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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                視覚コミュニケーション論/VISUAL COMMUNICATION STUDIES | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    12-2056 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火4/Tue 4 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                春学期/Spring | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                柿田 秀樹 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 柿田 秀樹 | 英語学科/ENGLISH | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
 この講義では、視覚イメージによるコミュニケーションの批判的読み方を、映画やビデオ、写真、絵画など様々な映像メディアを使って学習します。映像という視覚イメージに組み込まれた文化的諸力の問題を主題として解説していきます。映像表現や構造、映像の技術的語りなどを批判的に解釈することで、表象=イメージがいかなるものかを考察し、そのメディア性の批判を展開していくことになります。 メディアの批判的アプローチでは、見えてしまっているという自明の事実を問い直すことが最も大切です。そもそも自分はなぜ見えるのかという経験そのものを考えなおすことがなければ、批判とは言えません。この批判は常に己に向けられます。映像をつぶさに考察することで発見される見方が、これまで思い込みで見えていた世界とは異なる、新たな視覚をもたらす分析をしていきます。見えてしまっていることを根本的に問い直す為の視座と抽象概念を様々な批判的アプローチと共に探っていきます。 本授業は、英語学科の学位授与方針(DP)や教育課程の編成・実施の方針(CP)が示す「メディア・コミュニケーションに関する専門的知識や諸理論を修得し、様々な視点からメディアやコミュニケーションを分析、批判的に読み解き、自らの見解を効果的に表現する」ことの中でも、とりわけ視覚コミュニケーション理論に関する思考・理解力を高めることを目的としています。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
 講義1週間前に、講義教材のテクストを含んだ「講義」ファイルをPorta IIで配布します。講義には配布されたテクストを(字面をなぞるのではなく)熟読した上で出席すること。テクストの熟読なしで授業に出席しても、講義内容への理解には全く繋がりません。確実に授業前にテクストの熟読を終わらせてください。 テクストの中で、絵画や映画を分析していきます。講義ファイルの冒頭に、その週に課題として何を見るかの指示があります。各自で講義を事前に読む前に、その週に分析される絵画を閲覧、もしくは映画をスクリーニングすること。絵画や映画等の題材を見ることなく講義を読んでも、講義内容は全く理解できないので、こちらの作業は、確実に講義テクストを読む事前に行ってください。 毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートが課されます。設問に答えて、指定されたサイトで提出してください。教材に関する問いを出すので、その解答を授業から2日以内(授業翌々日の24時迄)にファイルで提出してもらいます。講義から2週間後にフィードバックする予定です。こちらの課題提出は、出席も兼ねていますので、欠席の場合その週の点数は0点となります。提出が1度でもされないと、それだけで大幅に点数が減りますので重々注意してください。 授業では、講義テクストの内容の主要な点や主題につながる題材の分析を主に行います。授業内の分析では、講義テクストを含む講義全体で構成される議論の根拠を示します。講義テクストを授業でそのまま繰り返すわけではありませんので、授業内での分析をもとに、授業後に講義テクストを再読し、講義全体の議論を確実に理解するようにしてください。各自が授業で提示された分析から講義全体を構築し直すこと、その際に講義テクストを綿密に読み直すことが必須です。尚、学期中に講義内で出席をランダムに複数回とる予定です。出席していない場合には減点となります。又、許可が与えられる迄は、講義中に(スマートフォンやタブレット等の)電子機器の使用は一切できません。ノート等の紙媒体で必ずメモをとるようにしてください。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
1)コミュニケーション分野の専門科目ですので、毎週それに関する講義をします。事前配布する講義テクストを読んで授業に出席して、講義後に課題の設問に答えてください。 2)Portaを通じて、毎週課題を出します。毎回授業の最後にその日の復習となる小テストや小レポートの課題を出すので、指定されたサイトを通じて解答のファイルを期日までに提出してください。 3)映画や絵画などの視覚メディアの批評を学習する授業ですので、課題となる絵画の閲覧や映画のスクリーニングが必須となります。基本的に映画自体は著作権上の問題で配布できないので、各自で準備し、講義テクストを読む前に全て観ておくようにしてください。 4)授業の時間に加えて、事前に最低1時間、事後に最低2時間程度(週によっては、事前に2時間、事後に1時間程度)の学習が必要となります。次回の講義で課題となる絵画や映画を閲覧し、図書館で講義される予定の専門用語や抽象概念の意味等を諸文献できちんと調べて理解し準備した上で授業に臨んでください。授業後は講義テクストを読み直し、各自で必ず復習してください。その上で、課題の設問の解答を提出して下さい。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
 授業の最終日にまとめの課題(20%)を行う予定です。毎回の小テストの課題(80%)とまとめの課題の結果を合わせて、出欠状況も鑑みて総合的に評価します。 課題未提出の欠席は課題の平均点を著しく下げますので、全て提出してください。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      コミュニケーション論、視覚コミュニケーション論、コミュニケーション論文献セミナー、メディア文化論、イメージ文化論、ポピュラー・カルチャー論、グローバル・メディア論、メディア・テクノロジー論、サイバー・コミュニケーション論 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
                      課題提出の際の技術的なトラブルについては、担当者は対応できないため、お応えできません。また、提出の個別確認もできませんので、よろしくご理解のほど、お願いいたします。技術的なことで困ったら、大学のヘルプデスクに相談してください。 | ||||||||||
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                視覚コミュニケーション研究に関する諸理論を習得し、分析を行い、コミュニケーション現象を批判的に読み解くことができるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              △:国際教養と社会的責任 △:英語の運用能力 △:グローバル社会に関する専門知識 ○:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 △:文学・文化・歴史に関する専門知識 △:言語に関する専門知識 △:系統的知識と表現力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
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| 1 | オリエンテーション | 授業の概要と進め方について | 『古畑任三郎』をスクリーニングした上で、「ポストモダンの探偵」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 2 | ポストモダンの探偵 | テレビドラマ『古畑任三郎』の分析 | 授業を復習し課題を提出して、ウィリアム・ターナーの諸絵画を閲覧した上で、「不定形な自然の表象と無意識の力―ターナーの絵画に流入する近代の力」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 3 | 不定形な自然の表象と無意識の力―ターナーの絵画に流入する近代の力 | ターナーの絵画に見られる力の表象の分析 | 授業を復習し課題を提出して、『エイリアン』をスクリーニングした上で、「鈍い意味による意味生成の次元」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 4 | 鈍い意味による意味生成の次元 | 映画『エイリアン』の非ー物語に関する分析 | 授業を復習し課題を提出して、デビッド・ホックニーの諸絵画を閲覧した上で、「デビッド・ホックニーの美術史批判」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 5 | デビッド・ホックニーの美術史批判 | 『Secret Knowledge』(BBC) | 授業を復習し課題を提出して、デビッド・ホックニーの諸絵画を閲覧した上で、「(暗室)箱の中の手」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 6 | (暗室)箱の中の手 | デビッド・ホックニーの逆遠近法と鏡の投影に関する分析 | 授業を復習し課題を提出して、フランシスコ・ベーコンの諸絵画を閲覧した上で、「近代批判としての体液の痕跡―心の喪失」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 7 | 近代批判としての体液の痕跡―心の喪失 | フランシスコ・ベーコンの近代批判とウォルト・ディズニー | 授業を復習し課題を提出して、『トゥルーマンショー』をスクリーニングした上で、「空間の広告化、広告の空間化ーイデオロギー空間としての広告」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 8 | 空間の広告化、広告の空間化ーイデオロギー空間としての広告 | 広告の遍在とイデオロギーとしての資本主義と『トゥルーマンショー』に関する分析 | 授業を復習し課題を提出して、『JSA』をスクリーニングした上で、「多文化主義と越境される国境ー越境が生成する文化的差異」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 9 | 多文化主義と越境される国境ー越境が生成する文化的差異 | 接触領域としての『JSA』の視覚論に関する分析 | 授業を復習し課題を提出して、『ヴェラ・ドレイク』をスクリーニングした上で、「ジェンダーと階級と知の権力」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 10 | ジェンダーと階級と知の権力 | 映画『ヴェラ・ドレイク』の分析 | 授業を復習し課題を提出して、身体表象に関する諸絵画を閲覧を閲覧した上で、「身体の認識と表象―ジェンダー生成の表象空間」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 11 | 身体の認識と表象―ジェンダー生成の表象空間 | 形象に介在するジェンダー表象のポリティクス | 授業を復習し課題を提出して、エドヴァルド・ムンクの諸絵画を閲覧した上で、「記号・モノとしての身体ー眼差しが生成する自己」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 12 | 記号・モノとしての身体ー眼差しが生成する自己 | エドヴァルド・ムンクの自画像の眼差しに関する分析 | 授業を復習し課題を提出して、『マトリックス』3部作をスクリーニングした上で、「ヴァーチャルなモノの精神分析」の講義テクストを予め読んで、次週に向けての準備をする | 
| 13 | ヴァーチャルなモノの精神分析 | 『マトリックス』の人類解放の失敗に関する講義 | 第13回の授業を復習した上で、課題を解いて提出する。そして今学期全ての講義を復習しておく | 
| 14 | 総括 | 今学期のまとめ | 講義全体の復習 |