基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Course	テクスト研究（芸術・文化） a／TEXT STUDIES (GERMAN ARTS AND CULTURE) a
開講所属 ／Course Offered by	外国語学部ドイツ語学科／FOREIGN LANGUAGES GERMAN
ターム・学期 ／Term・Semester	2024年度／2024 Academic Year　　春学期／SPRING SEMESTER
曜限 ／Day, Period	水2／Wed 2
開講区分 ／semester offered	春学期／Spring
単位数 ／Credits	2.0
学年 ／Year	3,4
主担当教員 ／Main Instructor	木村　佐千子
遠隔授業科目 ／Online Course	－

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
木村　佐千子	ドイツ語学科／GERMAN

授業の目的・内容 ／Course Objectives	音楽に関連するドイツ語の文章を読み、内容を理解しましょう。最初は少し読むにも時間がかかると思いますが、だんだん慣れていき、ドイツ語を読む楽しさも味わえるようになると思います。 春学期は、ロベルト・シューマン（1810～1856）の生涯と作品に関する文章を読んでいきます。授業内でグループワークをおこない、AI翻訳（Google Translate、DeepL翻訳等）や生成AI（ChatGPTやClaude等）の訳を参考にしながら、よりよい訳を考えましょう。みなさんが社会人になってからAIを翻訳を使ううえでのヒントもお伝えしたいと思います。そのうえで、文脈の読み取り・内容理解・文化理解などに重点を置いていきます。AIに依存するのではなく、AIを活用してみなさんのドイツ語力をのばす方法を考えていきましょう。 音読や聴解も重視し、AIを音読やリスニングの練習に役立てる方法についてもお話しして、みなさんにも取り組んでいただきたいと考えています。 カリキュラム中では学科の専門科目に位置づけられており、ドイツ語を読むだけでなく、内容を理解し、ドイツ語圏の音楽に関する知識を深めることをも目的としています。カリキュラム・ポリシーおよび学位授与方針の「ドイツ語圏における芸術・文化の多様な専門領域に関する知識を体系的かつ横断的に修得し、その知識を活用してドイツ語圏の芸術・文化に関わる事柄について適切に問題を設定して論理的に論述・議論する能力を養うことを目指す」に関係しています。
授業の形式・方法と履修上の注意 ／Teaching method and Attention the course	履修要件：「応用ドイツ語II」または「総合ドイツ語IV」の単位を取得済みであること。 この授業は、ドイツ語学科の専門科目です。ドイツ語文を読み、内容（ドイツ語圏の芸術・文化）についての理解を深めます。 各回の授業の最初に、その日に読むドイツ語文をお配りし、AI音声（自動合成音声）で発音を確認します。その後、個人での作業時間とグループワークの時間をとりますので、集中して取り組んでください。そして、学生のみなさんに音読してもらい、また訳文を提案してもらいます。自発的な発言を歓迎します（立候補がいない場合はあてます）。和訳の際には、自然な日本語にするよう心がけましょう。 各回の内容に関連する音楽等の動画を鑑賞します。 AIを使う実験的な授業ですので、アンケート等へのご協力をお願いします。 『必携ドイツ文法総まとめ』と独和辞書（電子辞書可。なるべく『独和大辞典』）を毎回持参してください。 受講者のみなさんの理解度等によっては、内容や進め方を一部変更することがあります。 ※未修クラスで「総合ドイツ語Ⅳ」または「応用ドイツ語Ⅱ」の成績が「Ｂ」以下の学生を主な対象とします。（但し、未修クラスの学生で成績が「Ａ」以上でも履修可）
事前・事後学修の内容 ／Before After Study	授業内容の復習をしてください。（90分） 自発的に練習問題集に取り組むなどして、ドイツ語の文法を確実に身につけてください。毎日ドイツ語にふれることをお勧めします。（90分） また、分からない音楽用語を調べたり、授業で扱った音楽作品を聴くなど、内容についての理解も深めてください。（60分）
テキスト1 ／Textbooks1	書籍名 ／Title 授業で配布 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
テキスト2 ／Textbooks2	書籍名 ／Title 改訂版　必携ドイツ文法総まとめ 著者 ／Author name 中島悠爾ほか 出版社 ／Publisher 白水社 ISBN ／ISBN 978-4-569-00492-0 その他（任意） ／other ドイツ語学科生は、1年生の「基礎ドイツ語」副教材として購入済みのものです。
テキスト3 ／Textbooks3	書籍名 ／Title 著者 ／Author name 出版社 ／Publisher ISBN ／ISBN その他（任意） ／other
参考文献等1 ／References1	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title 独和大辞典 著者 ／Author name 国松孝二ほか 出版社/URL ／Publisher 小学館 ISBN ／ISBN 4-09-515032-7 その他（任意） ／other
参考文献等2 ／References2	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title ニューグローヴ世界音楽大事典 著者 ／Author name 出版社/URL ／Publisher 講談社 ISBN ／ISBN その他（任意） ／other 図書館3階にあります
参考文献等3 ／References3	書籍名/ｻｲﾄ名 ／Title シューマニアーナ 著者 ／Author name 前田昭雄 出版社/URL ／Publisher 春秋社 ISBN ／ISBN 978-4393931684 その他（任意） ／other
評価方法 ／Evaluation	平常点50％、授業内試験（第14回授業）50％。 ドイツ語の音楽関連文献の内容理解ができることを評価の対象とします。 授業内試験では、紙の辞書を使ってかまいません。
関連科目 ／Related Subjects	履修系統図での関連科目「ドイツ語圏の音楽」の受講をお勧めします。 「専門演習」（木村担当）を受講する人は、レヴェルが合えば、なるべくこのテクスト研究も履修してください。 そのほかの音楽関連科目 外国語学部総合講座（木村担当、重複履修可） 全カリ　楽典（音楽通論）、楽典中級（隔年開講予定）、音楽分析入門、西洋音楽史（春・秋）
備考 ／Notes	初回授業の内容から、試験範囲に入ります。授業の進め方の説明等もいたしますので、受講なさる方は必ず初回授業から出席なさってください。 秋学期に木村のテクスト研究を履修予定の方は、内容的に関連していますので、なるべく春学期も履修なさることをお勧めします。
到達目標 ／Learning Goal	専門的なドイツ語テクストを講読し、芸術・文化に関する分野について背景知識を含めて総合的に研究し、分析を行い見解を提示できるようにする。

回 ／Time	授業計画（主題の設定） ／Class schedule	授業の内容 ／Contents of class	事前・事後学修の内容 ／Before After Study
1	導入	シューマンについて	詳細情報欄を参照
2	AIを翻訳に使う際の注意点 音楽文献の講読	AI翻訳や生成AI活用上の注意点をお伝えします。 誕生の頃のこと
3	音楽文献の講読	Zwickauのシューマン・ハウスについて
4	音楽文献の講読	大学進学の頃
5	音楽文献の講読	音楽家への道
6	音楽文献の講読	初期の作品
7	音楽文献の講読	クララとの出会い
8	音楽文献の講読	結婚
9	音楽文献の講読	ライプツィヒでの作曲活動
10	音楽文献の講読	ドレスデン移住
11	音楽文献の講読	デュッセルドルフへの引越
12	音楽文献の講読	病
13	音楽文献の講読	最晩年
14	まとめ、授業内試験	授業時間内に対面で筆記試験を行います。 紙の辞書使用可。初見のドイツ語文も含む総合的な問題とする予定です。