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| 科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/09/09 現在/As of 2025/09/09 | 
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                  開講科目名 /Course  | 
                交流文化論(トランスナショナル文化特殊講義(パフォーマンス研究))/STUDIES IN TOURISM AND TRANSNATIONAL | 
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                  ナンバリングコード /Numbering Code  | 
                    【独】11-2007 【英】12-2093 【仏】13-2017  | 
              
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                  開講所属 /Course Offered by  | 
                外国語学部/FOREIGN LANGUAGES | 
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                  ターム・学期 /Term・Semester  | 
                2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER | 
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                  曜限 /Day, Period  | 
                金1/Fri 1 | 
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                  開講区分 /semester offered  | 
                秋学期/Fall | 
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                  単位数 /Credits  | 
                2.0 | 
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                  学年 /Year  | 
                2,3,4 | 
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                  主担当教員 /Main Instructor  | 
                高橋 雄一郎 | 
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                  遠隔授業科目 /Online Course  | 
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                    教員名 /Instructor  | 
                  
                    教員所属名 /Affiliation  | 
            
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| 高橋 雄一郎 | 交流文化学科/TOURISM AND TRANSNATIONAL STUDIES | 
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授業の目的・内容                         /Course Objectives  | 
                      
*授業概要 この授業では「慰安婦」と「靖国神社」に焦点を当て、日本による加害と植民地支配の歴史を、私たちが共通の認識として、いかに記憶していくべきかを議論します。 授業前半(11月中旬までの予定)では、いわゆる「慰安婦」問題について、2019年に公開されたドキュメンタリー映画『主戦場―The Main Battleground of the Comfort Women Issue』を題材に学んでいきます。 授業後半(それ以降)では、靖国神社に関連した問題について、高橋哲哉『靖国問題』(岩波新書、2005年)を題材に学んでいきます。 この授業は、春学期に同じ金曜日1限に開講されていた「表象文化論」(映画『福田村事件』を題材に関東大震災の後に起きた朝鮮人、中国人、社会主義者の虐殺について学びました)の延長とも言えますが、秋学期だけの受講も歓迎です。春学期の受講をしていなくても十分理解できるように配慮します。 この授業は交流文化学科の専門科目ですが、他学部他学科学生の受講も歓迎します。 *授業タイトルについて 授業タイトルの「トランスナショナル文化特殊講義(パフォーマンス研究)」について一言説明します。「トランスナショナル文化」は、交流文化学科に3つある専門部門の一つで、他の2つは「ツーリズム」と「グローバル社会」です。 交流文化学科の学位授与方針(DP=Diploma Policy)には、「トランスナショナル文化部門では、グローバル化が進む今日の国際社会において、多様なエスニシティやジェンダー、そして文化を尊重する公正な社会の実現に向けて、世界の社会、文化、思想について、テキスト・メディア表象とフィールドワーク(教育)で得られた情報を越境的(トランスナショナル)な視点から理解し、それについて適切に問題を設定して論理的に論述・議論する能力と姿勢を身に付ける」と記されています。 この授業では、「公正な社会」の実現に向けて、「越境的(トランスナショナル)」な視点から、戦争(特に加害)の歴史が、ミュージアムの展示や記念碑、慰霊祭などの儀礼を通じて、公共の記憶(集合的記憶=collective memoryという言い方をされることもあります)として形成されていくプロセスを分析します。 副題に「パフォーマンス研究」とありますが、担当教員(高橋)は、ニューヨーク大学(NYU)大学院パフォーマンス研究科での留学経験があります。パフォーマンスという言葉はダンスや演劇を連想させますが、この授業では公共の記憶が形成されるプロセスを社会的なパフォーマンスとしても捉えます。  | 
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授業の形式・方法と履修上の注意                         /Teaching method and Attention the course  | 
                      
wam 女たちの戦争と平和資料館と靖国神社(および併設の博物館である遊就館)でのフィールドワーク(課外授業)を、学期中の土曜日・日曜日を利用しておこないます。実施日は受講生の皆さんと相談して決めます。実施日に参加できない方は、フィールドワークを各自で別の日におこなってください。 wam 女たちの戦争と平和資料館 https://wam-peace.org/ https://wam-peace.org/main/wp-content/uploads/2025/06/wam-exhibition-2025.pdf 靖国神社 https://www.yasukuni.or.jp/ https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/ https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/#sec04-01 (テクスト) 池田恵理子 (立命館平和ミュージアム紀要より、2019) 映画『主戦場』(ミキ・デザキ監督、2019)Youtube、アマゾンプライムなどで視聴できます(有料)が、教室で映写するのでお金を払って観る必要はありません。 慰安婦問題 ウエブサイト https://fightforjustice.info/ 高橋哲哉 『靖国問題』(ちくま新書、2005) (参考書) 吉見義明 『日本軍慰安婦』(岩波新書、2025) 熊谷奈緒子 『慰安婦問題』(ちくま新書、2014) 日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会編『Q&A朝鮮人「慰安婦」と植民地支配責任 : あなたの疑問に答えます』(御茶の水書房 , 2018) *授業の連絡などはmanabaを利用します。履修登録をしたら、必ずmanabaを確認してください。  | 
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事前・事後学修の内容                         /Before After Study  | 
                      
(事前)授業で使用するテクストを必ず精読して予習し、背景となる歴史や社会状況についても調べ、問題点や質問事項を整理して授業に臨んでください。予習をしていない方の授業出席は認めません。また単位の認定もできません。 (事後)授業後は授業中のディスカッションでは解決できなかった疑問、自分の意見などのフィードバックをお願いします。フィードバックは授業のフェイスブック・グループへ投稿してください。フェイスブックが初めての方には初回の授業で使い方を説明します。何らかの理由でフェイスブックにアクセスできない方は、manabaの掲示板を使ってください。  | 
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テキスト1                         /Textbooks1  | 
                      
                      
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テキスト2                         /Textbooks2  | 
                      
                      
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テキスト3                         /Textbooks3  | 
                      
                      
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参考文献等1                         /References1  | 
                      
                      
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参考文献等2                         /References2  | 
                      
                      
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参考文献等3                         /References3  | 
                      
                      
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評価方法                         /Evaluation  | 
                      
ポートフォリオの提出(100%)による。 ポートフォリオの元の意味は、「図面や地図などを持ち運ぶためのフォルダー、書類ばさみ(Oxford English Dictionary=OED)です。そこから転じて、そのようなフォルダーに入れられる、本人の業績を示す書類や作品などを指すことがあります。教育現場では、予習復習を含め学生が一つの授業に関連しておこなった作業、学習を記録した成果物の総体をポートフォリオといいます。 ポートフォリオを作成する利点は、自分の学習の質や量、思考のプロセスを振り返り、復習や、これからの勉強に役立てることができる点です。 スクラップブックなどを使って紙媒体で提出することもできますが、ワードのファイルを添付して提出することが便利です。 毎回の授業について、①各自が予習した内容、関連して調べたこと、②授業で扱われた内容、③授業後のフィードバック、意見の発信、をまとめてください。 授業を履修していない人が読んで、授業内容と、授業を通じて考えたあなたの意見が分かるようにすることが目標です。 ポートフォリオの作成と提出方法については授業で詳しくお話します。  | 
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関連科目                         /Related Subjects  | 
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備考                         /Notes  | 
                      
現在、受講希望者の一部から、学園祭の週末を利用して韓国へのスタディーツアーができないか、という声が寄せられています。実施できた場合、参加は任意になります。参加しなくても授業の学び、成績評価などには全く影響はありません。 | 
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到達目標                   /Learning Goal  | 
                交流文化に関する各種分野について特定の専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
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                  DPとの関連 /Relation to DP  | 
              【19カリ・独】---------- △:言語スキルと異文化理解 △:ドイツ語運用能力 △:英語運用能力 △:言語・文学・思想研究に関する専門知識 △:芸術・文化研究に関する専門知識 △:現代社会・歴史に関する専門知識 △:専門演習 【19カリ・英】---------- ○:国際教養と社会的責任 △:英語の運用能力 ○:グローバル社会に関する専門知識 △:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 △:文学・文化・歴史に関する専門知識 △:言語に関する専門知識 △:系統的知識と表現力 【19カリ・仏】---------- ○:幅広い教養 △:専門知識・技能 △:英語の運用能力 △:課題設定力 ○:情報分析力 △:発信力 △:協調性 ○:主体性 ○:倫理性 【24カリ・独】---------- △:言語スキルと異文化理解 △:ドイツ語運用能力 △:英語運用能力 △:リベラルアーツコースに関する専門知識 △:プロジェクトコースに関する専門知識 △:専門演習 【24カリ・英】---------- ○:国際教養と社会的責任 △:英語の運用能力 △:グローバル社会に関する専門知識 △:メディア・コミュニケーションに関する専門知識 △:文学・文化・歴史に関する専門知識 △:言語に関する専門知識 △:系統的知識と表現力 【24カリ・仏】---------- ○:幅広い教養 △:専門知識・技能 △:英語の運用能力 △:課題設定力 ○:情報分析力 △:発信力 △:協調性 ○:主体性 ○:倫理性  | 
            
| 回 /Time  | 
          授業計画(主題の設定) /Class schedule  | 
          授業の内容 /Contents of class  | 
          事前・事後学修の内容 /Before After Study  | 
              
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| 1 | 映画『主戦場』(21分まで) | 平和の少女像について | manaba、授業で指示します。 | 
| 2 | 映画『主戦場』(45分まで) | 
                慰安婦20万人の根拠、証言の信憑性をめぐって 史  | 
                manaba、授業で指示します。 | 
| 3 | 映画『主戦場』(60分まで) | ベルリンの少女像をめぐるグループ・ディスカッション | manaba、授業で指示します。 | 
| 4 | 映画『主戦場』(最後まで) | 自虐史観と歴史修正主義 | manaba、授業で指示します。 | 
| 5 | 映画『主戦場』(池田香代子による監督インタビューを視聴します) | 2000年国際戦犯法廷/wam 女たちの戦争と平和資料館フィールドワークの準備 | manaba、授業で指示します。 | 
| 6 | 謝罪と補償 | 河野談話/アジア女性基金/2015年最終合意/日本と韓国での裁判結果について | manaba、授業で指示します。 | 
| 7 | 慰安婦問題のまとめ | 振り返りのディスカッション | manaba、授業で指示します。 | 
| 8 | 高橋哲哉『靖国問題』より第1章 | 「感情の問題」 | manaba、授業で指示します。 | 
| 9 | 高橋哲哉『靖国問題』より第2章 | 「歴史認識の問題」 | manaba、授業で指示します。 | 
| 10 | 高橋哲哉『靖国問題』より第3章 | 「宗教の問題」 ノーマ・フィールド、『天皇の逝く国で』(1991)を読む。  | 
                manaba、授業で指示します。 | 
| 11 | 高橋哲哉『靖国問題』より第4章 | 「文化の問題」 | manaba、授業で指示します。 | 
| 12 | 高橋哲哉『靖国問題』より第5章 | 「国立追悼施設の問題」 | manaba、授業で指示します。 | 
| 13 | 戦争博物館(海外) | 海外の展示施設について | manaba、授業で指示します。 | 
| 14 | まとめ | 加害の歴史をどう記憶するか | manaba、授業で指示します。 |