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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                英語圏の文学・文化文献セミナーa/READING SEMINAR IN LITERATURE (A) | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    12-3014 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火3/Tue 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                上野 直子 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 上野 直子 | 英語学科/ENGLISH | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
副題は「英国の歴史を捉え直す」です。 この講義は,英語学科の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)や学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)が示す「英語の運用能力を養成し、英語圏の言語・文学・文化・社会・国際関係などを理解するための専門知識を身につけた、国際的な視野にたつ教養人を育成する」ことを念頭に置いたうえで、以下の目的を目指します。 第一の目的は徹底した英文読解力を養うこと、第二の目的は、テクストで取り上げられるテーマについての知識を深め、また自分自身の考えを説得的に表現できるようになることです。 前述したとおり、今年度のテーマは「英国の歴史を捉え直す」です。そのテーマを考える上で、入門的な歴史書、Britian's Slave Trade(1999)とAfua Hirsch のBRIT(ish): On Race, Identity and Belonging(2018)からの抜粋をメインテクストとします。1985年生まれのHirschは、ユダヤ系イギリス人の父とガーナ系イギリス人の母を持つ、現在注目のジャーナリスト/作家で、自分の国について次のように述べています。「わたしたちイギリス人は、帝国の過去と、現在を蝕むレイシズムから目を背け続けている」「目を背けている部分」の最たるものが、奴隷貿易への英国の関与です。18世紀には、英国はポルトガル、スペインを凌ぐ世界一の奴隷貿易国となり、奴隷貿易と奴隷労働により産業革命へとつながる英国の富が築かれました。日本人には遠い話のように感じられるかもしれませんが、奴隷貿易/奴隷制は資本主義を生み出した大きな要素の一つなので、現代を生きる者誰もが知っておくべき歴史でもあります。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
本授業は対面の演習形式で進めます。 前項の第一の目的、徹底した英文読解力の養成ため、受講者は必ず授業で扱うテクストを事前に読み、授業で不明点を解消してください。単語一つの意味も腑に落ちるまで考えてください。また英文の読解だけでなく、テクストで言及されている事象、人物、歴史の事実についても調べてきてください。 第二の目的、テーマについての理解を深め、自分の考えを説得的に表現するため、受講者にはプレゼンをやっていただきます。プレゼン担当者は、レジュメ(あるいはパワポ)を用意し、担当箇所のまとめ、英文読解解説(受講者の質問に答える形で)、ディスカッション・テーマの提示までを行います。その後、受講者のグループ・ディスカッションを行います。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前学習 毎回20ページ程度の英文を精読するので、事前に必ず読んでおくこと。 事後学修 英文読解について必要な復習を行うとともに、指定された回にはコメントペーパーを作成して、manabaに指定の日時までに送付すること。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
授業への貢献 25% プレゼン 25%(報告担当にもかかわらず無断欠席をした場合は、成績評価の対象にならないので注意してtください。) 英文読解についてのquiz 25% 最終レポート 25 全体を通して5回以上欠席すると評価の対象とならないので注意してください。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
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備考                         /Notes  | 
                      テクストはハンドアウトをmanabaにアップします。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                文献研究を通じて、英語圏の文学・文化に関する特定分野について専門知識を習得し、鑑賞・分析を行い、批評や見解の提示ができるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- △:国際教養と社会的責任 △:英語の運用能力 △:グローバル社会に関する専門知識 △:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 ○:文学・文化・歴史に関する専門知識 △:言語に関する専門知識 ○:系統的知識と表現力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | Introduction: 集団健忘症 | 現在の英国の多人種・多文化状況と、歴史に対する「集団健忘症」を解説し、メインテクストを紹介する | |
| 2 | <Britian’s Slave Tradeから>イギリスと奴隷制、そして資本主義 | イギリスと奴隷制の関係を概観し、奴隷制が富への欲望/経済の要請から生まれたものであることを確認する | 事前に、配布資料を読み、疑問点を整理しておく。事後は英文の確認と、自分の興味に応じてのリサーチを行う。 | 
| 3 | アフリカの状況とプランテーション | 奴隷を供給したアフリカ側の状況、奴隷労働の舞台であったプランテーションについて学修する。 | 以下同上 | 
| 4 | ファイナンスと経済 | 奴隷貿易を可能にした資金の流れと貿易及び奴隷労働がもたらした富について。三大奴隷貿易港のロンドン、ブリストル、リヴァプールと個別の事例も見ていく。 | |
| 5 | 奴隷貿易廃止と反乱 | 奴隷貿易の廃止に至る過程、それにおいて大きな役割を果たした反乱や黒人急進派について学修する。 | 
                |
| 6 | 奴隷解放とその後 | 貿易廃止で奴隷たちの悲惨は終わったわけではない。奴隷解放への課程と、解放後も続く苦難について確認する。 | |
| 7 | 現在への影響 | 奴隷貿易がその後の歴史にもたらした、政治的、文化的な影響について。 | |
| 8 | 英国における黒人の存在 | 奴隷貿易の産物として英国に生まれた黒人コミュニティーの存在について。 | |
| 9 | 現在の状況 | 英国の奴隷貿易/奴隷制が、それに関連する、アフリカ、英国、カリブ地域にもたらした影響について。 | |
| 10 | <BRIT(ish)から、Originsの章を読む> | 
                21世紀になっても変わらない歴史認識について確認する。 | |
| 11 | 18世紀のもの言う黒人たち、奴隷貿易廃止運動、そして現在まで | 5回、6回、7回とも関連させつつ、左記の主題について知識と理解を深める。 | |
| 12 | アフリカのステレオタイプ化とその内在化 | 7回、9回とも関連させつつ、左記の主題について知識と理解を深める。 | |
| 13 | 新たな動き | 21世紀になって活発化してきた、歴史認識への試みについて学修する。 | |
| 14 | Round-up: 記憶と学びの重要性 | Orriginsの結末の部分を読みながら、コースの振り返りを行う。 |