![]()  | 
    
| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
| 
                  開講科目名 /Course  | 
                ドイツ語圏の文学 b/AREA STUDIES IN GERMAN LITERATURE b | 
|---|---|
| 
                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    11-2033 | 
| 
                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN | 
| 
                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
| 
                  曜限 /Day, Period  | 
                火1/Tue 1 | 
| 
                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
| 
                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
| 
                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
| 
                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                矢羽々 崇 | 
| 
                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
                - | 
| 
                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
|---|---|
| 矢羽々 崇 | ドイツ語学科/GERMAN | 
| 
授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
学科DPにある「ドイツ語において産み出される文学・思想などについて多様な視点からアプローチすること」を踏まえて,グリムから現代までのドイツ語圏の子どもと青少年の文学 (Kinder- und Jugendliteratur)を知り,現在の私たちにとっての意味を考えます。 「児童」や「子ども」のための「文学」というのは,日本でもドイツ語圏でも19世紀の発明です。「子どものための文学」の名のもとに,どのような「子ども」と「文学」が求められ,どのように「大人の文学」と区別された(されなかった)のかなどを,具体例をもとに皆さんと一緒に考えていきます。 また,学科CPに掲げる,「得られた知識を活用してドイツ語圏の言語・文学・思想に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述・議論する能力を養うこと」を目指します。 なお,春学期の「ドイツのメルヒェン」の授業内容と,グリムに関する事項などで若干の重複があります。  | 
                    ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 
授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
基本的に講義形式で進めますが,質疑応答をしたり,グループに分かれてのディスカッションなどを適宜行います。 講義では,おおよそ次のように進めます。 1) 前の回の授業レポートの内容を一部紹介して,コメントしたり,質問に答えます。 2) パワーポイントを使って,関連する時代背景や文化の流れなどを説明します。その後で実際の作品を読んだり,映画の抜粋を観たりします。 3) 時間に余裕があれば,作品の解釈などについて,学生同士,学生と教員とでディスカッションします。  | 
                    ||||||||||
| 
事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
授業で扱うオリジナル作品を読んでおいてください。また,関連する作品も自分で読み進めておくと,授業が数倍楽しめます。(2時間) 授業後には,授業内容を踏まえ,さらに扱った作品の読みを深めたり,関連する作品を読み進めてください。(2時間)  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
  | 
                    ||||||||||
| 
評価方法                         /Evaluation  | 
                      
授業時レポート70%,最終レポート30%で評価します。3回以上の欠席は評価の対象としません。 最終レポートの課題は12月中に発表し,最終授業時までに提出してもらいます。文字数はおおよそ2400字程度。 どちらのレポートも,授業の目的・内容に即して5段階で評価します。  | 
                    ||||||||||
| 
関連科目                         /Related Subjects  | 
                      
春学期の「ドイツ語圏の文学 a 」(ドイツ語圏のメルヒェン)を履修してあると,理解しやすくなります。 | 
                    ||||||||||
| 
備考                         /Notes  | 
                      
テキストや資料は,manabaからダウンロードできるように用意します。 授業開始前までには,必ず manabaを確認してください。 参考文献については,授業時に適宜指示します。  | 
                    ||||||||||
| 
到達目標                   /Learning Goal  | 
                ドイツ文学に関する専門的な知識、分野特有の思考・研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
| 
                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ】---------- ○:言語スキルと異文化理解 ○:ドイツ語運用能力 ○:言語・文学・思想研究に関する専門知識 ○:芸術・文化研究に関する専門知識 △:現代社会・歴史に関する専門知識 △:専門演習  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
|---|---|---|---|
| 1 | 導入 | 授業や評価について話します。 | |
| 2 | 18世紀までの子どもと青少年の文学 | ゲーテ(1749-1832)の子ども時代の読書から,18世紀までの様相を探ります。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 3 | 「子どもと家庭」のグリム・メルヒェン | 子どもと家庭の意味に変化が生じてきた1800年前後のメルヒェンなどの変化を検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 4 | さまざまな「ラプンツェル」(グリム以前〜現代まで) | グリムによる編集や書き換えの様子を「ラプンツェル」をもとに考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 5 | 19世紀 〜 アンデルセン(「マッチ売りの少女」) | 子どもを意識した,新しい時代の創作メルヒェンとして,アンデルセンを検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 6 | 19世紀 〜 絵本の誕生(『もじゃもじゃペーター』ほか) | 子どもという存在や世界の独自性を捉えたH・ホフマンの『もじゃもじゃペーター』を読みます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 7 | 19世紀 〜 少女の物語(『ハイジ』) | J・シュピリ『ハイジ』と日本のアニメ『アルプスの少女ハイジ』の違いを考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 8 | 20世紀 〜 動物物語の隆盛(『バンビ』) | 19世紀末からの動物を主人公にした物語の一例として,F・ザールテン作『バンビ』を取り上げます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 9 | 20世紀 〜 戦争との対峙(『動物会議』) | 戦争の無意味さと真正面から向き合った,E・ケストナー『動物会議』を扱います。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 10 | 20世紀 〜 読者の役割(『はてしない物語』) | 戦後ドイツの子ども文学を代表するM・エンデの『はてしない物語』の現代性を考察します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 11 | 20世紀 〜 ファンタジーとは?(『魔法の声』) | ファンタジーは単なる娯楽なのか,深い意味があるのか。C・フンケの『魔法の声』で検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 12 | 20世紀 〜 核の問題と子ども文学(『見えない雲』 ) | 核の問題を子どもの文学のテーマにすることの意味を,G・パウゼヴァング『見えない雲』で考えます。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 13 | 日本における受容 | 誤った「エログロ・グリム」イメージの成立を批判的に検討します。 | 提示した作品の読み込みや自分なりの読みの深化 | 
| 14 | まとめ | 子どもと青少年の文学の意義を検討します。 |