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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/04/09 現在/As of 2024/04/09

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
ドイツ語圏とEU b/GERMAN SPEAKING AREAS AND EU b
開講所属
/Course Offered by
外国語学部ドイツ語学科/FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木3/Thu 3
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
佐々木 優香
遠隔授業科目
/Online Course
本科目は遠隔授業科目です。/ONLINE COURSE

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
佐々木 優香 ドイツ語学科/GERMAN
授業の目的・内容
/Course Objectives
<講義内容>
本講義では、ドイツ社会を中心に、国際人口移動がホスト社会の政治・経済・教育に及ぼす影響について多角的な視点から学際的に扱います。授業を通じて学生は、国境を越える人の移動に関わる概念的理解のもと、移民や難民を受け入れる社会が直面しうる諸課題について、その問題の所在を整理し、政策面と実践面の両者の視点から議論していきます。異なる文化や言語をもつ人々が社会の構成員として共に生きる社会を目指すうえで、いなかる課題があり、それらをどのようにして解決していくことができるのか、日本とドイツでの到達点や今後の課題について、根拠に基づき論理的に自分の考えを述べることができるようになることを目指します。

<講義目的>
本授業は、学位授与方針(DP)における「ドイツ語圏の社会・歴史の多様な専門領域に関する知識を体系的かつ横断的に修得し、その知識を歴史的かつ現代的事象と結びつけて考察し、なおかつ具体的に駆使してドイツ語圏の社会・歴史に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述・議論する能力」を身につけることを目的とします。また、カリキュラム・ポリシー(CP)における「学際的教育」のほか「専門教育」の中でも特に現代社会・歴史に関連します。
授業の形式・方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
主にZOOMを用いたオンラインでの授業を行います。
講義を中心としますが、オンライン上で受講者同士が意見交換をする機会を設けることがあります。
授業の冒頭で小レポートに対するフィードバックを行います。
成績評価は小レポートと期末レポートで行います。
事前・事後学修の内容
/Before After Study
事前学修として、授業内で扱うテーマについて新聞記事や文献をもとに情報収集をしてください(目安時間30分程度)。
事後学修として、毎回出題されるテーマに基づき、小レポートを作成してもらいます。授業資料のほか、授業内で紹介する文献や一次資料を参考にしてください(目安時間1時間~1時間半程度)。
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
特定のテキストは使用しません。適宜、参考文献を紹介します。
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
著者
/Author name
出版社
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/サイト名
/Title
『移民のヨーロッパ史—ドイツ・オーストリア・スイス』(2021)
著者
/Author name
クラウス・J・バーデ著(増谷英樹/穐山洋子/東風谷太一監訳)
出版社/URL
/Publisher
東京外国語大学出版会
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/サイト名
/Title
『国際移民の時代』(2011)
著者
/Author name
S.カースルズ/M.J.ミラー著(関根政美/関根薫監訳)
出版社/URL
/Publisher
名古屋大学出版会
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/サイト名
/Title
『移民政策とは何か—日本の現実から考える』(2019)
著者
/Author name
髙谷幸編
出版社/URL
/Publisher
人文書院
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
【小レポート(70%)】
※1回10点満点。800字程度。計10回提出してもらいます。
※出題される課題に対して自身の立場を述べたうえで、その根拠を文献やデータをもとに記述できているかを評価します。
【期末レポート(30%)】
※授業での学修内容を踏まえ、文献を用いて論理的に記されているかどうか、また授業で指導する引用、脚注、参考文献リストの書き方も評価の対象に含めます。
※提出済みの小レポートの内容を活用しつつ、新たな文献情報をくわえながら内容を深めたものを提出してもらいます。
※レポート課題、提出方法、提出期限については授業内でくわしく説明します。
関連科目
/Related Subjects
備考
/Notes
講義資料の配布方法や課題の提出方法については初回のガイダンスで案内しますので、受講を希望する学生は第一回目の授業に必ず参加してください。
到達目標
/Learning Goal
「ドイツ語圏とEU」に関する専門的な知識、分野特有の思考・研究方法を発展的に習得し、分析を行い見解を提示できるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前・事後学修の内容
/Before After Study
1 授業ガイダンス・導入 授業の概要、到達目標、課題提出、評価方法について説明する。 事後:必要事項を確認する。
2 歴史的・概念的理解①
マイグレーション
国境を越える人の移動に関わる事象や一般概念を確認する。 事後:復習と文献を用いた自主学修。
3 歴史的・概念的理解②
移民の背景をもつ人々
各種統計データを用いながら、ドイツにおける「移民の背景をもつ」人々について現状を解説する。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
4 歴史的・概念的理解③
同化・統合・多文化共生
日本で見聞きする「多文化共生」について、諸外国の同化や統合概念との共通点と相違点を議論する。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
5 ドイツ社会と移住①
外国人労働者受入れ政策
外国人労働者の流入と定住化、東西ドイツの人の移動、ドイツ系帰還移民の存在などを扱う。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
6 ドイツ社会と移住②
留学生・高度人材
日本と同様に少子高齢化が課題となるドイツ。日独における人材確保をめぐる取り組みの現状を把握し、比較考察する。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
7 ドイツ社会と移住③
移民第二世代
自身の移住経験をもつ移民第一世代とは異なり、ドイツで生まれ育ち、ドイツで教育を受ける移民第二世代が直面しうる課題を扱う。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
8 ドイツ社会と移住④
庇護・難民政策
2015年の欧州難民危機では、なぜドイツに大量の避難民が押し寄せたのか。ドイツの庇護・難民政策について扱う。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
9 移住をめぐる課題①
移民の社会統合政策
ドイツ社会にとって移民の社会統合とは何が目指されているのか。社会統合に関わる様々な政策や議論を取り上げ、その到達点と課題について考察する。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
10 移住をめぐる課題②
言語習得
ドイツ語能力の習得は移民の社会統合の鍵となる。統合コースや市民大学の機能と役割を紹介する。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
11 移住をめぐる課題③
社会福祉・就労支援
移民の貧困や健康課題に対する社会福祉サービスや、移民を対象とする就労支援及び職業訓練制度を扱う。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
12 移住をめぐる課題④
子どもの教育支援
2000年のPISAショック以降の教育現場での取り組みについて、ドイツ語支援のみならず、母語保持や親を対象とする支援について扱う。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
13 移住をめぐる課題⑤
差別・排外主義
近年、反難民を唱える極右政党ドイツのための選択肢(AfD党)が躍進している。移民や難民の受入れをめぐる社会の分断について考える。 事前:新聞記事や文献の閲覧。
事後:復習と小レポートの作成。
14 まとめ 授業の総括を行う。 事後:復習と文献を用いた自主学修。

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