、報告当日に報告者としての参席がかなわない場合にも、manaba経由で最低限の単位評定とフィードバックが得られる機会を設ける予定である。関心を寄せる方は積極的な履修をお願いする。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      manaba等を利用して論文リストを配布するため、報告者は割当日の事前に報告資料をとりまとめ、講義時間内の議論を踏まえて再読する必要もある。自身の割当以外の論文も事前事後に素読しておくことが望ましい。事前学修に2時間、事後学修に2時間は最低限必要とされる。 | ||||||||||
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
1)	割り当てられた英語論文のプレゼンテーション(80点満点:評価のポイントは内容の正確性60点、プレゼンテーション技術20点) 2) 講義内でのコメント&リプライ(20点満点:一講義当たり2点、10回のコメント&リプライ機会、評価のポイントはclarifying question/constructive questionの2種類のいずれかであること)  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      環境経済学、サステナビリティ学、開発経済学、行動経済学と関連が深いため、関連講義を並行履修することが望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
                      既存のテキストは使用せず、講義内で論文リストを示す。論文リストは第1回の講義でしか示さないので、必ず受講すること。その他の資料はmanabaを通して配布する。論文の割り当ては第1回の講義でのみ行う。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                経済・経営・国際環境経済の各分野で用いられる専門英語を習得し、各分野について英語で理解を深め、専門英語を運用できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              △:幅広い教養 ○:英語の運用能力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | イントロダクション・認知バイアス | ナッジで活用されている認知バイアスについて学ぶ。 | 事前にシラバスを読んでおく。 | 
| 2 | Gain Loss Asymmetry and Framing Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、損失回避傾向とフレーミング効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1016/j.jval.2015.11.004) | 
| 3 | Priming | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、先行刺激について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1371/journal.pone.0312256) | 
| 4 | Anchoring | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、係留効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1016/j.reseneeco.2019.05.001) | 
| 5 | Social Proof | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、社会的証明について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.3390/su12051914) | 
| 6 | Salience | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、顕著性による誘導について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1002/hec.4123) | 
| 7 | Scarcity Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、希少性効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1007/s10640-016-0044-0) | 
| 8 | Decoy Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、おとり効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.3368/le.84.1.115) | 
| 9 | Seed Money | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、種銭について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1017/S1355770X14000485) | 
| 10 | Identified Victim Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、身元の分かる犠牲者効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1016/j.econedurev.2013.02.004) | 
| 11 | Hawthorne Effect | ナッジで活用されている認知バイアスのひとつ、ホーソン効果について学ぶ。 | 論文を事前にざっと読んでおく。事後に論文を再読する。(doi: 10.1002/agr.21644) | 
| 12 | Death of Behavioral Economics | ナッジの類似概念である行動経済学における、「行動経済学の死」騒動について学ぶ。 | 配布資料を事前にざっと読んでおく。事後に資料を再読する。 | 
| 13 | Reproducibility Crisis | 科学全般について注視されている、再現性の危機について学ぶ。 | 配布資料を事前にざっと読んでおく。事後に資料を再読する。 | 
| 14 | 総合討論 | ナッジやその類似概念の可能性と限界について、総合的に討論する。 | 全論文を事前にざっと読んでおく。事後に全論文を再読する。 |