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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/04/10 現在/As of 2024/04/10

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
日本特殊研究(日本文学作品研究c)/SPECIAL TOPICS ON JAPAN: LITERATURE (c)
開講所属
/Course Offered by
国際教養学部言語文化学科/INTERNATIONAL LIBERAL ARTS INTERDISCIPLINARY STUDIES
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/2024 Academic Year  春学期/SPRING SEMESTER
曜限
/Day, Period
月3/Mon 3
開講区分
/semester offered
春学期/Spring
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
庄司 敏子
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
庄司 敏子 言語文化学科/INTERDISCIPLINARY STUDIES
授業の目的・内容
/Course Objectives
◆日本における「手紙」を考える
現代ではSNSをはじめとする様々なコミュニケーションの手段が発達している。一方、古くより私たちは紙に文字を書き、それを「手紙」として相手に届けることで、目の前にいない相手とのコミュニケーションを図ってきた。この授業では、日本における「手紙」がどのように扱われてきたのか、また、それが文学作品などにどのような影響を与えてきたのかを学ぶ。平安時代を中心に、近代までの手紙と文学作品について考えていくこととなる。
情報伝達・意思伝達に留まらない「手紙」のあり方にまで目を向けることが目標である。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
授業の形式:講義、発表、ディスカッション
①講義を踏まえ、各自の調査や見解を口頭発表してもらう回がある。(受講者数によってはグループでの発表となる可能性がある)
②毎回、授業の最後にリアクションペーパーの記入・提出をしてもらう。responにて実施予定なので、あらかじめresponのアプリケーションをダウンロードし、設定を済ませておくこと。
③リアクションペーパーのフィードバックは次回授業の最初に時間をとって行う。必要に応じてmanabaでも対応する。

※必ずしも古典の読解ができる必要はないが、積極的に原文にも挑戦してほしい。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学修:次回扱う作品の基礎的情報などを授業の最後に示すので、事前に確認してくること。各自、口頭発表の準備をする必要もある。(2時間程度)
事後学修:授業内で各作品について詳しく言及することはできないため、興味を持った作品を各自で読んでおく。(2時間程度)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
毎回のリアクションペーパー(40%)、1回以上の口頭発表と最終回のレポート(60%)をもとに、AA、A、B、Cの4段階で評価する。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
各回、担当者作成の資料を配布する。
参考文献は授業内で指示する。
到達目標
/Learning Goal
「日本研究科目群」の他科目では触れることが難しい分野や領域にわたって日本を研究分析し、見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 ガイダンス 授業の進め方と口頭発表・レポートについての説明、参考資料の紹介などを行う。
2 平安時代の手紙 平安時代の手紙について、道具や筆記具・作法・配達方法などの基礎的事項を学ぶ。
3 和歌と手紙 手紙として贈られた和歌を学ぶ。また、和歌をしたためた手紙がどのように贈られたのかを見ていく。
4 日記文学と手紙①:『蜻蛉日記』 当時の実際の手紙の様子を、日記文学作品の記述を手掛かりとして見ていく。『蜻蛉日記』に見える手紙の記述を読む。
5 日記文学と手紙②:『和泉式部日記』『紫式部日記』 『和泉式部日記』および『紫式部日記』に見える手紙の記述を読む。
6 『枕草子』と手紙 『枕草子』の手紙に関する章段を読む。
7 物語と手紙①:『竹取物語』『伊勢物語』など 『竹取物語』『伊勢物語』などで手紙が扱われている場面を読み、手紙が物語にどのような効果を与えているのかを考える。
8 物語と手紙②:『源氏物語』 『源氏物語』で手紙が扱われている場面を読み、手紙が物語にどのような効果を与えているのかを考える。
9 中世の文学作品と手紙 『徒然草』に言及される手紙を中心に、中世の作品における手紙の様相を理解する。『平家物語』なども扱う。
10 報告①:日記文学・和歌 平安時代の手紙と文学作品について、各自で調査・考察したことを報告してもらう。質疑の時間も設け、理解を深める。 報告担当者は準備をしておく(詳細は初回授業で伝える)。担当者以外の受講者は事前に問題となりそうな箇所を確認しておくこと。
11 報告②:随筆・物語 平安時代の手紙と文学作品について、各自で調査・考察したことを報告してもらう。質疑の時間も設け、理解を深める。 報告担当者は準備をしておく(詳細は初回授業で伝える)。担当者以外の受講者は事前に問題となりそうな箇所を確認しておくこと。
12 近世と手紙 江戸時代の手紙がどのように配達されていたのかを学ぶ。また、手紙と関連する文学作品を見ていく。
13 日本の「書簡体小説」 太宰治「トカトントン」、三島由紀夫『三島由紀夫レター教室』などを読み、書簡体で綴られた作品を味わう。そのほかの作品にも触れ、近代小説において手紙がどのように使われたのかを学ぶ。
14 まとめとレポート まとめとレポートの作成を行う。

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