![]()  | 
    
| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
| 
                  開講科目名 /Course  | 
                英語専門講読 Ⅱ/ADVANCED THEMATIC READING Ⅱ | 
|---|---|
| 
                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    12-2102 | 
| 
                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部英語学科/FOREIGN LANGUAGES ENGLISH | 
| 
                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
| 
                  曜限 /Day, Period  | 
                水2/Wed 2 | 
| 
                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
| 
                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
| 
                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
| 
                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                上野 直子 | 
| 
                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
                - | 
| 
                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 上野 直子 | 英語学科/ENGLISH | 
| 
授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
この授業では、英文学史上の名作の一つといわれ、現在でも英国人の好きな小説のベスト10に入る、『ジェイン・エア』  Jane Eyre (1847)と、その物語を植民地の視点から書き換えたポストコロニアルの作品『広い藻の海』Wide Sargasso     Sea(1966)を比較します。授業時間の制約上、前者については映画と原作からの抜粋を使用します。後者は原作(150ページ程度)を読みます。 『ジェイン・エア』の主人公ジェインは、当時新しいタイプのヒロインで、20世紀後半のフェミニズム批評も彼女をフェニニスト・ヒロインとして高く評価しています。また、逆境の中で、自分の内面の力のみを頼りに人生を切り開き、最後には愛する男性(ロチェスター)と結ばれるという物語は多くの読者に勇気を与えてきました。 さて、この物語の中には、ジェインとロチェスターの結婚の障碍となった、ロチェスターの最初の妻、バーサがいます。政略結婚ののち、まもなく彼女は精神を病み、ロチェスターの屋敷の屋根裏部屋に暮らしていたのです。物語の中では、理解できるような言葉は一言も発しないまま、死んでしまいます。政略結婚と書きましたが、実はバーサはジャマイカの大金持ちの娘という設定になっています。 『広い藻の海』はこのバーサを主人公にしたものです。『ジェイン・エア』では声を持たず、自らを語ることのできなかったバーサ(ここではアントワネットという名になっています)が、彼女自身の物語を語ります。文章でが美しいのもこの作品の魅力です。各文は短く平易なのですが、意味は深いのです。 両者とも真摯に書かれた名作ですが、両者を比較すると、書き手がよってたつ時代や立場が違うと、世界や人間の見え方がこれほど違うのかということがよくわかるはずです。 なお両作品とも、幾つもの翻訳があるので参考にしてください。  | 
                    ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 
授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      本授業は対面授業方式で行ないます。毎回、15~20ページほどのテクストを読みます。担当者によるプレゼンテーションの後に、グループディスカッションへと進みます。指定の回にコメント・ペーパーも提出していただきます。 | ||||||||||
| 
事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前・事後(合計で4時間程度)学修の内容 事前学修 次回の授業で読むテクストをあらかじめ読み、疑問点を洗い出し、また自分なりのコメントを用意しておくこと。 事後学修 授業の復習を行うとともに、期末レポートの用意をする。期末レポートについては、以下の「評価方法」の項を参照のこと。  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
評価方法                         /Evaluation  | 
                      英語学科の学位授与方針に沿って、専門的知識を習得しているか、自らの見解を論理的に表現する能力を身に付けているかを重視して評価します。授業貢献/コメントペーパー+プレゼン(50%)、期末レポート(一部は知識を確認する統一問題) (50%)の予定です。パーセントにかんしては若干の変更がある場合もあります。欠席が5回を超えた場合は、評価の対象とはしませんので注意してください。 | ||||||||||
| 
関連科目                         /Related Subjects  | 
                      |||||||||||
| 
備考                         /Notes  | 
                      Wide Sargasso Seaについては原則として、各自で、好きな版を購入してください。e-bookでも構いません。希望者は授業が始まってから一括購入します。 | ||||||||||
| 
到達目標                   /Learning Goal  | 
                分野の専門性をもった英文マテリアル(資料)を講読、読解できるようにする。 | ||||||||||
| 
                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- ○:国際教養と社会的責任 △:英語の運用能力 △:グローバル社会に関する専門知識 △:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 △:文学・文化・歴史に関する専門知識 △:言語に関する専門知識 △:系統的知識と表現力  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | はじめに | 本コースの全体像の説明+Jane Eyre、映画(四つのセクションに分けて鑑賞)のセクション1の鑑賞とグループ・ディスカッション。 | 事前には、manabaにアップされている英文抜粋を読んできて、わからない点を洗い出しておくこと。事後にはグループ・ディスカッションを受け、自分の興味に応じて学修を発展させること。以下同様。 | 
| 2 | 闘うヒロインを描く『ジェイン・エア』 | 新しいタイプのヒロイン、ジェイン・エアを考察する。+映画のセクション2の鑑賞とグループ・ディスカッション。 | 事前には、manabaにアップされている英文抜粋を読んできて、わからない点を洗い出しておくこと。事後にはグループ・ディスカッションを受け、自分の興味に応じて学修を発展させること。以下同様。 | 
| 3 | フェミニストヒロインとしてのジェイン | ジェインをフェミニストヒロインと解釈する20世紀後半のフェミスト批評を紹介する。+映画のセクション3の鑑賞とグループ・ディスカッション。 | 同上 | 
| 4 | バーサはジェインのダークサイド?あるいは守護天使? | 前回の続き+映画のセクション4の鑑賞とグループディスカッション。 | 同上 | 
| 5 | 『広い藻の海』執筆の動機 | ジーン・リース(Jean Rhys)はなぜ、『ジェイン・エア』のバーサを主人公とした物語を書いたのかを解説する。また、この作品に至るまでの作家の人生についても紹介する。 | 同上 | 
| 6 | 「白いゴキブリ」の幼少期 | ここではPenguin Classics版でのページ数を記しておきます。pp15-32 | 同上 | 
| 7 | 焼き討ちと母の「死」/孤独と平和 | pp33-51 | この回からプレゼンtーションを始めます。その他は前回と同じです | 
| 8 | 結婚とロチェスターの鬱屈(買われたイギリス男?) | pp55-74 | 事前には、manabaにアップされている英文抜粋を読んできて、わからない点を洗い出しておくこと。事後にはグループ・ディスカッションを受け、自分の興味に応じて学修を発展させること。以下同様。 | 
| 9 | 幸せへの虚しい努力 | pp74-89 | 同上 | 
| 10 | 破局へのステップ | pp89-104 | 同上 | 
| 11 | 追い詰められる二人、届かないthe other sideの物語 | pp104-118 | 同上 | 
| 12 | クレオールの敗北 | pp118-133 | 同上 | 
| 13 | 崩れゆく自我 | pp134-156 | 同上 | 
| 14 | 終わりに | 二つの作品を比べてのグループ・ディスカッションを中心に進めます。 | 期末レポートに取り組んでください。 |