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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                ドイツ語圏の演劇 b/AREA STUDIES IN GERMAN DRAMA b | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    11-2042 | 
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                火3/Tue 3 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                三宅 舞 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 三宅 舞 | ドイツ語学科/GERMAN | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
<目的> この科目は、外国語学部の学位授与方針(DP)および教育課程の編成・実施方針(CP)が示す、ドイツ語圏の「言語・歴史・文化・社会を理解するための専門知識」を修得した「国際的視野に立つ教養人」を育成することを目的とする。 この目的のために、この講義は、ドイツ語圏の演劇に見られる特性について履修者各自が学習・考察し、またそれを自身の言葉で論述できるようになることを目指す。 <内容> ドイツ語圏の演劇は、各時代の世相に呼応しつつ身体性の表現を模索しながら社会と関わってきた。さまざまな革新的な演劇表現が、人々の身体観や共同体像を踏まえて独自の身体表現を生み出してきたといえる。本講義では、各時代の社会的背景や風潮を確認しながら、具体的な作家や演出家の作品を取り上げ、ドイツ語圏の演劇の実践とその背景にある思想の歴史を学ぶ。 本講義では、主に東西ドイツ再統一後の重要な演出家や作家の作品を扱いながら、1990年代以降のドイツ語圏が見せてきた演劇形態の多様性を学ぶ。この頃から現在に至るまでのドイツ語圏における演劇/ダンスシーンは、あらゆる伝統的枠組みを打ち壊し、テクスト・上演形態・メディア性などあらゆる点で既存の境界線を越境するという特徴を強く示している。「ポストドラマ演劇」という概念を確認したうえで、そのような実践例が、観客の身体観や社会認識にどのような影響をもたらしうるかを考える。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
・授業は対面で行う。ただし、特別な事情で授業に参加できなかった履修者で、事後に授業録画を視聴したい場合は、教員に申し出ること。欠席理由が正当と認められた場合、授業録画の視聴を許可する(録画を視聴し課題を提出すれば成績評価に反映する)。通常の欠席による録画視聴は原則的に認めない。 ・授業は、基本的には教員がパワーポイントや映像資料などを使用した講義形式で進めるが、必要に応じてグループワークや全体ディスカッションなど、履修者が主体的に議論に参加できる時間も設けることがある。 ・関連テクストや参考文献は適宜授業内で指示するか、manaba経由で配布する。基本的に教室内では配布しないので、各自印刷するか、ノートPCやタブレットなどで閲覧すること。 ・毎回の授業の3日後(木曜日)夜までに400字以上のコメントペーパーをmanabaで提出すること。コメントペーパーのテーマは毎回授業内で指示する。本授業の成績評価はこのコメントペーパーのみで決定するので、毎回忘れずに提出すること。コメントペーパーは返却しないが、内容によっては翌週以降の授業内でフィードバックを行う。 ・授業に関する連絡はmanaba掲示あるいは学内メールにて行う。 ・受講に向けての詳細な注意事項は初回授業で案内するので、初回授業には必ず出席すること。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
事前:manabaにレジュメや関連資料などが掲示されているときは、それに事前に目を通しておく。(2時間) 事後:受講後には、講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパー(400字以上)を執筆する。また、授業内で提示する参考文献や関連資料を閲覧し、自分の興味対象に関して見識を拡げるとともに考察を深めることが望ましい。(2時間)  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
毎回の授業で課すコメントペーパーの提出回数とその内容(100%)で評価する。 なお、課題への取り組みの際に、ヒントとなる情報の収集や自分の考えを整理するためにChatGPTなど生成AIを効率的に利活用することは妨げない。ただし、最終的な回答は「自分で」考え、書くようにすること。自分で考えることをせずに生成AIが出した内容をコピーして提出したことが判明した場合は、大幅に減点するか0点とする(ウェブサイト上の情報をコピーしたことが判明した場合も同様)。 【注意事項】 ※全14回のうち(特別な理由なく)5回以上欠席をした履修者は自動的に評価を「F」とする。 ※正当な理由があって欠席し、事後に授業録画を視聴した場合でも、課題を提出しない限り加点はされない。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
                      春学期開講の「ドイツ語圏の芸術・文化G(ドイツ語圏の演劇:その実践と思想の歴史)」と併せて履修することが望ましい。 | ||||||||||
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備考                         /Notes  | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                ドイツ語圏の演劇に関する専門的な知識、分野特有の思考・研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- ○:言語スキルと異文化理解 ○:ドイツ語運用能力 △:言語・文学・思想研究に関する専門知識 ○:芸術・文化研究に関する専門知識 △:現代社会・歴史に関する専門知識 △:専門演習  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | オリエンテーション | 授業の進め方および履修上の注意点についての説明、ドイツ語圏の現代演劇の特徴について。 | 事前:シラバスに目を通す 事後:講義内容を振り返りながらコメントペーパーを執筆する(2時間)  | 
              
| 2 | ポストドラマ演劇とは | 1990年代末にハンス=ティース・レーマンが現代演劇の重要な諸特徴を挙げながら提示した「ポストドラマ演劇」という概念から、現代のヨーロッパ演劇を検証するうえで重要な視点を確認する。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 3 | 東西ドイツ再統一後の演劇(1):クリストフ・マルターラー(前半) | 東西ドイツ再統一後の演劇の中でもスイスの演出家クリストフ・マルターラーが特殊な空間形成や俳優の緩慢な動きなどの表現によって観客に投げかける問題意識について考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 4 | 東西ドイツ再統一後の演劇(1):クリストフ・マルターラー(後半) | クリストフ・マルターラーの作品映像を鑑賞し、作品のテーマと実際の上演で起こっている出来事や俳優の身体性との関係性を考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 5 | 東西ドイツ再統一後の演劇(2):フランク・カストルフ(前半) | 東西再統一後の東ベルリンの劇場フォルクスビューネの芸術総監督を務めた演出家フランク・カストルフが、その型破りな演出法によっていかにアクチュアルな社会問題を二重写しにしているかを見ていく。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 6 | 東西ドイツ再統一後の演劇(2):フランク・カストルフ(後半) | フランク・カストルフの作品映像を鑑賞し、作品のテーマと実際の上演で起こっている出来事や俳優の身体性との関係性を考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 7 | ピナ・バウシュ後のダンス:サシャ・ヴァルツ | 「ピナ・バウシュ後の世代」を代表する振付家サシャ・ヴァルツのダンス作品を例に、近年のドイツのダンス・シーンが提示する身体性の特徴とその政治性を考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 8 | メディアを越境する演劇:インスタレーション演劇 | 伝統的な劇場以外の空間を使って作品を上演し、その中を観客が自由に動き回ったりツアーのように誘導されながら様々な「出来事」を目撃するというインスタレーション形式の演劇が可能にする経験について。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 9 | アクション芸術と演劇の境界線:クリストフ・シュリンゲンジーフ | 演劇・映像・アクション芸術というジャンルの越境性について、クリストフ・シュリンゲンジーフの作品を例に考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 10 | 観客と演劇の新しい関係:リミニ・プロトコル | さまざまな形で観客がその進行に参加することを前提とする演劇集団「リミニ・プロトコル」による演劇作品を見ながら、「演劇」と「観客」の関係について考える。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 11 | 新しいドラマの形(1):ハイナー・ミュラー | マルクス主義者ながら旧東ドイツでその戯曲が体制批判とみなされたハイナー・ミュラーによるテクストの複雑な歴史言及性と、「ポストドラマ」的なテクスト構成について。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 12 | 新しいドラマの形(2):エルフリーデ・イェリネク | オーストリアの作家エルフリーデ・イェリネクによる演劇テクストとその上演例を見ながら、現代ドイツ演劇におけるテクストと上演の関係性を考察する。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 13 | 難民問題と演劇 | 大勢の難民を受け入れることでドイツ国内で起こっているさまざまな(大別すれば右派と左派の)摩擦、そして移民大国であるドイツが抱えている諸問題をドイツ演劇がどのように扱っているかについて。 | 事前:manabaに掲示された資料に目を通す(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  | 
              
| 14 | まとめ | 学期のまとめとディスカッション | 事前:これまでに学んできたことを振り返り、考察したことや疑問に思うことをまとめる(2時間) 事後:講義内容や配布資料を復習しながらコメントペーパーを執筆する。(2時間)  |