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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                フランス語圏の美術Ⅱ/ART HISTORY IN THE FRENCH-SPEAKING WORLD II | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    13-2011 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                金4/Fri 4 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                阿部 明日香 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 阿部 明日香 | フランス語学科/FRENCH | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
毎回一つのキーワードを起点とし、美術作品を批判的に読み解いてゆくことで、絵画をはじめとする表象文化が提起する問題について理解を深めます。 講義をとおして、フランスの美術にとどまらず、身の回りのさまざまな事象についても自ら考え分析することのできる国際的視野に立つ教養人としての素養を身につけることを目的とします。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
パワーポイントのスライドを用いて、作品を見ながら解説してゆきます。資料はPDF形式でmanabaに掲載します。 授業後に毎回コメントペーパーを提出してください。また、授業の要約・設問回答などの課題があります(全4回)。 コメントペーパーや課題に対するフィードバックは授業内でおこないます。 授業で提起される問題について主体的に考え、課題において自らの考えを論理的に提示することが求められます。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前学修:各回のキーワードについて下調べしておく(1時間)。 事後学修:授業の内容についてコメントペーパーを作成し提出する。課題提出の指示がある回については、指示にしたがって論述する(3時間)。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
平常点(コメントペーパー):30%、 課題:70% 毎回のコメントペーパーの提出と、全4回の課題提出が求められます。課題については授業の内容を適切に整理・理解した上で、提起される問題について主体的に考え、自らの考えを論理的に提示できているかという観点から評価します。ただし、欠席回数が4回を超える場合は採点の対象にしません。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                フランス語圏の美術作品について、専門知識を修得し、分析・批評できるようにする。また、美術をめぐる諸問題について理解を深め、身の回りのさまざまな事象についても分析・議論できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【24カリ】---------- ○:幅広い教養 ○:専門知識・技能 ○:課題設定力 ○:情報分析力 ○:発信力 △:協調性 ○:主体性 ○:倫理性  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | イントロダクション | 授業で扱うテーマについて概説し、この授業の目的について確認する。また授業の進め方、コメントペーパーの書き方、評価方法について説明する。 | |
| 2 | 権力と美術1:権力に奉仕するものとしての美術 | 美術はどのように権力と結びつき、権力を強化するために利用されてきたのか。ヴェルサイユ宮殿、ダヴィッドとナポレオン、ナチス・ドイツなどいくつかの具体例を参照しつつ、検討する。 | |
| 3 | 権力と美術2:反権力としての美術 | 美術は古くから権力批判のためのツールでもあった。ドーミエ、クールベなど19世紀フランスの例から、アイ・ウェイウェイやバンクシーなどフランス以外の現代作家まで、具体例を参照しつつ、検討する。 | |
| 4 | 権力と美術3:美術と表現の自由について | 「表現の自由」とは何だろうか。過去に「表現の自由」が問題になった作品を取り上げて、検討する。 | |
| 5 | オリジナリティと規範1:マネと印象派 | 美術は自由なものだと現代の私たちは考えがちだが、美術には確固たる規範があり、規範とその逸脱のせめぎ合いの中で新しい表現を生み出してきた。マネと印象派を取り上げ、そのせめぎ合いについて具体的に検討する。 | |
| 6 | オリジナリティと規範2:アヴァン・ギャルド | キュビスム、フォーヴィスム、ダダなど、新たな芸術表現を追求した20世紀初頭の動向と、美術の枠組みに新たに持ち込まれたマルセル・デュシャンの「レディ・メイド」の概念を取り上げ、美術とは何か考える。 | |
| 7 | オリエンタリズム1:西洋絵画の新たな主題 | 東方趣味が起こった時代背景を確認しつつ、アングル、ドラクロワらの具体的な作例について検討する。 | |
| 8 | オリエンタリズム2:オリエンタリズムの諸問題 | サイードの『オリエンタリズム』をもとに、この時代流行した中東を主題にした作品をジェロームの作品を中心を分析し、オリエンタリズムの諸問題について検討する。 | |
| 9 | ジャポニスムと「文化の盗用」 | 19世紀パリで起こった絵画におけるジャポニスムは、新奇な主題への好奇心から、より成熟した影響関係へと至った。具体的な作例を取り上げて検討する。また近年しばしば話題になる「文化の盗用」にも触れる。 | |
| 10 | 日本における「美術」 | 「美術」とは明治期の翻訳語だが、日本においてそれはどのような意味をもっていたのか。ジャポニスム と鏡像関係ともいえる日本の状況を検討する。 | |
| 11 | ジェンダー1:女性はどのように描かれてきたか | 西洋絵画の中で女性はどのように描かれてきたか。いくつかのテーマに沿って具体的な作例を取り上げて検討する。 | |
| 12 | ジェンダー2:「なぜ女性の大芸術家はいなかったのか」 | 女性の大芸術家はいなかったのか。そうだとしたらその理由は。女性画家として初めて王立絵画彫刻アカデミーの会員となったヴィジェ=ル=ブラン、ラビーユ・ギアールのキャリアを振り返りつつ検討する。 | |
| 13 | ジェンダー3:女性画家は何を描いたか | 男性画家の作品と女性画家の作品に違いはあるのだろうか。印象派グループの一員として活躍したベルト・モリゾ、メアリ・カサット、また現代の作例を取り上げ、女性画家が何を描いたのか見てゆく。 | |
| 14 | まとめ | 授業で扱ったテーマを振り返り、まとめとする。 |