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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/04/15 現在/As of 2024/04/15

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
英語教育演習(M)/SEMINAR IN ENGLISH EDUCATION
開講所属
/Course Offered by
大学院/
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
火5/Tue 5
開講区分
/semester offered
通年/Yearlong
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
羽山 恵
科目区分
/Course Group
大学院科目 専攻科目
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
羽山 恵 英語学科/ENGLISH
授業の目的・内容
/Course Objectives
この授業の目的は第一に、修士論文作成にあたって必要となる以下の知識を身につけることである。
・世界中で行われている第二言語習得研究(SLA: second language acquisition)と日本における英語教育の関連
・実証研究の方法論(リサーチ・デザインの立て方)
・修士論文を執筆するにあたっての、高度で洗練された英語表現
加えて、第二の目的として研究テーマおよびリサーチ・デザインを考える力を養う。
これらの目的を達成するため、授業において はリサーチ・デザインの構築練習とミニリサーチの実施を繰り返し行う。前者については担当教員か与えるテーマに従い、仮想のしかし実現可能なリサーチ・デザインを立て、受講生間で検討し合う。後者については、修士論文の執筆に取りかかるまでに、最低二つのリサーチを実施することを求める。その成果は学会発表、論文集への投稿などを通じて公にする。
また、年間を通して行われる英語教育関連の学会や研究会への参加を求める。

この授業は、外国語学研究科博士前期課程の学位授与方針(DP)・教育課程の編成・実施方針(CP) の中でもとりわけ、「語学・文学・文化・外国語教育分野において、適切な問題設定をおこない、必要な先行研究の成果やデータを収集・分析できる能力」および「論理性と明晰性を備えた論文を執筆できる能力」を高めることを目的としている。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
春学期の授業においてはまず、SLA研究および(特に)日本の英語教育に関わる研究事情を概観する。担当教員と受講生が交互に、自らの研究テーマに関連する文献の紹介と説明を行っていく。それを踏まえ、ディスカッションも行う。

秋学期の授業においては、受講生が執筆する論文原稿を検討することを基本とする。そのため、授業外でも多くの時間を費やし、原稿を重ねていくことが重要である。研究を遂行するための計画を緻密にたて、それに従い自律的に研究活動を進めていく。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
・事前に与えられた、または自分で選定したSLA実証研究論文を読んでくる。
・授業後は、当該論文の手法を真似、自らの設定した研究課題に取り組むためのリサーチ・デザイン案を作成する。
・事前学修には3〜5時間程度をかける。事後学修には授業の振り返りを中心に、2〜3時間程度の時間をかける。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキストは特に指定しない。各自の研究テーマに関連した文献を用いる。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
Introducing Second Language Acquisition (Third Edition) (2016)
著者
/Author name
Saville-Troike, M. & Barto, K.
出版社/URL
/Publisher
Cambridge University Press
ISBN
/ISBN
ASIN: B01MRFNRMU
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『外国語教育研究ハンドブック―研究手法のより良い理解のために』(2014)
著者
/Author name
竹内理・水本篤
出版社/URL
/Publisher
松柏社
ISBN
/ISBN
4775402013/978-4775402016
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
ARELE
著者
/Author name
全国英語教育学会紀要
出版社/URL
/Publisher
全国英語教育学会 (JASELE)
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
・毎回の授業で与えられる課題への取り組み(熱心さ、課題に対する回答や提出物の洗練度の観点から、0〜40点の評価を付ける)
・自身の研究テーマの独創性、英語教育への貢献度、意義(0〜30点)
・研究手法の妥当性(0〜30点)
備考
/Notes
関連科目
/Related Subjects
「英語教育研究(英語教育研究方法論)」を受講している必要がある。
到達目標
/Learning Goal
英語教育に関する修士論文のテーマを決定し、執筆できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 受講生の研究内容について確認する。 授業後、第3回目の授業における発表の準備をする。
2 SLA研究の歴史(1):教員による講義 担当教員が、SLA研究の歴史について概観する。 授業後、教員の講義を踏まえ次回の発表の準備をする。
3 SLA研究の歴史(2):受講生による発表 受講生が、SLA研究の歴史について概観する。 授業後、第5回目の授業における発表の準備をする。
4 日本の英語教育の歴史(1):教員による講義 担当教員が、日本の英語教育の歴史について概観する。 授業後、教員の講義を踏まえ次回の発表の準備をする。
5 日本の英語教育の歴史(2):受講生による発表 受講生が、日本の英語教育の歴史について概観する。 授業後、第7回目の授業における発表の準備をする。
6 SLA研究のトレンド(1):教員による講義 担当教員が、昨今よく取り上げられているSLA研究テーマを紹介する。 授業後、教員の講義を踏まえ次回の発表の準備をする。
7 SLA研究のトレンド(2):受講生による発表 受講生が、昨今よく取り上げられているSLA研究テーマを紹介する。 授業後、第9回目の授業における発表の準備をする。
8 日本における最新の英語教育研究(1):教員による講義 担当教員が、昨今よく取り上げられている、日本の英語教育事情に即した研究テーマを紹介する。 授業後、教員の講義を踏まえ次回の発表の準備をする。
9 日本における最新の英語教育研究(2):受講生による発表 受講生が、昨今よく取り上げられている、日本の英語教育事情に即した研究テーマを紹介する。 授業後、ここまでの内容を振り返り、自らがどのような研究を行うべきかについて熟考する。
10 世界における最新の英語教育研究(1):教員による講義 担当教員が、昨今よく取り上げられている、他国の英語教育事情に即した研究テーマを紹介する。 授業後、教員の講義を踏まえ次回の発表の準備をする。
11 世界における最新の英語教育研究(2):受講生による発表 受講生が、昨今よく取り上げられている、他国の英語教育事情に即した研究テーマを紹介する。 授業後、ここまでの内容を振り返り、自らがどのような研究を行うべきかについて熟考する。
12 SLA実証研究方法論(1):仮説検証型の研究方法論 SLA研究における実証的手法について、具体的な先行研究を例として取り上げながら学んでいく。特に仮説検証型の研究方法論を扱う。 授業後には復習として、仮説検証型の実証研究論文を見つけ読む。
13 SLA実証研究方法論(2):仮説設定型の研究方法論 SLA研究における実証的手法について、具体的な先行研究を例として取り上げながら学んでいく。特に仮説設定型の研究方法論を扱う。 授業後には復習として、仮説設定型の実証研究論文を見つけ読む。
14 SLA実証研究方法論(3):量的研究と質的研究 SLA研究における実証的手法について、具体的な先行研究を例として取り上げながら学んでいく。特に量的研究と質的研究の相違点について扱う。 授業後には復習として、量的な分析を採用している実証研究論文を見つけ読む。
15 SLA研究で使用する統計的手法(1):記述統計と推測統計の基本 仮想データと統計ソフトを用いながら、基礎的な推測統計について学ぶ。 授業後には復習として、自分が持っているデータを用いて、記述統計・基本的な推測統計による分析練習を行う。
16 SLA研究で使用する統計的手法(2):多変量解析 仮想データと統計ソフトを用いながら、多変量解析法について学ぶ。 授業後には復習として、自分が持っているデータを用いて、多変量解析による分析練習を行う。
17 研究テーマの検討(1):研究課題(RQ)とは何か 受講生の研究課題について検討する。 事前に、研究課題について説明できるようレジュメにまとめてくる。
18 研究テーマの検討(2):RQの検討 受講生の研究課題について、引き続き検討する。 事前に、研究課題の修正について説明できるようレジュメにまとめてくる。
19 研究テーマの検討(3):RQの決定 受講生の研究課題について検討を重ね、Research Questionを設定する。 事前に、研究課題(Research Question)について説明できるようレジュメにまとめてくる。
20 データ収集と分析(1):マテリアルの検討 受講生がデータ収集をするためのマテリアルと手順の検討を行う。 事前に、研究で使用するマテリアルを作成してくる。
21 データ収集と分析(2):データ入力の方法 受講生が収集したデータを入力し、統計的手法を用いた分析を行う。 事前に、データ収集の進捗について説明できるようレジュメにまとめてくる。
22 データ収集と分析(3):図表の作成 データ分析の一環として図表を作成し、RQの答えを明示する。 事前に、収集したデータを入力してくる。
23 結果の解釈 得られた結果の解釈を検討する。 事前に、得られた結果の解釈について説明できるようレジュメにまとめてくる。
24 論文の構成(1):全体構成 論文の構成を確認する。 事前に、論文のアウトラインについて説明できるようレジュメにまとめてくる。
25 論文の構成(2):各節の内容検討 論文の構成に従い、それぞれの章・節における内容を確認する。 事前に、論文の構成に従い、章・節ごとの内容について説明できるようレジュメにまとめてくる。
26 論文執筆・草稿確認(1):論文の内容 草稿を読み合わせ、内容および英語について検討する。 事前に、論文の草稿を提出する。
27 論文執筆・草稿確認(2):論文の文章 草稿を読み合わせ、内容および英語について検討を重ねる。 事前に、引き続き執筆した論文の草稿を提出する。
28 論文執筆・草稿確認(3):書式 完成に向け、書式等細部を確認する。 事前に、Reference, Appendixを含めた論文原稿を提出する。

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