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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/03/22 現在/As of 2024/03/22

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ社会研究(M)/STUDIES IN GERMAN SOCIETY
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火2/Tue 2
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
伊豆田 俊輔
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
伊豆田 俊輔 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
現在のドイツ人にとって「国民国家」というものはいかなる存在なのでしょうか?これは両義的な意味を持っています。1990年のドイツ統一によって彼岸の国民的統一を果たしたドイツ人にとって、国民国家とは戦後の宿願でもあり、同時にナチズムの過去を感じさせ、警戒の対象でもありました。
こうした問題を歴史的に理解するため、この授業ではHeinrich August Winkler, Nationalstaat wider Willen. Interventionen zur Deutschen und Europäischen Politik(=意に反した国民国家:ドイツとヨーロッパ政治への介入)(Beck 2022)を読み進めます。本書はドイツ現代史の泰斗ヴィンクラーのエッセイ集です。この文献の精読を通じて、歴史学的な手法で独露関係を理解し、さらに20世紀のドイツ・ヨーロッパ史および現代のドイツ社会の問題点の概観を得ることを目的にしています。さらに精読を通じて、ドイツ語運用能力の改善も本授業の目的としています。





*この科目は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)ならびに教育課程の編成・実施方針(CP)が示す「実践的な言語運用能力と国際社会の多様性を理解する態度」と「文化分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集・分析できる能力」、とりわけ歴史学におけるこれらの能力を高めることを目的とする。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
基本的に対面授業で実施します。(感染症の状況次第でZoomによるリアルタイム授業に切り替える場合があります。)
輪読形式で進めます。ページ数は毎回4ページ程度に抑える予定ですが、できるだけ徹底的な精読と訳文の準備が必要です。(参加者が少ない場合は伊豆田も訳を作ります)
テキストは当該部分をmanabaにアップロードします。必ず予習をしたうえで授業に臨むこと。AI翻訳を利用することは禁じていません。しかし利用する場合は、どの単語がどのような訳になり、なぜそのような訳文ができているのかを理解したうえで利用すること。また、わからない固有名詞が出てきたら、あらゆる方法で調べることが必須です。※当然ながら、訳した文章が訳として成立しているか、フィードバックはその場で検討しながら行います。(輪読というものはこのようなフィードバックがあることが前提ですので、わざわざ明記する必要があるかは疑問ですが)
参加者には、ドイツ語の基本的な文法(A2からB1)程度の知識を前提として説明を行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
およそ240分の予習が必要です(個人差があります)
予習範囲の訳文を作る作業としては、①文法的な構造を理解する(構文を捉える)、➁単語を訳す、③専門用語や固有名詞を事典やオンライン、専門文献で調査すること、の3段階をすべて要求しています。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
Nationalstaat wider Willen. Interventionen zur Deutschen und Europäischen Politik.
著者
/Author name
Heinrich August Winkler
出版社
/Publisher
Beck
ISBN
/ISBN


978-3-7425-0882-9
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回の出席、あてられた部分の訳ができているかどうか、上述のようにどれだけ調べて訳文を検討しているかを見ます。小テストや期末テスト、レポートは課しません。毎回の出席と訳文の準備=100%になります。(初回と最終回を除く12回で均等に点数を付けて行く)
基準は、①文法的な構造を理解できているか、➁単語を辞書で調べているか、③専門用語や固有名詞を事典やオンライン、専門文献で調査することができているか、④なぜそのような訳文になったのか説明できるか(⑤訳文が作れない場合は、なぜ、どの部分が引っかかって訳せないのかを説明できるか)を重視します。正解でないからと言って減点されるわけではありません。
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
ドイツ社会演習、文献研究(伊豆田担当)との関連しているため、可能な範囲で受講をお勧めします。
到達目標
/Learning Goal
ドイツ社会研究関連の文献を理解し、批評できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 オリエンテーション オリエンテーション 次回以降の担当ページの予習
2 Nationalstaat wider Willenを読む(1) Vorwort S. 11-13を精読する。 次回以降の担当ページの予習
3 Nationalstaat wider Willenを読む(2) I. Von Postnationalen Demokratie zum Postklassischen Nationalstaat 1.S.16-19 を精読する。 次回以降の担当ページの予習
4 Nationalstaat wider Willenを読む(3) I.2. S.20-25を精読する。 次回以降の担当ページの予習
5 Nationalstaat wider Willenを読む(4) I.3. S.26-31を精読する。 次回以降の担当ページの予習
6 Nationalstaat wider Willenを読む(5) I.4. 32-37を精読する。 次回以降の担当ページの予習
7 Nationalstaat wider Willenを読む(6) I.5. 38-42を精読する。 次回以降の担当ページの予習
8 Nationalstaat wider Willenを読む(7) I.6. 43-46までを精読する 次回以降の担当ページの予習
9 Nationalstaat wider Willenを読む(8) I.6.続きのS.47-50精読する。 次回以降の担当ページの予習
10 Nationalstaat wider Willenを読む(9) I.7.51-55を精読する。 次回以降の担当ページの予習
11 Nationalstaat wider Willenを読む(10) I.7.の続きのS.56-60を精読する 次回以降の担当ページの予習
12 Nationalstaat wider Willenを読む(11) II. Vom Erbe einer Diktatur 1. 76-81を精読する。 次回以降の担当ページの予習
13 Nationalstaat wider Willenを読む(12) II.2. 82-86を精読する。 これまでわからなかった場所をピックアップしておく
14 春学期の振り返り・総括 これまでの訳文を確認し、本書を批評する 次回以降の担当ページの予習
15 Nationalstaat wider Willenを読む(13) II.3. S.87-90を精読する。 次回以降の担当ページの予習
16 Nationalstaat wider Willenを読む(14) II.3.の続きS.90-93を精読する。 次回以降の担当ページの予習
17 Nationalstaat wider Willenを読む(15) II.4.S.94-99を精読する。 次回以降の担当ページの予習
18 Nationalstaat wider Willenを読む(16) III. Streitfragen der inneren Politik, 1. S.112-116を精読する 次回以降の担当ページの予習
19 Nationalstaat wider Willenを読む(17) III. 1. 続きS.117-120を精読する 次回以降の担当ページの予習
20 Nationalstaat wider Willenを読む(18) III. 2., S.121-123を精読する。 次回以降の担当ページの予習
21 Nationalstaat wider Willenを読む(19) III. 3. S.124-127を精読する。 次回以降の担当ページの予習
22 Nationalstaat wider Willenを読む(20) III. 3. S.128-131を精読する。 次回以降の担当ページの予習
23 Nationalstaat wider Willenを読む(21) III. 4. 132-136を精読する。 次回以降の担当ページの予習
24 Nationalstaat wider Willenを読む(22) III. 5. S.137-143を精読する。 次回以降の担当ページの予習
25 Nationalstaat wider Willenを読む(23) III. 6. 143-146を精読する。 次回以降の担当ページの予習
26 Nationalstaat wider Willenを読む(24) III. 6. 続きS.144-149を精読する。 次回以降の担当ページの予習
27 Nationalstaat wider Willenを読む(25) III.7. S.150-158を精読する。 これまでわからなかった場所をピックアップしておく
28 秋学期の振り返り・総括 これまでの訳文を確認し、本書を批評する 本書の特徴を把握して批評できるようにする

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